2017 高松宮記念(GI) 中京芝1200m稍
レース回顧・結果
1:08.7 33.8-34.9 H^2
12.3 - 10.3 - 11.2 - 11.4 - 11.3 - 12.2
綺麗に読み違えたなあ。まさかここにきてシュウジが抜群のスタート、ラインスピリットが内からここまでいいスタートを切るとは全く思っていなかったし、ゲートが不安定な馬がいいスタートを切ると結構読みづらい。その中で結局ラインが行き切ってしまってトウショウが何としてもというところでペースがかなり早くなってしまった。これがまず想定外だったかな。馬場が渋っているのでどうしても前はオーバーペースを嫌がると思ったんだけど、実際前の3頭は沈んでいるからね…。それと馬場が悪化したことで各騎手が外の馬場を意識して結果的に内の馬が楽に運べる、宮記念でありがちな展開が起こってしまったなと。正直考えすぎていた段階であかんなと思っていたけど、こういう時こそシンプルに内が開く予想をしないといかんね。このレースは改修以降は個人的に相性のいいレースなんだけど、雨が降った時に外を意識したがるという騎手心理をこちらももうちょっとハッキリ意識しないといけなかった。少なくともメラグラーナを下げてセイウンコウセイを本命にはできたレースだったし、ドンキをもう一段上げられた、つまり適性分析的にはペースが外れても当てなきゃいけないレースだったと。まあセイウンも厳しい流れでどうかの側面は少しあったけどね。競馬というのは本当に騎手の心理がかなり作用するからね。後はゲートを出てみないと分からない馬も多い。難しいのはその辺ではあるね。皮肉なことに時計・馬場の想定だけはほぼど真ん中だっただけにな…。ここで本命外して当てられないのは本当に反省。
1着セイウンコウセイ
6番枠からまずまずのスタート、二の足で楽に先行争いに加わるが内外が来るのを見て控えて2列目と結構理想的なポジション取り。そこから前が飛ばすのでそこでは我慢しつつ3角。3~4角でも2列目の中目で仕掛けを我慢しながら直線で外に出す。序盤でも追いだしを待つ余裕があり、そこから先頭に立って追い出す。そのまま馬場の良い真ん中から内目に切り込みつつしぶとく抜け出しての完勝だった。強かった。渋ったのがプラスには働いたと思うが、基礎スピード面を高いレベルで見せてきただけでなく、要所の坂の上りでもう一段いい脚を引き出して突き抜けてきた。あの流れでもコントロールしながらしっかりともう一段の脚を使えたしL1でも寄せ付けず。総合力の高さが一枚違ったかなと思う。まあ馬場適性は大きかったと思うし、この感じならしっかりと前半のペースをある程度に引き上げてしまえれば1400まで強い競馬ができると思うね。いずれにせよ、本格化以降は強い競馬ができているし、この結果も納得。高いレベルで総合力を兼ね揃えているので極端なハイペースだったり、超スローだったりと変な競馬にならなければ崩れにくい馬だと思う。普通に強い競馬だった。雨が降ったり降らなかったりで読みにくかったけど、それでもこの時計は優秀じゃないかな。強かったしやっぱりこの条件なら本命にしなきゃいけなかったな。
2着レッツゴードンキ
3番枠から五分には出てそこからある程度促していたが無理せず中団から後方でという競馬になる。ただ結果的に道中かなり流れた中で後方内目で我慢ができる立場に。3~4角でも縦長で各馬が馬場の良い外々を狙う中で内を立ち回って中団に押し上げて直線。序盤でパワーを活かして最内からするすると伸びてきて2列目に並びかける。L1でレッドファルクスを競り落としての2着を確保した。これはもうドンキの適性が噛み合った一戦だったなと思う。馬場は渋ったけど、悪化しきらなかったこと、最内を立ち回って最短距離で少し荒れた馬場を苦にせず進めて労せず中団、直線で持ち味の後半のトップスピードの質、持続力のバランスを最大限に引き出してきたなという感じの2着だった。やっぱ馬場が悪くなると外を意識する騎手が多いから内が捌けるね。高松宮記念はこのパターンを意識しないといかんから、馬場悪化で浮上させたのは良かったけどもう一段は上げないといけなかったかな。この馬場で35.0-33.9と1.1の後傾バランスで入ってこれているようにこのパターンは重い馬場自体は得意。ただ重い馬場でペースが上がり切るとまた違う適性になるのでそこは注意かな。個人的にはもう完全に後傾型で確定してしまっていいと思うし、前半脚を使わない方がパフォーマンスは高いと思う。まあ今回は噛み合ったから、高速馬場の1200だと前々で受けられる総合力タイプが強くなるので個人的には今回は嵌った面が強い2着とみていいと思う。
3着レッドファルクス
7番枠から五分のスタートを切ってある程度積極的に先行していく。最終的にはセイウンコウセイが下がってきたのもあるしペースも速いとみて中団まで下げる形。3~4角でも最内を立ち回ってポジションを押し上げつつ好位3列目で直線。序盤で先頭列がすぐに下がってきて2列目まで押し上げるがセイウンコウセイが手ごわい。最後までしぶとかったが内からレッツゴードンキに差し込まれて3着も秋のスプリント王の威厳は示しての3着だった。今回は乗り難しかったと思うけど、流石デムーロというところはあるかな。スタートもしっかり出てそこから中団内内、無理なく入っていけたと思う。ただ3~4角でロスなく通して直線での伸びというのも良い頃には物足りなかったし、L1でも踏ん張っていたけどドンキにも差し込まれているからね。状態面は個人的にはまだ上がり切ってなかったとみているし、それだけでなく馬場も出来れば軽い方が良いんだろうと思う。その中ではミルコもほぼロスなく運んでくれて、馬も最低限の対応はしてきたのかなと。
4着ティーハーフ
1番枠から五分には出て珍しくいいスタート、そこからレッドファルクスの直後ぐらいでいい位置で進めていく。3~4角でもほぼよどみなく進む中で内内で進めながら直線。序盤で一瞬はレッドファルクスとともに伸びかけて或いは?というところまできたがL1は失速。それでも4着を確保と16番人気で大健闘。まあこのティーハーフが来ているのがこのレースの本質ではあると思っていて、馬場は悪化しきっていない、ただ結局前がそこそこやりあってハイペースでもコーナーであまり緩まず速いラップを踏む形にはなっているので、そこで内を立ち回った馬が基本的には上位に来ている。宮記念はアクティブミノルやハクサンムーンが出遅れて我慢してフラットに走破して差し込んできたりというのが多いように、ペースバランスを順守して走った馬が上位に来やすいレースではある。この馬も後傾~平均で鋭さを出してくる馬なので、その点では噛み合っているし少し渋った程度ならそれを引き出せる範囲だったというのと、内枠で労せず直線まで入ってこれた、押し上げられたというのはある。
5着フィエロ
2番枠からやはりちょっと出負け、そこからはスピード不足で止む無く後方でという競馬。3~4角でも内内を立ち回って直線で中目に出す。そこから追いだされるとしぶとく伸びてきて好位列からは抜け出してくる。ただL1で決定的と言えるほどは伸び切れず、5着までだった。まあ結局この馬も基礎スピード不足を3~4角のコーナーワークでリカバーできたというところだろうと。上位は内内を立ち回っている馬がほとんどなので、中京はやっぱりその辺りをしっかりと意識しないといかんね。今回は反省が多い。この馬としてはリカバーできてこれだしL1もイマイチだったので1200は短いんじゃないかな。雨が降ったことで色々な意識が働いて基礎スピード不足がある程度相殺されたと思うし。それでもドンキに内容的に見劣っているしね。
9着ソルヴェイグ(6人気番外)
13番枠からやや出負けしているぐらいでそこからは好位を意識していかない選択。内にも入り切れず中途半端なポジショニングとなる。3~4角でも好位列の中目で進めながら直線で外。序盤で一足を引き出したいところだがそれがなかなか出せずに苦しむ。それでも離れた5番手集団の中にはいて、L1までなだれ込んでメラグラーナは抑えての9着。ん~まあやっぱりポジションを最初に決めてしまうと難しいね。正直出負けはちょっと想定外だったけど、勢いをつけていっての逃げの選択肢まであれば速い段階でもっとというのはあったけど、前も速かったし内のスペースもとれないとなるとこの馬としては競馬が難しいかった。田辺に関しては下手に陣営が指示を出さずにフリーで乗ってもらった方が良いと思うけどね。田辺に限らず豊にしてもノリにしても戦略眼で勝負するタイプはあんまり選択肢を削がない方が良い。
10着メラグラーナ
12番枠からやや出負けして押してリカバーしようとするが坂スタートでなかなか動いていかない。結局後方から3~4角で外々を回す選択をせざるを得ない立場。3~4角でも大きく淀みなく、しかも前半もハイペースという中で外々、前も馬場の良い外を通そうとするので相当ロスがあって直線。序盤で進路を中目に取ってくるが手応え微妙。それでも坂の上りでじわっと伸びだすとL1ではジリジリとなだれ込む。それでもトーキングドラムの方が手応えは良いという10着完敗だった。これは皮肉でもなんでもなくメラグラーナを買った方が悪いわ、と。やっぱり考えすぎるとよくない。宮記念というか中京は雨が降るとみんな馬場を意識しすぎて外々に行くことが多いから。エアロヴェロシティの年のような感じになると踏んでいるならコーナーで各馬が馬場の良い外に寄せて、その更に外を回す必要がある外差し馬は基本的にほぼ全滅する。それを上手く予見できなかった段階で個人的には惨敗だった。そのうえで前がやりあってしまったこと。このダブルパンチでは辛い。メラグラーナの適性的にこの馬場自体はこなせていると思うし、実際L1はそれなりに伸びてきた。ただ結局コーナーで緩まなかったので取り付くタイミングが無かったことと、3~4角で前が外に外にと来ているのでパトロールを見ても3~4角で淀みない中で外々に振られれば当然コースロスが響く。しかもハイペースだったのでこの馬の持ち味である後半の脚を明かに削がれた格好になったと。いっそ内枠だったら全然違ったと思うんだけどね。まあ今回はその辺りを読み違えて本命にしたので自分としては、反省しかない。戸崎はこれではどうしようもなかったと思う。すんません。こういうレースは前で受けられる総合力型を本命にしないといけない。
15着シュウジ
9番枠から好発を切ってしまってそこで行く選択を意識。しかし中途半端に競ってくる馬も多くて控えたいが内外から絡まれてブレーキできない状況でハイペースに巻き込まれる。3~4角で結局スピードで押し切る選択を取ろうとするが直線序盤で追い出されての一足が無くあっさりと下がる。そのまあ間失速の惨敗だった。これやっぱりシュウジはこういう競馬がダメなんですよ。折り合い面の不安があるからスピードに任せてしまうと一気に使って余力がなくなってしまう。阪神カップでは良くて阪急杯でダメな理由って掛かったというよりペースバランスとポジションが違う。ハイペースでも自身で1秒以上になってしまうと大きく崩れているし、スプリンターズSでもハイペースギリギリのラインで甘くなっていた。阪神Cは確かに強かったわけなのでこの馬自身はレッツゴードンキと同じ適性で、気性面は危ういけどそれをコントロールして後傾で爆発させる方が良いと思う。この競馬をきっかけに前に行かずに中団~後方で脚を残してどこまで弾けるか見てほしいね。阪神Cは一瞬の脚じゃなかったし、トップスピードの質そのものは結構いいものを見せているから、後傾でどこまでやれるかを試してほしい。
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昨年までは春の天皇賞へのステップレースとして行われていた大阪杯だが今年から新設GIへと昇格。中距離適性がある馬への出走機会を確保するために新設された中距離GIである。中距離路線を歩みたい馬は、天皇賞(春)を見送り海外GIを選択する陣営も多かったが、大阪杯のGⅠ昇格により国内競走に専念できるようになった。
さらに同年の大阪杯→天皇賞(春)→宝塚記念の3レースで全て優勝した場合は内国産で2億円、外国産で1億円が報奨金として交付される。これにより春の王道路線の3戦に超一流馬が参戦する頭数も増えてくるだろう。
大阪杯の出走予定メンバーではキタサンブラック、サトノクラウン、マカヒキのGI馬3頭がスタンバイ。その他ではヤマカツエース、ネオリアリズム、ステファノス、アンビシャス、ルージュバックなど、中距離適性が高い馬が揃っている。
大阪杯の勝ち馬には愛チャンピオンS(9月9日、アイルランド・レパーズタウン競馬場・芝2000メートル)の優先出走権が与えられる。距離適性を考え春天には向かわず、ここを目イチで仕上げてくる陣営は「ここが全力投球」と後の事を考えず勝負使いで送り出してくるだろう。
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