2017年8月21日月曜日

【札幌記念回顧】サクラアンプルールはインで立ち回る競馬が合う/エア、ヤマカツ、サウンズは巻き返し必至

それでは先週の重賞回顧をしていこう。まずは札幌記念からだね。

サクラアンプルールは、正義(蛯名騎手)が上手く乗ったということだろう。スローの流れでも折り合いは問題なかったし、中団のインあたりでジックリ脚を溜められた。それに勝負どころの進路取りもいたってスムーズ。人気馬がいいリズムで走れなかったこともこの馬には向いたね。中山記念の時もラチ沿いに待機する競馬で好走していたし、そういう乗り方がハマるタイプなのかもしれないな。

ナリタハリケーンは、これはサクラを終始マークできたことが何よりの好走要因だね。道中~勝負どころまでピッタリ後ろに張り付いて、サクラに合わせて動くだけで実にスムーズに立ち回ることができた。ただ、一応追い切り診断で穴推奨したとはいえ、このレベルの馬が連対するとはちょっと驚き。上位陣は休み明けでよほど態勢が整わなかったんだろう。

ヤマカツエースは、もろに休み明けが響いたね。ちょっとかかりながらも4コーナーまではスムーズに運べているんだけど、追ってからの伸びが普段と全然違った。まあ、状態が良かったとはいえここは明らかに叩き台。賞金は十分足りているから、秋のGIへ向けていい試走ができたと言えなくもないね。

サウンズオブアースは、ゴール前の伸びを見る限り脚を余した感じ。ほかの馬と同じタイミングで追い出したんだけど、反応がワンテンポ遅かった。休み明けに加えて久々の2000mが響いたのかもしれないな。ヤマカツと同じく、この馬も次は変わってくるはずだよ。

エアスピネルは、そもそも体調が良くなかったし、大外枠であれだけ行きたがったら凡走もやむなし。もう一度マイルに戻れば挽回可能だろう。マウントロブソンは、スタートでつまづいて後手を踏んだのがすべて。もともと自分で動けるタイプでもないし、今回は運がなかった。度外視可能だと思うよ。


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