2017年3月27日月曜日

大阪杯 2017 出走予定馬・プレ予想:ヤマカツエース、ここ3走から充実は明らか…後半勝負で5Fを速く駆け抜けろ

2017 4/2(日)
第61回 大阪杯(GI) 阪神芝内2000m
予想用・出走予定馬一覧
産経大阪杯2017の予想用・出走予定馬


 一昨年の福島記念で完全に台頭も昨年序盤からスランプ、それでも昨年末の金鯱賞で完全復活を果たしたヤマカツエースが大阪杯に出走予定だ。前走は大阪杯のステップレースとして生まれ変わった金鯱賞でもしっかりと変則連覇。昨年この路線で中心となるはずだった実力馬、軌道修正し更なる上昇カーブを描いて日本のエースまで成長できるか。


 もう侮れない、というところ。休み明けの前走でも完勝、有馬記念でもタフな馬場のポテンシャル戦で結果。これまでは厳しい流れで良さが出ていた印象だったが前半スローからの競馬でここ3走高いレベルで対応してきた今、スランプを経て完成期とみるべきか。


金鯱賞(GII) 1着 16頭3枠6番
中京芝2000m良 1:59.2 60.4-58.8 S^2
12.6 - 11.3 - 12.6 - 12.2 - 11.7 - 11.7 - 12.0 - 11.9 - 11.4 - 11.8

 前走、連覇を果たした方の金鯱賞から振り返る。この時は高速馬場状態ではあり、このレースも前半は明確にスローなのだがそれでも楽に1:59.2と好時計を叩きだしてきた。ペースはスローでもしっかりと中盤以降一気にペースが上がっていて、3角手前で11.7、そこからコーナーで少し息が入ってそこからのL2再加速で最速11.4。そこまで速いラップを問われず、ポテンシャルを問われたうえでの2段階加速という感じ。6番枠からまずまずのスタート、そこから無理せず控えて最初は好位ぐらい、そこから更に1~2角でじわっと下げつつ外に誘導して中団やや前目というところ。道中もスローの流れでもしっかりと折り合って3角に入っていく。3~4角で好位列の外からじわっと取り付いていき、出口では2列目に近い位置で直線。序盤でそこからまず楽に2列目に並びかけ、L1で粘るロードヴァンドールをしっかりと差し切って後続を寄せ付けずの完勝だった。3角手前でペースが上がって3~4角は発刊コントロールされているが、それでも全体で見れば6Fのロンスパとなる。その中でポテンシャル面で一枚上だったとみていいだろうと。レベル的にはまだちょっと疑問があるのはある。例えばここで完璧に立ち回ったとはいえ4着のナスノセイカンが日経賞ではある程度積極的だったといっても好位内内で正攻法で伸びあぐねた。ポテンシャル戦としてのレベルは微妙と言えば微妙かもしれない。ルミナスウォリアー辺りでも頑張れたレースではある。まあもちろんその中で外から正攻法で楽に勝ち切ったわけなので2枚は上だと思っているが、ルージュバックも詰ったところはあるので。


有馬記念(GI) 4着 16頭2枠4番
中山芝内2500m良 2:32.9(+0.3) 61.0-59.4 S^2
6.8 - 11.3 - 12.0 - 11.9 - 12.1 - 13.4 - 12.8 - 12.9 - 11.8 - 11.7 - 12.1 - 11.7 - 12.1

 この有馬記念では流石にキタサンブラックやサトノダイヤモンドと比べると苦しかったが、それでもステイヤー的な要素が問われる時計が掛かる馬場、スローからのロンスパポテンシャル戦で一定の目途を立ててきた。4番枠から五分のスタート、そこから無理せず内を取り切って中団の内内で進めていく。道中も前にサムソンズプライドを置く位置で進めながら2周目の向こう正面に入っていく。向こう正面でも前がサムソンで少し邪魔になるような感じ、動くスペースが無い状況で前のロンスパの中後手を踏んで3角。3角でもまだ中団の内内で我慢、4角でようやく中目に持っていくがまだ壁が多い状況で直線。序盤でも進路が空きかけて内の馬が外に寄れてきたので塞がれて内に切り替えるというワンテンポのロス。そこからも伸びてきていたがという競馬で4着だった。この辺からも直線での進路どりもあるが、早い段階で進路を意識できる競馬ができていたらもうちょっと違ったかもしれないなあ、という内容。L1ではジリッとは伸びてきていたし、特にコーナーでは前が少し息を入れてという形にはなっていたので外から動く形を取れなかったのはちょっときつかった。それでもここで4着というのは十分評価できるし、シュヴァルグランやアルバートといったところを撃破できている。長距離路線への対応力は見せていると思うし、ポテンシャルで結構いいところまで行けそうな感じはあったかな。ゴールドアクターが日経賞で崩れたけど、あの時と違うのはやっぱりコーナーでは少し息が入っているしゴールドは3角地点では完璧に立ち回っていたというのもある。ただそれでもキタサンブラックと比較するとやはりここを崩すのはポテンシャル戦では容易ではないなとも。


金鯱賞(GII) 1着 13頭8枠13番
中京芝2000m良 1:59.7 61.5-58.2 S^3
12.6 - 11.0 - 12.7 - 12.7 - 12.5 - 12.6 - 11.6 - 11.3 - 11.2 - 11.5

 復活を果たした金鯱賞はこれも高速馬場からの4F勝負。極端なトップスピード戦ではなく4Fで分散しながらでもL2の最速11.2となかなか速いラップを踏んできたという競馬。13番枠からやや出負けかなというぐらいでそこからじわっとリカバーしていくがそれでも中団やや後ろ目というところ。前がかなり引き離す形になっていたので離れた好位列で実質的な1000通過で見れば超々スローぐらいだと思うが、それでも慌てず向こう正面でも中団の外。3~4角で前が一気にペースを引き上げる中で外々から勢いに乗せていく。そのまま4角で中団外外で直線。序盤でそのまま一気に2列目まで並びかけるとL1で粘り込むパドルウィールと楽に捕えきって最後まで寄せ付けずの完勝だった。個人的にはここまで超スローになるかはともかくとして、後半の競馬は大阪杯に繋がってきそうなイメージだった。まあ勿論大阪杯自体もGIになってしまうのでこれまでと安易には繋げられないけど、阪神内回りで要求される3角以降コーナーでペースを段階的に引き上げていく、しかも3~4角の疑似直線で勢いをつけながら割ときつい4角で外から削がずに入っていく。段階的に加速させていきつつも直線入りでグンとトップスピードを引き出せるかどうかというところはこのレースでは結構見せてきたかなと。まあこのレースも相手関係は楽だったと思うので何ともだが、4Fで見てレースラップで44.7とかなり速いラップを外々から刻んできたわけだし、しかもL5の地点では前に取り付いていったわけなのでこの馬自身はまず間違いなく遅くとも後半57秒台の走破、推定だが大体1000通過が目視で63秒ぐらいなのでざっくり言っても63.0-56.7ぐらいの計算になる。レースラップではL5は遅いがこの馬は恐らく5Fぐらいでロンスパしながら後半のレースラップの中で鋭く脚を使ってきている。個人的にはここ2走よりもパフォーマンスとして3走前の金鯱賞の方が脅威かなと。


2017大阪杯に向けての展望

 個人的には今回は後ろから進めてほしいなと。正直言ってこれまでの…スランプ前のヤマカツエースのイメージからは逆なのだが、3走前の金鯱賞は前半ほとんど無理をせず、恐らく目視推定で自身で1000通過が63ぐらい。そこからラップ推移的に逆算しても後半のポテンシャル面とTS持続の合わせ技が凄まじい。高速馬場で中間的に脚を使ってギアを上げて行く、そこから11秒前後を3Fぐらいはまず維持してきている。瞬間最大の切れ味でなく、ポテンシャル面で段階的に加速していきながらそこから更に余裕で無酸素運動であるトップスピードを引き出す最上位のギアにまで切り替えて、そこからTS持続を落とさない。昨年のアンビシャス中山記念に近いかそれ以上かもしれないレベルの強烈なパフォーマンスだと改めてみると感じる。高速阪神2000は個人的に5Fで速いラップを踏める馬を上位に取るべきと思っていて、例えばキズナなんかは良馬場で勝ち切った時が大体そういう競馬でトウカイパラダイスを差し切った。これも大体自身で見て目視で62-58ぐらいで差し切っている。ヤマカツエースもタイプ的には質的にスパッと切れるというよりかなり長くトップスピードを維持できる、そしてポテンシャル面でも高いレベルのものを見せていて合わせて来れる。徐々に加速しながら長く脚を使ってくることで明らかに覚醒していると思うので、後は前半無理をし過ぎず、其処で自身をもって3角以降で外から動いていくことで末脚を炸裂させることができれば。2度の金鯱賞のレベル自体は微妙なところはあるが、少なくとも2走ともレースの中では2枚上の競馬をしているし、特に3走前の金鯱賞は馬場的にも阪神内回りで後半長く脚を使ってという形で噛み合いそう。思い切った印もあるかもしれない。個人的にはアンビシャスを本命級にしようと思っていたけど、もしかしたらこの馬も相当やるかも。この感じなら58秒を切るレベルの競馬になっても自身で60-58ぐらいは出してこれると思うので、通用するんじゃないかなと思うしキタサンがレースをスローにコントロールしてくれれば仕掛けを間違えなければ後半5Fで速い時計を出せるこの馬の方が優位になると思う。この破壊力はこの阪神内2000mの舞台では脅威になると思う。




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昨年までは春の天皇賞へのステップレースとして行われていた大阪杯だが今年から新設GIへと昇格。中距離適性がある馬への出走機会を確保するために新設された中距離GIである。中距離路線を歩みたい馬は、天皇賞(春)を見送り海外GIを選択する陣営も多かったが、大阪杯のGⅠ昇格により国内競走に専念できるようになった。

さらに同年の大阪杯→天皇賞(春)→宝塚記念の3レースで全て優勝した場合は内国産で2億円、外国産で1億円が報奨金として交付される。これにより春の王道路線の3戦に超一流馬が参戦する頭数も増えてくるだろう。

大阪杯の出走予定メンバーではキタサンブラック、サトノクラウン、マカヒキのGI馬3頭がスタンバイ。その他ではヤマカツエース、ネオリアリズム、ステファノス、アンビシャス、ルージュバックなど、中距離適性が高い馬が揃っている。

大阪杯の勝ち馬には愛チャンピオンS(9月9日、アイルランド・レパーズタウン競馬場・芝2000メートル)の優先出走権が与えられる。距離適性を考え春天には向かわず、ここを目イチで仕上げてくる陣営は「ここが全力投球」と後の事を考えず勝負使いで送り出してくるだろう。

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