2017年1月11日水曜日

日経新春杯 2017 出走予定馬:クリプトグラム、目黒記念は堂々の勝利…高速巧者の感はあり、今の淀の馬場でどう判断するか

2017 1/15(日)
第64回 日経新春杯(GII) 京都芝外2400m
予想用・出走予定馬一覧
日経新春杯2016の予想用・出走予定馬一覧


 昨年の上半期に1000万下、大阪ハンブルクC、そして目黒記念と3連勝で一気に台頭を果たしたクリプトグラムが日経新春杯に出走予定。目黒記念では54kgの軽ハンデではあったがそれでも後の宝塚記念馬マリアライトを撃破してのものというのは立派。約半年ぶりの実戦というのが課題だが鉄砲はあまり苦にしないタイプ。昨年春の勢いが本物かどうか、そして今年の長距離路線で主役を担うことができるのかに注目だ。


 個人的に今回注目なのが、そこそこは時計が掛かっている京都でどういう競馬ができるか。昨年春の阪神は例年にない超高速状態だったし、その中で2戦結果を出してダービー同日目黒記念も超高速馬場状態。江坂特別の内容が物足りないのをどう判断するかだろう。しかしダコールとの比較で2kgも軽いというのはどうかと思うけどなあ…GII馬なんだが。


目黒記念(GII) 1着 18頭7枠15番
東京芝2500m良 2:30.6 61.2-58.6 S^3
7.3 - 11.2 - 11.2 - 12.8 - 12.6 - 12.2 - 12.3 - 12.4 - 12.0 - 11.7 - 11.5 - 11.5 - 11.9

 まずは重賞初制覇となった目黒記念から。超高速馬場で2.6と超スロー。ラップ推移でみても後半の4F勝負で分散されて実質L3最速11.5と速いラップは問われていない。割と中間的な脚を要求されるポテンシャル寄りの中で、15番枠と外枠から五分に出て外から無理せず中団でできるだけ内目に入っていきながらという競馬。道中もちょうど真ん中ぐらい、中団の中目で進めていき、向こう正面では徐々にペースが上がって12秒前半というところで無理なく追走して3角に入っていく。3~4角で徐々に加速していく中で中団の中目で我慢、先に仕掛けるマリアライトの直後を上手く通して外に誘導して好位列で直線。序盤でそこからしぶとく伸びてL2の段階で一気に先頭に立つ。L1は先頭に立って少し遊びかけたが鞭を打ってしぶとく踏ん張り最後は粘り込んだ。ポテンシャル特化に近い中でマリアライトとの比較で頑張れたのは評価できる。もちろんマリアライトは宝塚でも見せたように結果的に全体のペースが上がって前半要素が問われての消耗戦の方が適性的に良かったとは思うんだが、それでも有馬、日経賞と強敵相手に戦ってきていてパフォーマンスもこの時点では落としていなかったはず。上手く立ち回ったヒットやレコンダイトを相手に完勝できたわけで、ひとまず超高速馬場でのポテンシャル寄りの競馬では強い競馬をしたとみて良い。


大阪ハンブルクC(OP) 1着 16頭5枠10番
阪神芝外2400m良 2:25.4 60.0-61.2 H^1
12.5 - 11.0 - 12.3 - 12.3 - 11.9 - 12.0 - 12.2 - 12.2 - 12.2 - 11.7 - 12.4 - 12.7

 2走前の大阪ハンブルクCは非常に長くトップスピードを維持してきたなという感覚。ペースはハイなのだがこれが大逃げのモノで、離れた3番手で見れば1000通過は目視でせいぜい63秒を切るかどうかぐらいなので超スローと言っていい。実質的にはそこからのTS持続特化とみてよさそうな展開である。また春開催の阪神は2月から通して超高速に近い馬場だった。ここでは少し出負けして後方からスタートするがスペースを探しに行きながら中団ぐらいにはリカバーして1角へ入っていく。道中も離れた3番手以降はドスローという中で中団馬群の中で我慢しながら3角。3~4角でも前が淡々と12秒前半を刻む中で流石に3番手以降もそろそろ動き出しの意識。その中で中団馬群の一頭分外で様子を見ながら追走、4角で徐々に外に誘導しながらワンテンポ仕掛けを待って中団から直線。序盤で前との差は相当離れていたがジリジリと伸びてきて3列目、ただマドリードカフェの方が抜け出す脚は速いという感じ。L1で猛然と伸びてきて前がばてたところをキレイに差し込んでの勝利だった。マドリードカフェが万葉Sで惨敗したのは高速馬場でない中でのロンスパ、というのもあったと思う。TS持続の高さをこの条件で見せてきたなと。なのでここ2走はポテンシャル寄りの目黒記念、実質トップスピード持続戦という大阪ハンブルクCという両パターンで高いレベルで結果を出せたと。


江坂特別(10下) 7着 15頭5枠9番
阪神芝外2400m稍 2:29.5(+0.9) 64.0-60.4 S^4
13.0 - 12.4 - 13.4 - 12.8 - 12.4 - 11.9 - 12.3 - 12.4 - 12.6 - 12.1 - 11.5 - 11.8

 ただ、上記の2走はいずれも超高速馬場に近い状況下でのもの。一方でこの江坂特別では年末で雨が降っていてとかなり時計が掛かっていた。その中で後半勝負となった。まあL7で一度ペースは上がったがまた淀んでの2F戦に近い形にはなっているので後ろ過ぎたら届かないという側面はあったかもしれないが。9番枠から出負けして後方から内に切り込みながらという競馬。道中も離れた後方内内で進めながら、3角手前では手が動いて促されながら進めているのだが減速に巻き込まれる形で再び追いだしを待つ形。4角でも大外に誘導していくが仕掛けをワンテンポ待たされてしまう。序盤でそこから追いだされて一瞬良い脚を使って中団列まで取り付く。ただL1での伸びがイマイチでなだれ込むだけに終わった。3角で結構緩んだこともあって4角出口では団子状態になったし、大外に持ち出すまではあまりスムーズではなかったけど差し切ってしまうだけのチャンスはあったと思う。実際L2の最速地点では良い脚を使っていたがL1での伸びという点では物足りなかったし、実際マドリードカフェにも楽に先着を許してしまっている。タフな馬場でのパフォーマンスが物足りないというのはある。


●2017日経新春杯に向けての展望

 とりあえずここ2走のパフォーマンスは高い。ハンデ差はあったにせよ中団中目でそれなりにロスもあったし、少なくともあの時点でのレコンダイトやモンドインテロを強い競馬で圧倒できたのはこの路線では高く評価できる。重賞を勝つだけのパフォーマンスをしっかりと見せてきたと。また大阪ハンブルクCでも恐らく実質TS持続の中で脚を出し切って強い競馬を見せてきた。この2走を丸々評価出来ればもちろんここに入っても互角に戦えるだろうと。まあミッキーロケットやスローでトップスピードを引き出したときのレーヴミストラルは厄介ではあるが。ただ、問題はそれよりもやはり馬場適性になるのかなと思う。どうも週末は相当な寒波が襲ってきそうだし、雪がちらつく程度ならかえって問題ないかなとも思うが、先週の雨中での開催の影響、またもともと金杯時から時計が少し掛かっていたなという感覚もあるので、この馬場適性は微妙に影響してきそうな気はする。土曜の馬場状態次第で判断したいところかな。目黒記念はうまく目標をマリアライトに作ってそこから直線序盤で~半ばの抜け出しは良かったし、大阪ハンブルクCの場合は動き出しの良いマドリードカフェにはちょっと見劣ったけどしっかりと伸びてきていたから動き出しの良さもまずまず武器になるとは思う。ルメールとは合いそうな感じはしているけど、タフな馬場だと江坂特別みたいに動く瞬間は良くても一瞬だけという感じにもなっているし、今回はその辺の評価をどうするか。要所は意外と器用ではあるので中団内内でという競馬なら面白いかなとも思う。それでも馬券的な扱いは結構難しい一頭になるかなぁ。手ごわい馬も多いからなあ。





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