2017年6月2日金曜日

安田記念 2017 出走予定馬:レッドファルクス、マイルへの延長も前走府中で強烈な末脚…力を信じたい

2017 6/4(日)
第67回 安田記念(GI) 東京芝1600m
出走予定馬一覧
安田記念2017の予想用・出走予定馬一覧

 昨年のスプリンターズステークスを制し、今年も京王杯スプリングカップを制して距離へも目途、レッドファルクスが200mさらに延長して安田記念に出走予定だ。スプリント路線で圧巻の末脚を披露してきたが、前走課題となった府中の1400でも問題なく末脚を引き出してきた。マイルの舞台で本領発揮となるか、ここ最近はルメールにやられっぱなしのミルコ・デムーロの逆襲にも注目だ。


 前走の京王杯スプリングSは想定外に良い勝ち方だった。ペースも遅く仕掛けも遅く、器用に動けるかというのも問われたが一枚上の競馬をしてきたと。府中適性は問題ないし、スプリント戦線から異常なTS持続力を見せていた馬。前走の感じならマイルのここでも楽しみかな。


スプリンターズS(GI) 1着 16頭7枠13番
中山芝外1200m良 1:07.6 33.4-34.2 H^1
11.8 - 10.5 - 11.1 - 11.2 - 11.2 - 11.8

 まずはGI制覇の舞台となったスプリンターズSから。中山芝外1200m戦で高速馬場、0.8でややハイという程度、ラップ推移的にもコーナーで11秒前半を連続する競馬となっている。これぐらいなら無理をしなければ後傾バランスで入れるし、この馬も実際34.1-33.5とややスローバランスで走り切っている。後傾で走ってTS持続で結果を出したとみていい。


 13番枠から五分のスタート、そこから下げずにじわっと出していって中団外々。3~4角でも速いラップを踏んでいる中で5頭分ぐらい外々、大外を回して好位列に取り付く。序盤でジリジリと伸びる程度、L1でグンと来てきっちりとミッキーアイルを捕えきった。


 実はというか、このレースだけでなく後で振り返るCBC賞でマイルまでは行けそうかなと感じていたんだが、この一戦もやはり強い。3~4角地点は緩やかな3角地点も含めてかなりロスが多かったし、しかもここが大体11.1-11.2という地点。ここでロスが多いというのは厳しい。それでもL1でグンと来ていた。それと、実はこのスプリンターズSはペースが上がり切らなかったこともあるんだが、割と上位が1400~マイルで結果を出している。例えばミッキーアイルは勿論その後にマイルCSを、シュウジは阪神Cを勝ち、ソルヴェイグもヴィクトリアマイルで存在感を見せる出し抜きの5着。スプリント戦は基本的に前半が速いほどより短距離色が問われるという傾向だと思っているんだが、このレースはそこまで前掛かりではなく後半要素を高いレベルで問われている。これを差し込むということは1200路線では間違いなくトップレベルの後半のパフォーマンス、それもこの馬の場合はコーナーで速いラップを踏みながらロスがあっても最後まで伸びてくるTS持続力と言えると。こういう馬はイメージ的にはストレイトガールもそうだったがマイルで良さが出る馬も少なくない。


京王杯スプリングC(GII) 1着 13頭7枠10番
東京芝1400m重 1:23.2 36.4-34.2 S^3
12.8 - 11.3 - 12.3 - 12.6 - 11.6 - 11.1 - 11.5

 前走の京王杯スプリングCは個人的には普通に期待していたんだが、結果的に見て意外な勝ち方だった。断続的に降り続ける雨で馬場が悪化したようで悪化しきらなかった、その中でペースバランスが2.2と非常に遅く、それだけならいいが仕掛けどころが遅い。L3で12.6と遅い流れから2Fで11.1と一気にトップスピードに乗せていくギアチェンジを高いレベルで問われた。個人的にはここをこなしたのは非常に大きいなと。


 10番枠から五分に出てそこから無理せず楽に中団の馬群の中で進めていく。3~4角でも無理なく進めていくがペースが遅い中で前を向けずに直線。序盤でそこから追いだされる形だが進路確保で後手、後方列に吸収される。しかし坂の上りでグンと来てここから一気に先頭に立つ。L1までしぶとくそれを維持しての完勝だった。


 正直直線まではヤバいな、と思ってみていたんだが何の。L2の地点で一頭違う脚を使ってきて、しかもここからL2で一気にトップスピードに乗せるギアチェンジを見せた。府中は合うとは思っていたけどギアチェンジ面でここまでやれるとは正直思っていなかった。緩い流れからしっかりとトップスピードに乗せられたのは評価したいしここより長い距離、マイル適性を見せてきたと言っていいと思う。


CBC賞(GIII) 1着 13頭7枠11番
中京芝1200m良 1:07.2 33.8-33.4 M
12.2 - 10.7 - 10.9 - 10.9 - 10.8 - 11.7

 このCBC賞は個人的にはこれまでスプリント路線を見てきた中でも歴代で1,2を争うほどの強烈なインパクトだった。超高速中京の1200m戦でコーナーで10秒台を連発するというえげつないラップ。こういうレースは基本的に早い段階で前を取って3~4角でロスなく立ち回る逃げ先行馬が楽な展開なんだが、それを問答無用で大外から差し込んだ。質的にではなく10秒台をコーナーで使いながらもL1まで落とさないというえげつないTS持続力にインパクトを感じたと。


 11番枠から出負けして後方からの競馬、そこからは押して追走、中団外には取り付く。3角でも4頭分外、4角では前にいたベルルミエールの外に出してやや後方で直線。序盤でジリジリと伸びてベルルは交わして中団という程度。しかし圧巻はL1で、前が流石にしんどくなって11.7を刻んだところで約4馬身差を一気に差し込んでの勝利だった。


 ここで言えるのは、この馬の上がり32.7をどう評価すべきなのかというところ。基本的には上がり3F自体を単純に評価するのではなく、どの地点でどこを通して出してきたのか?というのが重要。このレースでは10.9-10.8-11.7ともちろん上がり3Fを速く出しやすい、出し切りやすいL1の減速ラップだったと。だけど、10.9地点は4角であってここで4~5頭分ぐらいロスがあれば相当厳しい競馬になる。それでもL1を推定11秒前後でまとめてくる。しかも3Fではなくこの馬の場合は3角地点でも外目だったわけで10.9-10.9の3~4角地点でロスがあった、それでもL1を11秒前後でまとめてきた。これは異次元のレベルと言って良い。普通はここまで高速ラップを外々から刻み続けるのは難しい。この時点で素材としては超一流のレベルにあるとは思っていた。


2017安田記念に向けての展望

 18頭の全頭展望の中で、最後にこの馬を取り上げたのは最初の段階ではこの馬を本命にしたいな、という気持ちがあったから。なのでそれ以外の17頭をしっかりと見ていってこの馬を最後にどう評価するか、という意味合いもあったと。結論から言うと、やはり本命に推したい。前走の京王杯スプリングSの時点では1400まではまず自信をもって推せる、ただマイルはまだ確証は持てないかも…出し切って良さが出る馬なのは間違いないと思っていたので。ところが、それが重馬場だったとはいえトップスピードに乗っていくギアチェンジの性能がかなり高かった。これが正直かなり驚かされた材料で、しかも距離延長したことで幾らか楽にポジションを取れるようになってきたと。この馬の場合素材の高さは間違いないがそれをどう引き出すかが難儀だなと感じていた。それが前走でコントロールしてしかも要所で動ける。またギアチェンジ面を引き出しながらL1まで維持できていた。この感じならばマイルも問題ないだろうと。


 間違いなく持ち味はTS持続でこれに関しては確かにステファノス辺りも強いんだけど、インパクトという観点で見れば個人的にはこの馬のCBC賞は質・持続力を総合的に見てもちょっとあり得ないレベルだった。スプリント路線から嫌われるのであれば積極的に狙いたいし、タイプとしては1200でのストレイトガールに近い、後半のTS持続はそれ以上だと思っている。基礎スピードが問われても大丈夫だと思うし、コントロールされても大丈夫だし、トップスピード持続力が非凡でそれは前走でも距離延長で証明。香港馬、素材型の強敵がいっぱいいるのは覚悟だが、枠も内枠で怖がる必要はなくなったし今の段階では本命に一番近い馬と言っていい。この馬に関してはCBC賞でかなり惚れこんだ馬だし、これまで距離延長に関しての経験則を積み上げてきた結果、自分の分析ではマイルでも強いはず、と判断した。宮記念みたいに自身前傾でパフォーマンスを落としてきているし、本質的に1200の馬ではない。この距離でこそと期待しているし貫きたいかな。




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