2017年3月28日火曜日

ダービー卿チャレンジT 2017 出走予定馬・プレ予想:グレーターロンドン、あのマイル王を彷彿とさせる鬼脚でまとめてぶち抜けるか

2017 4/1(土)
第49回 ダービー卿チャレンジトロフィー(GIII) 中山芝外1600m
予想用・出走予定馬一覧
ダービー卿チャレンジトロフィー2017の予想用・出走予定馬一覧


 一昨年のこの舞台で競馬ファンに戦慄を覚えさせたモーリスの引退から、そのモーリスを継ぐか?というほどの強烈な末脚で現在5連勝中のグレーターロンドンがダービー卿チャレンジトロフィーに出走予定だ。その強烈な末脚はまさにモーリスがスターダムにのし上がったそれを彷彿とさせるレベル。もちろんそれをこの舞台で証明できるかが今回の焦点だ。 


 今の馬場でペースが上がってやれるかどうか、本当の意味でのマイラーかどうかがポイントになると思う。先週までの馬場から一気に超高速まではいかないと思うが、そんなに飛ばしていくような逃げ馬もいないと思うし、マイネルアウラート辺りが大知ならスローにコントロールしちゃいそうだから噛み合えば普通にというところも。いずれにせよトップスピードの質と持続力ともに極めて高いレベルにあるので、個人的には中距離からそれ以上の距離も試してほしい。


東風S(OP) 1着 10頭3枠3番
中山芝外1600m良 1:36.7 50.1-46.6 S^4 
12.9 - 12.2 - 12.5 - 12.5 - 12.4 - 11.9 - 11.1 - 11.2
 
 正直マイル戦としての判断は難しいが、2F戦としてはかなりえげつない競馬をしてきている。2Fのほぼ直線勝負でトップスピード特化戦だし、前目の馬はギアチェンジも要求されている。外から押し上げた馬がトップスピードに乗せやすい環境だったのは確かだろうと。その中で3番枠からやや出負けして無理をせずに後方からの競馬はこの馬のスタンス通り。道中も前がペースを全く上げない中で後方で余裕をもって3角に入っていく。3角でもまだまだ余裕をもって動かないので前も動けずに仕掛けられない状況。4角あたりでもじわっと仕掛けていく程度でエンジンを賭けつつだが後方で直線。序盤の段階ではまだ後方の外、そこから坂の上りでグングンと伸びての完勝だった。前に対して仕掛けを遅らせることでトップスピード戦に持ち込む競馬になったこともあるが、それでもこの馬自身がL1最速なのは明らかだろう。L1の時点で4馬身弱というところを差し切っているわけで、坂の上りで10秒半ばを使ってきているということになる。ただ、ミッキージョイもノリが一か八かで田辺の早仕掛けを待っていたんだが、結局そうならずの直線勝負でL1それなりには伸びてきている。なので絶対的な速度という観点で見ればこれだけドスローなら出せちゃう、というのはあるかなと。もちろんそれでもこの切れ味が凄いということは間違いないし、坂の上りで動ける辺りが府中で良さが出た要因にもなるのかなと思う。


節分S(16下) 1着 13頭4枠5番 
東京芝1600m良 1:33.6 47.8-45.8 S^2
12.9 - 11.3 - 11.9 - 11.7 - 11.7 - 11.5 - 11.2 - 11.4 

 この節分Sもかなり切れた。レッドライジェルもこのドスローの条件ではやるかなと思っていたんだけど、勝負にならなかったなあという認識。ペースは前述通りで2.0のかなりのスロー、ラップ推移的には最序盤が緩くそこからは淀みなく進んでのL2最速11.2。5番枠から出負けして最後方近くからの競馬になる。道中もほぼ最後方で進めて内内で我慢。3~4角でも最内を立ち回ってという形だが前が単騎で進めるという中で実質超スローの流れで後方内内で直線。序盤でそこから内ががっぽりあいたのでそのスペースを突いてジリッと伸びて中団。L2の坂の上りでグンと伸びて3馬身差ぐらいあった差を一気に僅差の先頭列まで並びかけるとL1で抜け出した。このレースはドスローだが終始加速していくような流れでコーナーの段階では11.7-11.7と逆に結構流れていた。なのでトップスピードには乗せやすかったと思うが、それにしたってL2の坂の上りでのキレは流石で、ここでも10秒後半は確実に使ってきているとなる。コーナーで内を立ち回れたのは比較的噛み合った展開だったと思うし直線に入ってスペースも空いていたのはあるが、それでもスパッと切れたこのトップスピードの質は重賞でも当然通用するだろうと。


1000万下 1着 13頭5枠7番
中山芝外1600m良 1:34.1 46.5-47.6 H^1
12.6 - 11.4 - 11.2 - 11.3 - 11.7 - 12.0 - 11.8 - 12.1

 流れたレースという点では1000万下がそうなる。ただこの馬自身ではこの馬場で後傾で捕え切る競馬で勝ち切った。まあそれなりには時計が掛かっていた中でゆったり入ってこれだけ切れる脚を引き出せたというのもすごい。7番枠から出負けして最後方からの競馬になる。レース全体もかなり流れている中で先頭とはかなり離れた位置で3角に入ってくる。3角では最後方から徐々に勢いに乗せていきつつ4角出口で大外に持ち出して直線。序盤の段階でかなり絶望的だったがそれでも何とか差を詰めてきて後方列に取り付く。そこからL1はしっかりとバテ差してきて最後は何とか捕えきった。前が淀みなく入ったことで地力で後半速い時計を出す必要があった。それでも何とか捕えきれたのは立派でL1の段階では5馬身以上はあったはずで、それを一気に詰めているとなるとL1でもまだ11秒前半の脚を維持していたとみるべき。恐らくだが目視推定でこの馬の800通過が大体48秒後半ぐらい。まあややこしいので49としても大体で49-45のバランスで入っているということになる。この時の中山は雨の影響はあったしそれなりには時計が掛かっていた。このレースは恐らくこの馬にとっては負けパターンだったと思うが、それで勝ち切れてしまったという感じ。しかも決して低レベルではなく2着馬デルカイザーや3着馬パワースラッガーは勝ち上がって準OPでも2着しているし、4着ルグランパントルも1000万下を勝ち上がっている。それらが厳しいマイルの流れを作っている中で一頭だけ別の競馬をして勝ち切った。そこまでタフではなかったが、それでもこの馬場で後半を45秒でまとめるというのはちょっと考えられないレベルではあると思うし、L1も恐らく前が12.0のところを差し込んでいるわけなのでまだ底を見せていない、恐ろしいTS持続力だなと。


2017ダービー卿チャレンジトロフィーに向けての展望

 結論から言うと、タイプ的にはモーリスに近いと思う。L1の坂の上りでグンと来たのはモーリスのダービー卿CTでも見せていたし、あの時のモーリスはちょっと次元が違う坂の上りのキレを見せてはいるんだが、この馬もそういう傾向が強い。それと、モーリスもそうだが、こういう後傾バランスで異常なぐらい長く切れる脚を使える馬というのは個人的には正直マイルがベストではないと思う。モーリスも結局究極的には香港カップで出負けして前半を無理せず入って結果として末脚が炸裂したことからも、天皇賞秋でゆったりポジションを取って炸裂したことからも2000、もしかしたらもっと長い距離もやれた可能性は普通にある。後半要素で非常に高いレベルのものを見せている馬というのはある程度そこから距離を延ばした方が良い傾向が出ていると思っているので(ラストインパクトの小倉大賞典もそうだし、)この馬も恐らく最終的には1800~2000が良いと思うし、マイルだと高速馬場で全体のペースが上がってくると?という不安はどうしても払拭できない。1000万下を勝った時の馬場で4Fを45秒で入れれば、5Fも56秒半ば~57秒で行ける。ここまで破壊的な脚が使えるなら大阪杯に出ても面白かったかもしれないというぐらいの感触ではある。ここはやはり全体のペース次第だろう。Bコース替わりで幾らか軽くなるとしても、1000万下を勝った時の馬場より軽くなるとはちょっと思わないかな。それぐらい先週もかなり時計が掛かっていた。まあ流石に前半46秒前後で入るとこのレベルだとマイネルアウラートなんかはかなり手ごわくなると思うし、求められる時計のラインも33秒台に入ってくる。そのパターンが一番厄介かな。ただ底を見せていないので、1000万下を勝った時のタイミングよりももうワンテンポ早く仕掛けても良いかなと思うぐらいだし、最序盤さえすぐに進路を取れる位置にもっていけさえすれば。トップスピードの質も素晴らしい、坂の上りでの加速も素晴らしいので、この面子で取りこぼすとしたら基礎スピードで8F全体の競馬になることぐらいかな。それでもこの馬のリズムを崩さなければ好勝負だろうと思っている。





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