2017 4/9(日)
第77回 桜花賞(GI) 阪神芝外1600m
予想用・出走予定馬一覧
フランケル産駒の期待の星、ファンタジーステークスを制して朝日杯では果敢に牡馬に挑戦したフランケルが桜花賞に出走予定だ。前走の朝日杯では期待に応えきれずの4着、それなりの結果は出したがフランケル産駒の代表の座はソウルスターリングに奪われた。2歳には期待された素質馬が、桜花賞にぶっつけ本番での鮮烈な逆襲撃を見せられるか。
個人的には単純に素材的にちょっと足りないんじゃないかなと思っている。前哨戦を使わず、恐らくノーザンファームしがらきでかなりトレーニングを課せられてきていると思うので逆に不気味な感じはあるが、2歳のパフォーマンスを純粋に評価すれば個人的にはちょっと足りないと思う。
●ファンタジーS(GIII) 1着 12頭1枠1番
京都芝外1400m良 1:21.8 35.5-34.5 S^1
12.5 - 11.2 - 11.8 - 11.8 - 12.0 - 11.1 - 11.4
2走前のファンタジーSから振り返る。ペースは1.0でスローペース、ラップ推移的にも仕掛けが遅く2F戦で前有利は前有利ではある。その中で1番枠からはっきりと出遅れて最後方からの競馬。道中も内目から少し押し上げて後方馬群の中目までリカバー。3~4角でもペースが上がってこない中で外に進路を意識、4角で仕掛けて後方列で直線。序盤でそこから伸びてきて中団列をまず切り裂く。L1でグンと伸びてしっかりと先頭を捕えての完勝だった。視覚的なインパクトは確かに凄かった。明らかにスローで前有利の展開を外から差し込めたのも確か。ただ、そもそも前有利と言っても逃げていたのがショーウェイでありこれがまずクラシック戦線で全く勝負になっていない。3着のディアドラとの末脚比較でみてもポジション差で結果を出せたのはあるし、L1での伸びもさほど差はなかった。緩い段階で押し上げてというのは間違っていなかったし、ゲートが悪かったのをリカバーしたのが多少噛み合った。クインズサリナがマーガレットSでそれなりにやれたけど、ファンタジーSのレースレベルを客観的に見ても、クイーンCやチューリップ賞の最上位のレベルとはパフォーマンス的に比較して物足りない。超高速馬場だったし、2F戦でのラップ推移としてもなかなかだがこれも前述の2レース…JFとの比較でみても微妙かな。
●朝日杯FS(GI) 4着 18頭7枠13番
阪神芝外1600m良 1:35.8(+0.4) 48.3-47.1 S^1
12.8 - 11.2 - 11.6 - 12.7 - 12.3 - 11.5 - 11.2 - 12.1
前走の朝日杯は果敢にチャレンジというよりは単に牡馬の方が楽だろうという選択だったかなと思う。実際レベル的には牡馬クラシック戦線としてみても割と楽だった方だと思うが、4着と結果は微妙なところに落ち着いた。ペースは1.2でスロー、中弛みがあってそこからのトップスピード戦なので基礎スピード面はあまり問われていない。ファンタジーS含め割と前半無理をせずに脚を引き出してきたこの馬としては悪くない展開。13番枠からここではゲートも五分に出て悪くない。そこから勝負に行くという形で好位の中目に入っていく。3~4角では好位列の馬群の外目からアメリカズカップの直後を取ってスムーズに直線に入ってくる。ただそこからの伸びが無くL2で明らかにサトノアレスにキレ負け。L1では意外とジリジリと伸びてはきたがそれでもモンドキャンノにも差し込まれてボンセルヴィーソも捕えきれずの4着に終わった。まあ、悪くはない…のだがやはりワンパンチ欠けた。確かに前に行ったのでその分の脚が削がれたという見方もできるが、ペース自体は1.2でしかも中弛みもあったのでかなり楽ではあっただろうと思う。もちろん後ろから行った方がこの馬にしてみれば持ち味を発揮しやすい展開だったことは間違いないと思っているが、じゃあこれで甘くなるようだと流れてしまうとどうなるのか?というので不安は出てきたかなと。ボンセルヴィーソは決して弱くはない馬だと思うがTS持続はそんなに高いレベルである馬ではないし、実際デイリー杯では普通にジューヌエコールに差し込まれている。その辺りをトータルで考えても、少なくとも桜花賞で2強候補になるソウルとアドマイヤミヤビとはちょっと差があると考える必要があるかなと。
●2017桜花賞に向けての展望
前提として成長が必要だと思う。とりあえず直前追い切り、1週前追い切りを見て判断したいが、少なくとも2歳のパフォーマンスでは印は回せないかな。まず2強は時計的に見てもトップスピードの質、持続力で見てもまず苦しい相手。それに加えてアエロリットもかなり高いレベルで、個人的には2強の次点はこれ。となると、じゃあリスグラシューやミスパンテールといったチューリップ賞組、フィリーズレビューのカラクレナイや不利を受けたジューヌエコール相手に決定的に優位に立てるものがあるか?となると疑問が先に立つ。リスグラシューは少なくともJFやアルテミスSのパフォーマンスだけ引き出せればTS持続、ポテンシャル面は不気味さはある。少し時計が掛かれば手ごわい相手。ミスパンテールは2戦目でそのリスグラシューを喰う脚を引き出せているし、それをマイルの平均ペースである程度互角にやれた。この2頭は前半無理をしなくても後半だけでそれなりに戦える。一方この馬のファンタジーSは例年なら高いレベルにあると思っているが、今年に限って言えばL1で減速しているのはあるし絶対量だけの話ならディアドラ辺りでもそう差のない脚を使ってきていた。そことの比較で考えると世代の上位比較ではトップスピードの持続力は正直ちょっと足りないし、ポジショニングや総合的な要素まで踏まえればジューヌエコールと比較しても微妙なラインだと思っている。また流れてやれるかは前走の朝日杯でスローでポジションとって甘く…となるとこれも微妙。素材的にも完成度でも2歳の段階ではちょっと足りないなと思っているので、追い切りで余程目立つ動きをしてくれば別だが現状ではちょっと手を出せないかな。2強が強くてしかもそれ以外でも面白い馬は腐るほどいる中で、ある程度人気するこの馬を拾う余裕は個人的にはないかな。
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