単独での回顧ライブとなります。ラップや騎手など様々な観点から次のレース予想に繋がる回顧をお届けしますので、ぜひお聴きください。ライブ前にコメントで質問、レースの流れで気になったこと等を書き込んでもらえたらありがたいです!
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2017 大阪杯(GI) 阪神芝内2000m良
レース回顧・結果
1:58.9 59.6-59.3 M
12.3 - 11.1 - 12.1 - 12.1 - 12.0 - 12.2 - 11.8 - 11.7 - 11.6 - 12.0
便宜上は単騎逃げ馬のマルターズアポジーのペースで測るので平均ペースと出るが、実際は離れた位置にいたロードヴァンドールやキタサンで測るのが無難だろうと。キタサンの位置だと61秒に近いレベルになる。キタサンベースで見れば、遅めに概算するとして大体61-58ぐらいで3秒…まあもちろん概算なわけなので、幅を持たせて2.8~3.0ぐらいの超スローバランスまで入っているとみた方が無難かなと思う。なので、展開予想でキタサンの位置で大体60秒、というのは結果としてずれていて、想定より前半が1秒遅いとかなり変わってきてしまったなというのが率直な感想。
そのうえでキタサンの上がりが34.3、58.0から逆算すればキタサンの5Fは大体ではあるが12.0-11.7-11.1-11.2-12.0ぐらいとみる(レースラップと合わせて見ても大体そんなもんかなと)。となると恐らく3角入りでもじわっと加速しながら3角出口~直線入り付近で一気にペースを引き上げてきた感じで、ラップ推移では読み取りにくいがもうここまで来るとTS持続特化のような感じになったと思う。内を立ち回っただけでここまで伸びるとは思わなかったステファノスが上位に来ていたのもその辺が大きいと思うし、3~4角のフォルスストレート地点でペースを引き上げて、4コーナーをフルに使って速いラップを踏んでいてここで後続…特に外から一気に押し上げないといけなかった差し馬に対して脚を使わせてきたというのも大きいなと思う。マカヒキ、アンビシャスが伸びあぐねた要因の一つは武豊が意識的に4角に集中させたことが大きいかな。馬場はパンパンの良馬場とまではいかず、やや高速程度ではあったと思う。
1着キタサンブラック
5番枠から好発、スッとハナを主張する程度には出すが、外の2頭が来たので無理はせずに控えて外に出してというところにサクラアンプルールの横山典弘が勝負に来て蓋をされるような形。2角までの段階では諦めて3列目の内。向こう正面ではロードヴァンドールの後ろから進路を外にしっかりと取って動く意識を持っていきながら3角に入る。3角ではまだ仕掛けずにステファノスに対して動くスペースを与えない。3~4角中間で促されて楽々動いて一気に差を詰めてきて直線。序盤で一気に2馬身差を捕えて先頭に立つ。L1で追いすがってくるステファノスをしっかりと封じ込めての完勝だった。まさに武豊がレースを支配した。逃げなくても良い、3番手もプランAに近いところだったんじゃないかな?という入り方。少し読みが違ったとすればノリが後ろを取るんじゃなくて外から競ってきたこと。これぐらいだけど1~2角で我慢して向こう正面でしっかりと振り払った段階でほぼこの馬がレースを作る、仕掛けもペースも支配して好きなように競馬ができる状況を作った。後続の各馬が動くに動けずという状況を見透かして3角まではペースをそこまで上げない。3~4角中間の緩やかなコーナー地点で鞍上の手が本当にわずかに動く程度で一気に馬が勝負所を理解、スッと反応して5~6馬身あった差を大体2馬身半まで詰めて4角出口のL2の入り。ここで一気に上げ切ったことで外からトップスピードに乗せざるを得ない馬にかなりのロスを与えている。これが今回の武豊の最大のファインプレーだろうなと。これはもちろん直後を狙っていたステファノスに対してはギアチェンジで優位性を取っていて3角では仕掛けなかったのでステファノスは進路を内にするかキタサンの直後にするか迷っていたと思うし、その状況で瞬時に動いたからそこで優位性を作ろうとしていた。まあ川田もかなり上手く、キタサンに絞っていた感じだったのでこれに置かれなかったし良くついていった。ただステファノスには負けないだろうという自信もあったと思うしこの辺りのリスクマネージメントが抜群だった。総合力タイプに乗せた時の武豊は本当にえげつないわ。高速馬場でこれをやるとそれでもマカヒキならと思ったけど、若干時計が掛かってはいてそこでこういう競馬をしてくる。総合力を抜群に高いレベルで持っているキタサンブラック、それを意のままに使いこなせる武豊とのコンビ…凄いね。
2着ステファノス
4番枠からゲートは五分だが行き脚は微妙で先にサクラアンプルールに前に行かれるのだが、キタサンがそこまで前に行かなかったことでサクラが内に入れず逆に遅れたことでキタサンの直後を取れるちょっとラッキーな面もあった。道中もキタサンブラックの直後を取って進めて前にスペースを置きながら余裕をもって3角へ。3角ではキタサンブラックの直後で単独の4番手、内もキタサンの後ろもという意識を持って、4角でキタサンが動いたのを見逃さずにしっかりと直後を取って置かれず2列目で直線序盤でそこからジリジリと伸び切れず、L1も僅かに詰めたが及ばずの2着完敗だった。この馬が2着に来た段階でこういう展開なのかな?とは漠然とは思っていて、もちろん映像的に見ても多分そうなんだろうと思ってみていたけどやっぱりTS持続戦だった。一応段階的に加速して完全な3F勝負とまでは言わないけど、速いラップを要求されたことでこの馬の良さであるトップスピードの持続力を引き出せた。3F勝負に近いところで分散されずにしっかりと速いラップを踏めたのが大きいと思うね。それと、キタサンがじわっと出てくれたのと、サクラアンプルールのノリがキタサンを意識して早めに出していってスペースを取ろうとして、かえってキタサンが壁になって内に入れなかったというのもこの人馬的には恵まれたのはある。一歩目は明らかにサクラの方が速かったのはあるからね。これは恵まれたところはあったけど、あの位置をスローの段階で取れたことも良かったと思う。ただそれだけでは個人的には2着に入るのも難しかったとみているし、やっぱりこの馬の持ち味を引き出せる、TS持続を問われた展開だったのが大きかったと思う。川田としてはマカヒキに先着できたというのも良かったなと。
3着ヤマカツエース
13番枠からやや出負け、という感じ。外枠でもありそこから無理はせずに中団馬群の外、ディサイファの後ろぐらいで入っていく。向こう正面でもなかなか動くのは難しくディサイファの後ろで我慢しながら3角。3角でもまだ前が決定的にペースを上げない中で流石に外から進出の意識を持っていく。4角では外々から必死に追走するがここで前が一気にペースアップ、押し上げきれずに直線に入ってくる。序盤で中団からジリジリと伸びて好位列、L1でもジリッと伸びてディサイファ、キタサンとの差は詰めるが大勢に影響及ぼせずの3着。まあ馬の充実度で何とかここまできたなというのが正直なところで、池添もコメントしていたと思うけど結果的に位置取りが後ろ過ぎたし、仕掛けもちょっと遅かった。マカヒキやアンビシャスがいてなかなか動きにくい状況というのもあった、上手く流れを前にコントロールされた中で、こちら側としてやれることを封じられてしまっていたなあと。もちろん、それでも勝負に行くしかない。その中で池添も言っていた通り、勝負をするならやはり前半のポジションだっただろうと思う。キタサンに対してせめて自分から動いて勝負に行ける所にいないとなというのはあった。枠もゲートもイマイチだったので色々難しい競馬にはなったかな。やっぱりキタサンに勝つにはアイデアがいる。
4着マカヒキ
14番枠から出負けして後方からの競馬。外枠で少し促されて追走していたが後方のままで進めていく。道中も実質的に見て超スローの中でヤマカツエースマークで動かずのまま3角。そのまま3~4角でも後方外々から流石に進出を始める。4角でも押し上げられないまま後方で直線。序盤でそこからの伸びもイマイチでアンビシャスに並びかけられるぐらい。L1までなだれ込むだけの4着完敗だった。L1の段階で5馬身弱の差を3馬身ぐらいには詰めてきているが、この馬自身L1では減速しているし出し切った形。上がり3Fは33.9で、3~4角で外から一気にトップスピードをロスのある形で使わされる形になってこの馬の良さであるトップスピードの質を引き出し切れなかったなというのが一つ。それと馬場も高速馬場というまでにはいかず、やや高速ぐらいというのもあってこの馬としてはそこも噛み合わなかった要因にはなる。ただ何といってもポジション取りで、ゲートが悪かったのもあるが最序盤の意識、中盤の意識含めてヤマカツ任せのところがあった。ヤマカツのポジション、仕掛けでも遅かった段階で3F勝負に近い流れを後方大外からこれでは物理的に難しかった。ルメールらしい負け方にはなったかな。もちろん馬自体にも不満はあるし、少なくともL2ではまだ11秒前後の脚を使えるレベルだったと思うが、ここでアンビシャスに詰められていた。これは後ろからの比較でみても不満が多い。これは3つほど…2つは戦前から懸念していた通りで馬場適性、状態面だが、もう一つは皐月賞でもコーナーではディーマジェスティの方が動けていた。ダービーでも2段階加速だが直線での鋭さ勝負、ギアチェンジが問われて良さが出ている。この馬はコーナリングが苦手な可能性が結構高くなってきたかなと。弥生賞でも直線勝負のウエイトが高かった。その辺りもあったかもしれない。まあいずれにせよ。あの位置で前が仕掛けを遅らせて4角の急コーナーでトップスピードを要求されるTS持続特化では難しかった。そんなに悪くはないと思う。
5着アンビシャス
12番枠からゲートはそこまで悪くなくやや出負けという程度。そこから後ろに下げて壁を作りたい意識で有力馬の中では最後方で進めていく。道中も前が飛ばしているようで実質的には超スローに近いレベルという中で、後方で我慢。3角手前でもまだキタサンの位置ではペースが上がってこないという中で我慢我慢。4角でマカヒキが動き他のでその後ろをロスなく通して直線だが最後方。そこからそれなりには伸びてきたがなだれ込むだけの5着までだった。まあキタサンブラック武豊の術中に最も嵌った馬にはなる。後半5Fの勝負をしたいんだけど、誰も動かないし福永らしい誰かが動かないと動けないから3F勝負で我慢したけど結局大外を回す形になってトップスピード持続特化戦で一瞬しかない5速のトップギアでフルスロットルに入れて、一瞬だけいい脚を使ったけどの5着。勝てるならここしかないと思ったのに実質的に3F勝負に付き合ってしまってはね。要するに福永を買った俺が悪い。あそこで向う正面から勝負に行けるような騎手ではないからね。サトノクラウンが思った以上に動けなかったのでマカヒキもヤマカツもあんな感じでキタサンがTS持続に持ち込んでは苦しいね。まあ展開を読み取るのは難しい競馬だったとは思うんだけどね。ただ傍からみている分には、3角手前に入って進路をイメージしていない段階でダメだと思うには十分だった。
6着サトノクラウン
7番枠から少し立ち上がっていたがゲートは五分に出る、そこからミルコがしっかりと先行策を意図、好位の外を確保する。向こう正面で前にいたサクラが下がってきたが、ポジションを下げずにサクラの内を突く。3~4角では離れた好位列の中目でステファノスを見ながら追い出しているのだが反応しきれず直線。序盤で喰らいつこうとするがジリジリ。L1でそれでも一旦3番手まで上がりかけたがL1で甘くなってマカヒキ、アンビシャスに差し込まれての6着完敗だった。まあ正直言って着順は有力馬で一番下だけど、上手く乗ったかどうか?の観点で言えば上位に入ってくるぐらいミルコは上手く立ち回ったと思う。課題のスタートを五分に出て、他の騎手よりも明らかに前への意識を強く持った。結果的にキタサンベースで見れば超スローで基礎スピード面をほとんど問われなかったという中で、しっかりと勝負になる位置をキープし続けた。まあ敢えて言えばもっと早く動いていく必要があって、3~4角で分散しながらのスローロンスパポテンシャル戦に持ち込めていたらもうちょっと面白かったと思う。どうしても仕掛けの意識がミルコですらちょっと遅くなってしまったことでキタサンに4角以降コーナー地点で相当速いラップを踏ませてしまった。こうなってしまうとサトノクラウンの弱点といえるトップスピード戦でのTS持続の甘さが出てくる。少なくとも古馬となってからは有酸素運動のポテンシャル勝負でしか結果が出ていないわけで、そういう競馬になかなか持ち込めない展開になってしまったなと。ただまあ負けはしたけど勝負を意識できる競馬ができたという点では流石ミルコ。上手いか下手かは騎手の観点からと競馬ファンの観点からで違ってくると思うけど、ホースレーシングとしてのスポーツを理解できているという点ではルメールよりミルコの方が上で、だから大舞台で勝てる。馬券的には騎手としての腕よりもレーサーとしての腕を求めたいしね。サトノクラウンはやっぱり長距離でロンスパしてほしいね。去年ぐらいの馬場の有馬ならキタサンとも互角にやれると思うんだけどなあ。この馬は適性面をもっと重視した方が良いと思うわ。ドバイシーマに行ってほしかったんやけどな。
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