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【京都金杯の有力馬診断(後篇)～藤原英厩舎開業以来初のオープン馬の連闘使いフィエロなど～】
▽ガリバルディ 牡6 ルメール 57 栗東 藤原英
正月京都開幕週で追い込み脚質の人気馬という時点で危険な香り…。
その馬場バイアスは周知で、先行馬が色めき立つ場面なので、（条件戦時代のスローペース先行策時代は持ち出すコトはできなくて）今や追い込み一辺倒馬が先行脚質に転向しようとするのもペース的に難しい…。
ましてコノ馬の場合には、シュタルケ･デュプレシス･デュプレシスというＣランク外国人Ｊが先行策や早仕掛けをして失敗していて、それで３走前中京記念からジックリと乗る福永Ｊに手戻りして戦績を取り戻したという経緯の持ち主。
ルメールＪと言えども難しい競馬を強いられるだろう。
▽フィエロ 牡8 フォーリ 57.5 栗東 藤原英
まさかの連闘。
しかもフォーリーＪを確保しているので、阪神Ｃ出走前の時点からの予定していた連闘というコトになるか。
藤原英師は現管理馬での連闘は僅か６度しかなくて好走は１度だけ。重賞ＯＰ戦での連闘は過去に桜花賞権利獲りの為のチューリップ賞→アネモネＳのウリウリ(その時点では１勝馬)の一例のみで、重賞ＯＰクラス馬での連闘は過去に例が無い（実質的には中１週に近いと見ても、それでも古馬重賞での中１週使いは３年半振りの稀有な事象）。
量よりも質を追求する厩舎タイプからも、ココでの連闘というのは違和感しかない（最近ではややビジネス志向に傾倒しているオーナーサイド(金子真オーナー)からの要請なのでしょうが）。
フォーリーＪは昨年京都金杯でもマーティンボロに乗って外枠外回しの残念な競馬でしたし、来日初日から特殊な馬場バイアスに対応して騎乗してくるイメージも湧かない。
▽ブラックムーン 牡5 浜中 56 栗東 西浦
前走キャピタルＳでの弾けっぷりは凄かったですが、これも過去６勝は全て馬群の外に持ち出して末脚を解放する形で、逆に富士Ｓの様に馬群に突っ込ませる形だと威力半減というレースが目立つ…。
近４年で外から差してきて好走したという馬はゼロ頭という京都金杯ではどうでしょうか…。
★○○○○○○（←京都金杯の大穴◎候補馬）の馬名は
精神コントロールが難しいダンスインザダーク産駒で、馬群の中・内目で末脚を溜める競馬をしてこそ本領発揮の馬。
３走前中京記念は内枠巧者のコノ馬にとっては試練の外目６枠だったが、ただこの日の馬場は外差し馬場で追い込みもＯＫだったコトもあり、鞍上は腹を括った最後方策ができたのが良かった。道中は下げてインで集中させる形で、直線では伸びる所にまで持ち出す理想且つ有利なレースができたモノ。
適性的にも厳しいローテ的にも中京記念激走馬と相性悪い２走前関屋記念での凡走は止む無しで、そして今期復帰戦の前走もテン乗り松岡Ｊの特性理解していないＨペース好位外目の脚溜まらぬ追走で大敗は当然だろう。
３番枠以内ならば現在４連勝中という内枠巧者。
言わずもがな、馬場バイアス的にも内有利が発生するのが正月開幕週の京都芝。
内枠以外では不利不向き要素揃うワケで買えない馬になるが、もし内枠を引ければ適性的にもバイアス的にもバッチリで…その限られた条件揃った時の激走魅力は有している。
▽ダンツプリウス 牡4 丸山 55 栗東 山内
今期は当初はＧ３富士Ｓでの復帰予定が直前でお流れになって、その後はＧ２スワンＳにも登録したが、結局は一番弱気さが窺えるＯＰカシオペアＳに出走。
春Ｇ１好走馬として、まともならば富士Ｓなど重賞級にぶつけるのが普通だろうが、それをしなかった時点で調整面の不安かいきなりやれる手応えが無かったというコトだろう。
春も８走連続で走った末の最終戦でベストパフォーマンスだった通り、ロベルト系の叩き良化ぽさがある馬。
今期は不出来を叩いて２戦目でも春の姿を取り戻せていないが、それでもこの先どこかで変わってくるはず。
３歳春までは強い相手･厳しいレースになると更に底力を発揮して好走し続けた経緯で、相手が弱くて人気になるＯＰ特別というよりも相手が揃って人気薄れる重賞挑戦は妙味の場面。
ただ、その底力を発揮するのは、平坦コースの内有利馬場で行った行ったの競馬になる京都金杯では無い感が強い。
△テイエムタイホー 牡8 幸 56 栗東 鈴木孝
昨年京都金杯では13人気ながら２着に激走。どうもフロック視されている様だが[他の上位馬とは平均３キロも重い斤量を背負い＆内有利馬場を外枠から]という然程恵まれていない能力故の好走だったと見ている。
これまでも５度の二桁人気激走を決めている意外性の馬で、その人気薄激走のパターンを紐解くと[冬場しか走らない(→季節替わりで一変)]･[休み明け初戦は不振(→２戦目３戦目で一変)]･[積極策替わりの一変]というモノ。
２年前も秋初戦大敗から３戦目で激走。昨年も秋初戦凡走から２戦目で激走。
今シーズンも初戦と２戦目では凡走だが、それも共に外枠からの非積極策でチグハグなレース振りで止む無しに見える敗戦。
この手の不振高齢馬を本命にするのはもう止めますが、でも内枠引いて今度こそ先行競馬に徹してくれるのならば正に過去の激走パターン[冬場&３戦目&積極替わり]も揃う状況に…その時には印を回したい大穴馬です。
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