2017 凱旋門賞(GI) シャンティイ芝2400m 稍~重、タフな馬場想定
【展開予想】
シャンティイの天気は微妙な感じで、土曜の段階で日本で言うところの稍重…明日はぱらぱらと小雨が降るようなのでサトノダイヤモンド的には稍重で収まればいいが重まで考えないといけない。タフな馬場を想定しておきたい。
展開予想だがエネイブルとデットーリには試練の2番枠にオブライエン勢包囲網。結構速いけどイギリスでの強烈にタフな馬場での話だし、すんなり前目を確保できればいいけど、包まれてしまうと簡単ではないかもしれない。サトノノブレスは5番枠に入ったがこれもハナを切れるかどうかは微妙ではある。ウィンター辺りがこの距離でどういう意識を持っていくのか。エネイブル潰しに先行策を取ってくるか、いずれにせよ今年も結構流れるんじゃないかとみておきたい。
【予想】
◎12オーダーオブセントジョージ
〇17エネイブル
▲08チンギスシークレット
★09サトノダイヤモンド
△05クロスオブスターズ
×01ザラック04ユリシーズ
3連複◎軸〇▲△BOX
3連単F◎〇▲→◎〇▲△→◎〇▲△×
◎オーダーオブセントジョージ
この馬は本来はコテコテのステイヤーという認識で傷んだが、昨年の凱旋門賞がデットーリマジックというのはあるかもしれないが、超ハイペースの好時計決着を先行して3着と粘っている。前後半で3秒ぐらいの超ハイで消耗していたと同時に2:23.6、日本式なら22秒台という超高速決着に対応できる基礎スピードを持っていたということになる。これは結構大きい。そのうえで前走の愛セントレジャーなんかは重馬場でズブズブの馬場、61.5kg背負ってぶっちぎっているようにポテンシャルが非凡。斤量負けしないし、タフな馬場で平均的な流れの中で消耗せずに突き抜ける競馬なら最強かもしれない。雨で少し予想を変えざるを得なかったけど、この馬から入りたい。ムーアから替わったというところで逆に人気も落ちてくれれば。まあ全体が流れればムーアは上手いんだけど…。
〇エネイブル
確かにめちゃくちゃ強いし、少なくとも渋ってポテンシャル戦となれば抜けている可能性もある。ただ、オーダーオブセントジョージも同様にかなりのパフォーマンスを見せてきているし、違うのはオーダーの場合は昨年の高速シャンティイでもやれていたぐらいフランスの英国から比べると比較的軽い馬場への対応ができているという点の差はある。エネイブルにとってはここは本当に未知数なので、その辺りの不安もある。加えて今回は多頭数でしかも2番枠とかなり難しい立ち回りを問われそうな最序盤。そしてオブライエン勢がまず徹底して潰しに来そうな5頭出しと、不安もある。まあタフな馬場ならそれもそこまで心配ないかなと思っていて、仮に昨年ぐらいに軽くて要所でのギアチェンジを問われるようなスローになれば不安が一気に大きくなるという感じかな。今回はタフな馬場想定なので。
▲チンギスシークレット
この馬は単純に結構強い可能性がある。前走のフォワ賞はしぶとく伸びてL1まで2着のクロスオブスターズを寄せ付けなかった。前走は大体スローからのポテンシャル戦というところだったが、道悪でのポテンシャル戦では底を見せていない。イキートス相手に完勝したハンザ大賞も含めて道悪ならパフォーマンスを上げてきている。フォワ賞は見た目的には地味だが、そもそもクロスオブスターズも強敵だしサトノダイヤモンドだって日本のポテンシャルタイプとしては本来トップレベル。5着のシルバーウェーヴも実力馬なので強ちフロックで片づけるのは良くないかも。
★サトノダイヤモンド
逆風が吹いてしまいそうだけど、とにかく頑張れの注目連下。少なくとも叩いて前走時以上の期待はできると思う。フォワ賞の場合はそもそもサトノノブレスともそんなに差を作れなかった。ただ神戸新聞杯も休み明けで割といまいちで、今回は増して前哨戦仕様だったはず。なのでそこからの上昇は可能性としてはある。それとフォワ賞はこうして見ていくと意外と強敵が揃っていた感覚なので、そこまで悲観的にならなくてもというところ。道悪にはなると思うが、JRAの馬場情報を見る限りではフォワ賞以上に悪くなる可能性は低いと思う。もうちょっとやれて欲しいという願望もあるかな。それと3角の下りでサトノノブレスがペースダウンしてしまってそこでブレーキを踏まされるような感じにもなったので、まずスムーズに進めてほしい。
△クロスオブスターズ
フォワ賞はちょっと後ろ過ぎたかなという感じ。ガネー賞では恐らくL2でスッと加速という競馬が問われている中で進路確保から一気に反応できていてギアチェンジ面はトップレベル。ロンシャンの良馬場で走らせてやりたかったな、という感じではあるがそれでもフォワ賞も悪くない。チンギスシークレットよりも前で進めたいところで、3番枠でエネイブルをマークしながら進めるのは良いと思う。後は我慢しながら一足でというパターンに持ち込めれば怖い。
×ザラック
ガネー賞は進路確保で後手を踏んでL1で映像的にはグンと来ていたが最後の最後はクロスオブスターズを交わせそうになく2着まで。シルバーウェーヴ比較で考えればサトノダイヤモンドとはそう変わらないはず。ある程度通用しても。
×ユリシーズ
タフな馬場でエネイブルとは結構な差があった。エネイブルが怪物ならこのレベルでも通用するとは思うし、ラストは結構しぶとく最後まで伸びてくるタイプなので、意外と大一番で流れて紛れに乗じて、というパターンの方が良いかもしれない。
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