2017 1/14(土)
第54回 愛知杯(GIII) 中京芝2000m
予想用・出走予定馬一覧
重賞で2度の2着、ともにマコトブリジャールには破れたものの1800m路線では一目置きたい存在、シャルールが愛知杯に出走予定。このメンバーの中でも重賞勝利に最も近い存在のはずだが、秋の2走は少し不本意な競馬で、パフォーマンスを落としている。実力は間違いないだけに、後は良い頃に戻してこれるか。明け5歳となってまず目指すは重賞初制覇だ。
クイーンSの頃の出来さえあれば適性的に見ても最右翼なんだが…エリ女も展開が悪くないなかで全然一足を使えなかった。2200はちょっと長かったのか、それにしても府中牝馬Sも逃げたとはいえイマイチ。その点でもちょっと様子を見たいなという気持ちはある。
●クイーンS(GIII) 2着 13頭7枠11番
札幌芝1800m良 1:47.7(アタマ差) 49.1-46.2 S^3
12.5 - 11.6 - 12.4 - 12.6 - 12.4 - 11.9 - 11.6 - 11.2 - 11.5
まずはこの馬の良さがきっちりと出たクイーンSから振り返る。ペースも3秒前後で超スロー、ラップ推移でみてもL2最速が明確、トップスピード戦になっていて緩い段階でのポジショニングもだし、そこからしっかりとギアチェンジを見せられたか、というところ。まずまずのスタートからスッと楽に先行争い、最終的には外のリラヴァティが行き切ったので控えて番手で実質的にスローに支配。結果的に逃げたリラヴァティが油断してドスローに落としてくれたのもあってこの馬にとっては理想的な入り方で3角。3角で徐々にペースを引き上げて行くという中で楽な手ごたえで仕掛けを待ちながらでもじわっと取り付く。4角で仕掛け捲るリラヴァティとは対照的に馬なりで加速して最速地点で並びかけて直線。序盤で堂々と突き抜けて勝利を目前にした瞬間、外からマコトブリジャールに差し込まれての悔しい2着となった。まあ負けはしたんだけど、緩い流れの中でしっかりとコントロールしながらレースを支配、そのままコーナーで加速していくという中で楽に楽についていって4角出口で仕掛けてスッと最速地点での抜け出し。この辺りがこの馬の良さの一つで、動き出しが良いしポジショニングが上手くスローで折り合ってレースを支配できる。もちろん先行が全ての馬ではないけど、本質的にはこの要所の反応を活かしたいので前受が良い、という認識かな。
●府中牝馬S(GII) 10着 13頭8枠12番
東京芝1800m良 1:47.8(+1.2) 48.5-46.0 S^2
12.7 - 11.0 - 12.1 - 12.7 - 12.1 - 12.1 - 11.4 - 11.1 - 11.4
一方で展開的には良かったはずの府中牝馬Sではまさかの大惨敗。ここは軽く触れるが、この時点では本来逃げ馬ではない中で逃げたというのも一つ影響したかなという可能性はあった。まあエリ女で結局それ以前かな、ということになったが。ここではドスローからの3F勝負、シングウィズジョイのハナを叩いて逃げ。そのままスローに持ち込んで3~4角でも仕掛けを待ちながら直線。ただ序盤の段階で手応えが微妙で激しく追いだされるが反応がイマイチ。出し抜けずにL2の最速地点であっさり下がって2列目に喰われ、L1で下がっての惨敗だった。このレースでは要所での反応が少なくともクイーンSと比べて酷かった。前に目標がいて動きながらではなく、緩い流れに持ち込んで直線で目標がない中で一気に動かしたのが良くなかったのか…という解釈もあったんだけど、結局昨年夏ほどの出来に無かったのかなと。
●エリザベス女王杯(GI) 15着 15頭8枠14番
京都芝外2200m良 2:14.6(+1.7) 61.8-58.5 S^3
12.5 - 11.2 - 12.8 - 12.7 - 12.6 - 12.6 - 12.5 - 11.9 - 11.5 - 11.2 - 11.4
エリ女では逃げずにこの馬にとっても良い展開の中で結果が出なかった。これは個人的には今回強く狙うかどうかという点でちょっと痛かった材料かなあという感じ。まずまずのスタートから無理なくというより少し掛かり気味に先行策となる。外枠で内に入れきれることもできずにかなりかかりながら入っていくというのは辛かったとは思うが、 3~4角で動いていく過程の中で反応がないまま終わってしまった。まあかなり掛かっていたのは確かなんだけど、それでもドスローなのである程度かかるのは仕方ない。要所で反応できなかったというのは府中牝馬Sでも同じなのでこの辺でこれまで見せてきたこの馬の良さというのがここ2走では失せていたのは確かなのかなあと。
●2017愛知杯に向けての展望
ひとまず中京2000では500万下とは言っても完勝実績があるし、これまでのパフォーマンスから考えても適性はかなり高いと思う。 実際良い時はポジションをある程度取ってそこから勝負所、ラップ的にも加速していくというところで動けるのが魅力。リラヴァティ相手に準OPを勝った時も正攻法でリラヴァティの勝ちパターンを潰していたし、基礎スピード面もある程度持っている馬のはず。もちろんスローで結果を出してきているし、良い頃の要所の反応、抜け出す時の鋭さは大きな武器になる。これは中京では活きてくるし、前述の対リラヴァティ戦でも府中で坂の地点での動きも良かったので本来坂加速の適性も秘めているはず。ただ、しかしである。やっぱりここ2走は流石に不満がある。もちろんエリ女が掛かっていたというのはある、府中牝馬Sでは慣れない逃げの手を打ったのもある。それでもやはり負けすぎなのは間違いない。ここ2走の評価はやはり一定レベル下げざるを得ないところ。なので適性的には噛み合う可能性は高いし、噛み合えば出し抜いて勝ち切るだけの武器を持っている、相手関係も楽な方、と条件は揃っているし非常に扱いが難しい。まあいずれにせよ気性的に難しいところを見せてきているからの惨敗ではあると思うし、まあいいころは福島牝馬SにせよクイーンSにせよ外枠からしっかりと勝負できているから難しいところだが内目で前に壁を置けて我慢が利く枠の方が良いのかなあという感じはある。扱いが難しい馬が今回は多いのだが、もちろん人気が想定以上に薄ければリスクを背負って頭から狙うだけの価値はあるし、実力的にトップハンデ55kgはある程度仕方ない。状態さえ戻ってきていればここは普通に本命視したい馬になるぐらいの評価ではある、というところかな。
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