2017 1/8(日)
第51回 シンザン記念(GIII) 京都芝外1600ｍ
予想用・出走予定馬一覧
新馬戦、千両賞を制して２戦２勝と無敗でシンザン記念に出走予定なのがアルアインだ。前走千両賞は重馬場でタフな中でも好位からしぶとく伸びて勝利をモノにした。なんだかんだで結局昨年の２歳リーディングを制したディープインパクト産駒が2017年の３歳重賞の幕開けも飾ることができるか。
●千両賞(５下) １着 15頭３枠５番
阪神芝外1600ｍ重 1:36.5 48.7-47.8 S^1
12.4 - 11.2 - 12.4 - 12.7 - 12.3 - 11.4 - 11.9 - 12.2
重馬場で時計も掛かっていた。ただ、同日の古馬500万下が1:35.3、47.7-47.6と平均での中であるが、それでも千両賞も0.9でややスロー程度だし仕掛けも早かった。まあこの500万下戦もワントゥワンやペガサスボスらがいてハイレベルだったので何ともだが。五分のスタートからじわっと追走しつつ先行集団についていく。最序盤厳しい先行争いの中で３列目のポケットを確保して３角に入っていく。３～４角でも内内で我慢、４角最速の流れの中で内内かなり狭いところを突きながら２列目にあげて直線。序盤で内があっさり空いたのでそこを突いてスッと伸びてくる。Ｌ１でもしぶとく踏ん張って後続を完封した。まあＬ１の伸びという観点で言えばキョウヘイのインパクトはなかなかだったがキョウヘイも最速地点の４角では内を通して直線で中目を割ってきたという形。内容的にはポジションをしっかりと取れていたし、このリードをしっかりと保てているのでキョウヘイとの比較では一枚上だと思う。ただ、前述のとおりで、馬場も時計が掛かっていたといってもそこまでズブズブではなかったし、ペースもスローだが極端ではないしＬ１がというよりＬ２の段階で11.9はかなり落としたなという感じ。これをどこまで評価できるかは、個人的には結構微妙なところかもしれないなと。
●新馬戦 １着 13頭６枠８番
京都芝内1600ｍ良 1:34.9 47.2-47.7 M
12.3 - 11.0 - 11.6 - 12.3 - 12.0 - 12.3 - 11.6 - 11.8
新馬戦は平均ペース、少し緩んで流れた分だけ仕掛けが遅くの２Ｆ戦という形。新馬戦としては前半４Ｆで47.2とハロン12を超えているように基礎スピードは高いレベルで要求されたとみていい。後半要素も２Ｆ戦なので余力を残していたとみて良い。総合力を問われた一戦といえるかな。８番枠から出負けしてリカバーしながらという競馬になる。最初の追走は結構苦労している感じで好位列まで団子状態となっていたその後ろぐらいで入っていく。終始おっつけながら中盤の若干の緩みでリカバーしながら好位列の後ろまで入っていって３角。３～４角では３列目の一頭分外で我慢、雁行状態となっている先頭列の後ろから外に出して直線。序盤でジリジリと伸びてＬ１までジリジリと伸びて勝ち切った、という形。３着以下はぶっちぎっていて、厳しい流れの中でしっかりと最後まで脚を引き出したと。当日の比較が難しいのであれだが、1400ｍ戦の２歳未勝利が1:22.0、これが34.2-36.1と２秒近い1400では超ハイでのものなので、マイルで平均、しっかりと一息入れて２Ｆ戦という形に持ち込めての1:34.9という時計そのものは高く評価できると思う。ただレースレベルを見ても２着馬の次走、３着以下が凡走を続けているという点で、なかなかそういった面からの裏付けは難しいし、47.2の流れで脚を引き出せたが、追走自体には苦労していた感じで前が団子状態で詰めていくスペースがあったというのも大きかっただろうと。なのでこれも嵌った一面があるのでそのまま受け取るのはちょっと危険かも、という感じ。
●2017シンザン記念に向けての展望
まあ今回のシンザン記念の出走予定馬を見ても今のところむずかしいところだが、個人的には高く評価するにはワンパンチ欠けているかなという感はある。新馬戦はもっさりしている中で淀みで上手く取り付けたのと、取り付いてスペースが狭くなって以降はムーアが上手く立ち回って外に持っていけたことが大きいのはある。それと前走にしても重馬場でＬ３最速、４角最速という中で上手く最内を立ち回ったことが大きい。マイルという距離を考えた時にゲートがそこまでよくないのと、今のところ鋭く反応するというところを見せていないというのはちょっとあるのかなと。前走は直線では動けたように見えるけどＬ３が最速で直線の地点では明確に前が減速しているのはある。Ｌ３－２の地点で0.5も落とせばフラットにキープしていれば２馬身半ぐらいは放っておいても詰ってくるわけで、この馬としても加速しているというより良くて脚色をキープしていたという状況だったとみるべきだろうと。緩い地点から加速する過程での反応が未知数、基礎スピード的にハロン12をクリアしてきたのは良い材料としても、後半要素でのパフォーマンスで見た時にはちょっと物足りないかな。現時点では他に面白い馬も多いと思っているし、流れて内内が嵌れば浮上できると思うが後半勝負になってくると個人的には評価を下げたいかな。まあ明確なトップスピード戦は一度も経験していないのでやってみないと何ともな面もあるし、個人的には新馬の感じだと距離自体はもうちょっとあった方が良いかもしれないなというのはある。この時期は決めつけない方が良いとは思うので柔軟に対応したいが、それでも現時点の感触としては不器用さと素材的な魅力という点でも他に上がいるかなという感じないので枠次第、現在未定の騎手次第ではあるが馬券的な狙いとしては微妙なライン。
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