2017 1/8(日)
第33回 フェアリーステークス(GIII) 中山芝外1600m
予想用・出走予定馬一覧
新馬戦では番手から鋭く抜け出しての完勝、サフラン賞でも正攻法の先行策からしぶとく粘ってハナ差の2着と安定感ある競馬を続けているアエロリットがフェアリーステークスに出走予定。中山マイルは前走で経験済みというのも強み、1勝馬の身で抽選を通る必要はあるが、混戦模様の中で総合力を活かして賞金を積み上げたいところだ。
前走のサフラン賞は厳しい流れの中で厳しい競馬になったが前で再加速してというのは価値があると思う。基礎スピードの幅も見せたし、今のところクロフネ産駒らしい良さと、それ以外の良さも持っていて面白いなと思う一頭。
●新馬戦 1着 14頭2枠2番
東京芝1400m良 1:22.8 36.6-33.7 S^5
12.7 - 11.6 - 12.3 - 12.5 - 11.3 - 11.2 - 11.2
1400mで3秒近いとなると極端なスローと言っていいだろう。ラップ推移でみるとトップスピード戦ではあるがラップ的に極端に速い地点はなくL1まで落とさないという流れ。好発から無理なく進めて内から逃げ馬を行かせて番手でコントロール、ドスローで進めていく。3角までかなりゆったりした流れの中で前にスペースを取りながら仕掛けを待って、3~4角でも番手外で進め、軽く促して並びかけながら直線。序盤ですぐに先頭に立つが追い出しは我慢。L2で追い出されると外から伸びてくるダイイチターミナルとの一騎打ち。L1で突き放しての完勝だった。器用さは見せたし、緩い地点からすぐにトップスピードに乗っていたという感じ。ただその質そのものは決して高いレベルではなくL2で11.2、まあ加減しながらだった可能性もあるが、それでも優秀なのはL1の踏ん張り。しっかりと後続を寄せ付けず、普通に一番いい脚を最後まで繰り出していた。これは素晴らしく、クロフネ産駒にしてはTS持続が高いレベルにあるなと。最終の500万下マイル戦がスローで勝ち馬が33.4、2着馬で33.2。まあこの時点で降級後の古馬500万下と比較できて底を見せなかったし、結構面白いなと。
●サフラン賞(5下) 2着 12頭8枠11番
中山芝外1600m 1:34.9(ハナ差) 46.7-48.2 H^1
12.6 - 11.3 - 11.3 - 11.5 - 12.3 - 11.9 - 11.5 - 12.5
ペースとしてはH^1となるが、ギリギリの範囲だしかなりのハイに近い。この時期の2歳にしてはかなり流れた。その中で一応再加速の展開にはなっているがL1が12.5と相当落としているようにちょっと厳しい流れだったといえる。その中で11番枠とかなり外からまずまずのスタート、そこからじわっと外枠でもありだしていきながらハナを主張するレベル。ここでちょっとかかってしまったうえに外から同じくかかっていたアンバーミニーにせられたことでかなりペースが速くなる。それでも何とか番手をキープしてハイペースを作っていく。3~4角で息を入れる形になってしまって後続がここで取り付いてくる、4角ではそれでも楽な手ごたえで再加速の流れに対応して直線。序盤の最速地点でスッと先頭に立つ脚を見せるのだがL1ではトーホウアイレスに差し込まれての2着と悔しい結果になった。基礎スピード勝負になったがそれでも中盤で12.3と後続に取り付くチャンスを与える形になった、そこで息を入れた形で直線の再加速もしっかりとしてきた。この辺りはクロフネ産駒らしいギアの上げ下げの上手さを感じさせられたかな。気性面で課題を見せたというのはちょっと不安はあるが、前半の基礎スピード面も高いレベルで見せてきた。今の段階で46.7とかなり速い中で一脚を引き出せたのは大に評価できる。まあこの時期には中山も高速化しつつあったので時計は物足りないけど、この馬の場合は中盤の緩みもあったと思うしね。
●2017フェアリーステークスに向けての展望
現時点での不安はほぼ無い。まあ前走で折り合い面に不安なところを見せたので、出していく形を嫌ってポジションを落とすとちょっと不安もあるが、この馬の場合TS持続で底を見せていないし前走でもハイペースの中で脚を使えたといってもL1ではかなり落としたのも事実。あれがベストとは限らないわけで、後半の末脚を意識する競馬というのもアリ。また新馬で見せたように緩い地点からスッと反応してトップスピードに乗せられるのは大きいし、機動力が問われやすい中山マイルは合う可能性が高いだろう。強いて言えばやはり最速11.2までというところなので、ドスローで11秒前後というようななかで鋭さで戦えるかどうかはある。反応速度は早いがトップスピードの質そのものは今のところ微妙。この辺りも究極的なラップを問われにくい中山の方が良いだろうと。ゲートセンスが良くて二の足も速い、折り合い面で怖がってコントロールしに行くよりはやはり前で待ちたいところでその点ではやはり壁を作りやすい内枠の方が良いだろう。ただ、この馬の場合決して使える脚が短いというわけでもないと思うので、折り合って運べれば多少外からでも…というのはあるかな。TS持続がまだ高いレベルで底を見せていないというのは良い材料。今の段階では抽選待ちだけど、総合的に見ればこの馬が軸としては理想的かなと感じている。
1頭目:4
2頭目:2.18
3頭目:1.2.9.18
的中買目:3連複:2-4-18
回収金額:1000円×12.1=12,100円
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