2017年1月10日火曜日

日経新春杯 2017 出走予定馬:カフジプリンス、前走も出し切ってのバテ差し…要所で動けない馬で福永がリスクを負えるかが焦点

2017 1/15(日)
第64回 日経新春杯(GII) 京都芝外2400m
予想用・出走予定馬一覧
日経新春杯2016の予想用・出走予定馬一覧


 昨年夏に阿寒湖特別で強烈な突き抜けを見せ台頭を示すも、神戸新聞杯、菊花賞と上手く噛み合い切らなかったカフジプリンスが今年は日経新春杯に出走予定。前走のグレイトフルステークスでは中山2500mでポテンシャルを最大限に発揮しての強烈な伸び。ラストは何が何でも伸びてくるという非凡な馬だが、同時に不器用さを併せ持つ。これを福永が久々のコンビで引き出し切れるか。


 まあ阿寒湖特別を圧勝した時は福永が乗っていたし、岩田と比べればもうちょっと出し切るイメージを持ってくれるかなとは思うんだけど、それでもタイプ的には今までの福永競馬をしていると危ういタイプの一頭。とにかくエンジンの掛かりが悪い。前走はかなり嵌った中でようやくL1でというタイプなので、その辺りを意識して乗らないといけないし、京都外2400でってタイプでは正直ないのかなとは思っている。


グレイトフルS(16下) 1着 9頭8枠9番
中山芝内2500m良 2:35.7 62.4-59.9 S^2
7.0 - 11.6 - 12.3 - 12.4 - 12.4 - 13.4 - 13.7 - 13.0 - 12.2 - 11.8 - 11.7 - 11.8 - 12.4

 まずは前走勝ったグレイトフルSから振り返りたい。年末の中山で時計も掛かっていて、ラップ推移を見てもわかるように5F戦に近いところ、L1は12.4と明確に減速、L3最速でポテンシャル戦である。9番枠からまずまずのスタートを切って小頭数でもありある程度早い段階でポジションを取って好位の一角で入っていく。道中はかなりのスローでもあり無理なくついていく形。2角過ぎの下りからペースがじわっと上がっていくという中でディスキーダンスがペースを引き上げてくれたことで一気に流れる。ここで3角地点では明らかに反応で置かれていて、外からレイズアスピリット当たりの方がコーナーでは楽に動く、その中で中団列まで下げて直線。序盤では苦しい戦いかなと思いつつ、L1の減速地点で前の脚が上がったところでばてずに伸びてきっちりと捕えるというポテンシャルタイプらしい競馬での勝利だった。11秒後半のラップ推移の中で外から押し上げていくだけの脚が無かったというのはやはり速度的なものもあると思うし、コーナーで動くだけの器用さがないともいえる。L1で前が落ちた時にロスがありながらも最後まで伸びてきていたのは確かなわけでポテンシャルそのものはやはりいいものを持っているのは間違いない。このパターンのレイズアスピリットを差すってのは結構なレベルにある。


神戸新聞杯(GII) 4着 15頭3枠5番
阪神芝外2400m良 2:26.2(+0.5) 61.4-58.8 S^3
12.7 - 11.4 - 12.2 - 12.8 - 12.3 - 12.7 - 12.8 - 12.6 - 11.6 - 11.5 - 11.4 - 11.7

 神戸新聞杯は同世代のライバル相手に4着と物足りないもののL1の伸びには非凡さがうかがえた。ただ、ここでも下り坂で直線まで入っていける阪神外回りというコース形態をもってしてやはり要所で動けなかったのがネックとなった。5番枠からまずまずのスタート、無理をせずに控えて中団からの競馬を展開していく。ただ向こう正面でも動く意識を持てるような外目の位置ではなく内内で我慢という展開になってしまう。3角以降は一気にペースが上がって中間的な脚を要求されるのだが、ここでやはりスペースがなく探り探りになって直線。外から勢いをつけてきた馬と比較しても明らかに置かれてしまって序盤で惨敗もありえるか?という手応え。ところがL1ではグンと伸びてきて最後はレッドエルディストを差すか?というところまで決定的に伸びてきての3着確保だった。L1の伸びだけなら一番だったなという感じで、むしろそこまでの持っていき方が非常に甘くなってしまって出し損ねた典型例だろうと。まあ岩田や菱田といった基本的に動かない騎手とは合わないとは思っているのである程度仕方はなかったが、にしてもこれはひどい騎乗で菱田の場合は未熟なだけで仕方ない面はあるが、直線入りで諦めずに岩田がしっかりと扶助していたら流石にもうちょっと伸び始めも早かっただろうと思う。L1の減速がそこまででもない中でメンバー中でも一番の脚を引きだしてきた。これが脚を余したと言わずして何と言おうかというところである。まあ勿論直線入りのサボりというだけでなく、結局3~4角にかけて動いていく意識が必要な馬でそれができなかったのが最大の要因だし、そういう我慢する騎乗で要所で動けるような馬では断じてないと。


菊花賞(GI) 8着 18頭1枠1番
京都芝外3000m 3:04.2(+0.9) 59.9-64.5-58.9 S^1
13.0 - 11.3 - 11.0 - 12.4 - 12.2 - 12.7 - 13.6 - 13.2 - 12.3 - 12.7 - 12.2 - 12.0 - 11.6 - 11.5 - 11.6

 この菊花賞も基本的には同じである。神戸新聞杯よりもひどくサトノダイヤモンドはラストまで11秒台でまとめてきている中で前が加速してから仕掛けているようでは如何ともしがたい。要所だけ見ておけばいいと思うのでそこの前後の流れから入っていく。スタート自体は悪くなく内枠利して中団でという競馬。向こう正面からペースがじわっと上がってという流れで、3角手前からは加速する一方。だが、内枠で内内我慢をして動かないから3角以降は加速の流れで押して押してでも追走に苦労してしまうし、加減しながら入っていくので4角でも置かれて後方で直線。序盤でそこから追いだされるが前の壁に進路確保できず待たされての完敗。まあ岩田じゃあ合わんわ、というしかない内容だった。ただ馬の適性として弱点が明確にあるのも事実ではあり、騎手の腕が問われる馬ではあると。


●2017日経新春杯に向けての展望

 ポイントはやはりどこで動くかである。本質的に見ても3~4角でペースが上がってから外から動く形では前走はレベル的なものと馬場が重かったので他が甘くなった分もあって出し切れたが、3~4角で速いラップ地点ではあれでも動けていなかった。少なくともコーナー地点で動きだせるイメージはなく、札幌の様に緩く長いコーナーならともかく、京都外で4角出口が急なコーナリングになると恐らく押し上げきるのは難しいだろうと。かといって内で我慢してという競馬では余程消耗してL1が落ちる形にならないとエンジンの掛かりが遅すぎてむずかしい。こういう馬こそ向こう正面ストレート地点をいかにうまく使うかが問われる。京都の外回り、長丁場は特に3角までにいいポジションを取れるか?という中期的な展開を考える必要があると。3~4角で前も一気にペースを上げたい意識が働きやすいコースなので前としては向こう正面でペースを引き上げロンスパには本来は持ち込みにくい。なので向う正面緩い流れの段階で一気に動ききってポジションを上げ切るのも一つの手だし、同時にロンスパに持ち込んでポテンシャル特化の競馬に持ち込むのもありだろう。まあそれができるかどうかで、福永が重賞クラスでそういった振る舞いができるかは正直疑問なのかなと。誰かが早い段階で動いてL1が明確に落ちた時のバテ差しが基本的には狙い目になるし、先週の雨で馬場が悪化してくればチャンスも出てくる。少なくとも昨年や一昨年の時よりは幾分重いので、この馬としてはチャンスはある方。それでもやはり基本は強く推すのは難しい。典型的に阪神内3000で見てみたい馬だし、前走はかなり嵌った面が強い。3角までのポジション取りやそこまで前も落としてこないという京都でとなると、福永が相当うまく乗らないとなあ。少なくともこれまでの福永競馬では難しいので、強く仕掛ける意識をもって臨んでほしいかな。期待はしていないが。


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