2017年8月24日木曜日

キーンランドカップ 2017 出走予定馬:ソルヴェイグ、スプリント路線の実力者が復調?内枠から前目に潜めれば不気味

2017 8/27(日)
第12回 キーンランドカップ(GIII) 札幌芝1200m
予想用・出走予定馬一覧
キーンランドカップ2017の予想用・出走予定馬一覧

 昨年の函館スプリントステークスで強敵撃破し一気に台頭、スプリンターズステークスでも3着に入った実力馬ソルヴェイグがキーンランドカップに出走予定だ。今年は不振に陥っていたが、前走のヴィクトリアマイルでようやくらしさを発揮しての5着と復調のきっかけをつかんだ感。昨年は4着に敗れたこの舞台だが、ここで完全復活を遂げられるか。


 基本的にはある程度基礎スピードを持っている馬で、使える脚がそんなに長くない。厳しい流れの中で上手く前目内目で立ち回れるかがポイント。前走でも瞬時には動けるのでこれは武器なんだが、1200路線でも使える脚が長い方ではないので前半を攻めたいところ。


函館スプリントS(GIII) 1着 16頭8枠16番
函館芝1200m良 1:07.8R 33.4-34.4 H^1
11.8 - 10.6 - 11.0 - 11.5 - 11.3 - 11.6

 まずは昨年の函館スプリントSから振り返る。当時の函館は今年ほど高速馬場ではなかったが、それでも開幕週なので時計は出易い方だった。ペースバランスは1.0でややハイの範囲ギリギリ、ラップ推移的にはL3-2で減速からの再加速となっている。前半の基礎スピードを高いレベルで問われての一足というところだろう。


 16番枠から好発、そこから無理せずにローレルベローチェを行かせて番手と理想的に運んでいく。3~4角でも馬なりでプレッシャーをかけながら出口で並びかけて直線。序盤で追い出されて先頭に立つが内からシュウジに食らいつかれ並ばれる。L1では一旦シュウジに出られかけたが最後は叩き合いの中で何とか競り落とした。


 この時点ではまだ1200mでどこまでやれるのかは未知数、といったところだったが厳しい流れに楽に前目に入って行けたし、ややハイという中で後半しっかりと加速するだけの余力を持てた。シュウジに対してはかなり際どい戦いとなったが、シュウジ自身は前半無理せず中弛みで取り付いてのものだったし、普通に強い競馬だったと思う。ただこの時は3歳牝馬ということもあって50kgとかなりの軽量だった、というのもある。


高松宮記念(GI) 9着 18頭7枠13番
中京芝1200m稍 1:09.5(+.8) 33.8-34.9 H^2
12.3 - 10.3 - 11.2 - 11.4 - 11.3 - 12.2

 ただ今年は調子が良くなかった。シルクロードSでも悪くない流れの中でまさかの6着。本番の宮記念でも結果を出せなかった。ペースは1.1でかなりのハイだがバランス自体は函館スプリントSと差はない。ラップ推移的にはL3-2で誤差程度の再加速、L1は落ち込んでいるので消耗度合いは結構きつかった。


 13番枠から五分のスタート、無理せずに好位の外で進めていく。道中も淀みなく流れる中で好位馬群の中目で進め、セイウンコウセイを見ながら直線と悪くない入り方。それでもそこからの伸びは平凡でジリジリ、L1では甘くなって内外から交わされての9着完敗だった。


 ペース的にはそこそこ速かったが、函館スプリントSやスプリンターズSのバランスで入れているならあの位置でオーバーペースというのはちょっと考えにくい。それでもこのペースであの位置から伸びることが無かったことを考えると、やはりこの時点では不調だったと考える方が無難なのかもしれない。それと、少し時計が掛かっていたという馬場がこの馬にとってはプラスでなかった可能性も高い。


ヴィクトリアマイル(GI) 5着 17頭2枠4番
東京芝1600m良 1:34.2(+0.3) 47.9-46.0 S^2
12.6 - 11.2 - 11.8 - 12.3 - 12.2 - 11.1 - 10.8 - 11.9

 ただ、前走のヴィクトリアマイルでは久々にこの馬らしさを出してくれたかなと。もちろんベストの展開とまでは言えないが、それでも要所の良さをしっかりと見せてくれた。ペースは1.9でかなりのスロー、ラップ推移的にもコーナーで12秒台、そこから直線半ばで10.8。ギアチェンジを問われているし、トップスピードの質も高いレベルで要求された。雨の影響で馬場が悪化する以上にペースが落ち込んだケース。


 4番枠から好発、楽々とハナを切っていく。そこから外の各馬が競ってくるがそれを制してしっかりとペースをスローにコントロール。3~4角でも仕掛けを我慢、手綱を引きながら後続を引き付けて直線。序盤で内から押し上げてきたスマートレイアーが並びかけてくるが追い出されてこれを出し抜き再度先頭に立つ。L2の地点までは頑張っていたが徐々に甘くなって最後は内外から差し込まれて3着争いでも少し体勢不利の5着だった。


 まあここまで後半特化でとなるとギアチェンジやトップスピードの質だけでなくTS持続力も問われた。その中で要所のギアチェンジやトップスピードの質という観点ではこのレベルで頑張れていて、L1では甘くなったという点でもこのクラスで後半特化では持続力でちょっと足りない、ということになる。ただ逆に言えば余力を持って入れた時にはこの路線の強敵相手でも要所では勝負になるレベル。これをしっかりと引き出してきたということは恐らくこの一戦で状態面は改善してきているとみて良いんじゃないかなと。


2017キーンランドカップに向けての展望

 ひとまず昨年夏のパフォーマンスだけ引き出せれば乗り方次第でチャンスがある馬。もちろん今回は混戦模様だし、同じようにスランプに入っていた実力馬も多いのでそことの比較は結構難しい。ただそれでも昨年のスプリンターズSでも3着に入る実力があったわけで、少なくともその時点では十分GIレベルで勝負になるだけのモノは見せていた。それが今年の1200m2戦では結果が出なかった。個人的には少し状態を落としていたのかな?という感覚ではある。昨年の函館スプリントSの様に前目でペースを作って、少し息を入れてからの一足というのが理想で、逆に昨年のキーンランドCの様に前半で探りながら入ってペースが平均までしか上がらず、淀みない中で外から勝負、となると使える脚が短いので苦しい。仮に全盛期に戻っていたとしても基本的には前受けをしたいところだ。3~4角でペースが落ちない中で好位外から勝ちに行くとそこで脚を使ってしまう。ペース自体は多少のハイなら対応可能なので、後は前半できる限り良い位置を取りたい。内枠が理想で、そこからポケットを確保、ハイペースの流れで3~4角で無理せず息をひそめて一足を使って内から出し抜くパターン…昨年のスプリンターズSを狙えればこの面子なら。シュウジとの比較だとしっかりと前で競馬ができれば函館スプリントS、スプリンターズSとともに先着できている。この馬も馬券的には積極的に狙いたい一頭ではあるかな。混戦なのでまだ形は決まっていないが。



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