日程:2017年10月28日(土)
第60回 スワンステークス(GII) 京都芝外1400m
予想用・出走予定馬一覧
今年の夏に強烈なインパクトを残した一頭、並み居るスプリント路線の実力馬を相手にあっさり突き抜ける完勝を収めたジューヌエコールがスワンステークスに出走予定だ。元々フィリーズレビューでも4着だが不利を受けてのものだったが、厳しい流れになったことで開花した正真正銘スプリンターの走りを京都の1400mでどう引き出してくるか。
デイリー杯でも決め手勝負に対応できているし、それでいてペースが上がった中でパフォーマンスを上げてきている。距離に関しては幅広いと思うけどパフォーマンスを単純に比較すれば1200で流れて淀みなく、という中で開花した感があるので本質的には1200がベストかなという感じはしている。もちろん前述のとおり幅は持っていると思うがこのレベルでどうかという話。
●函館スプリントS(GIII) 1着 13頭6枠8番
函館芝1200m良 1:06.8 32.2-34.6 H^3
11.7 - 10.1 - 10.4 - 11.0 - 11.4 - 12.2
前走の函館スプリントSをしっかりと振り返っておきたい。この時の函館はこれまでの函館開催史上で見ても極端に高速馬場状態だったと思う。昨年でもなかなか高速状態だなと思ってみていたが、今年に関しては洋芝とは思えないレベルで異常に軽かった。8秒を切るというのが函館1200の壁だったが、それを1.2秒も貫いてきた。ペースは2.4で超ハイ、ラップ推移的にも明らかに前掲ラップで超高速馬場ながらL1は12.2と極端に落としている。
8番枠からまずまずのスタート、そこからじわっと促しながら追走して好位の中目という位置で進めていく。道中も強烈にハイペースという流れの中で追走、3~4角で前がしんどくなってきたところで取り付いて2列目の外で直線。序盤で堂々と先頭に立ち、後は後続を寄せ付けずの完勝だった。
この時は50kgという軽量で挑めたというのはあるにせよ、これだけの極端なハイペースの中で追走しながら3~4角で減速基調になってきた段階で押し上げてきていたし基礎スピードを相当高いレベルで見せてきたと思う。もちろんセイウンコウセイやシュウジなんかが得意ではない展開だったとは思うのだが、これだけのペースで最後までばてずに突き抜けたのならやはり前半の基礎スピード面を評価すべきだろうと。自信でも32.9-33.9と1秒のハイバランスで走っているわけだしね。
●デイリー杯2歳S(GII) 1着 10頭6枠6番
京都芝外1600m良 1:34.6 48.4-46.2 S^2
12.5 - 11.4 - 12.0 - 12.5 - 12.1 - 11.5 - 11.2 - 11.4
マイルではあるがデイリー杯では逆に2.2のかなりのスローからのトップスピード戦で対応していて、距離に対して目途を立ててきている。2着馬もボンセルヴィーソだったし3着がスワンステークスに人気で出走予定のサングレーザー。
6番枠からまずまずのスタートからコントロールしながら2列目のポケットに入り込む感じ。少し掛かり気味だが何とか2列目のポケットで前にスペースを置いて3角に入っていく。3~4角でじわっと加速していく流れでもブレーキをして前にスペースを保って直線で内を突こうとする。ただボンセルが最内に切り込んできたのでその外に持ち出してスッと反応。L1で粘るボンセルを競り落とし、外から食い込むサングレーザーも問題とせずの勝利だった。
ここではスローからしっかりと前半をコントロールする必要があったが、この流れでもなんとか前との差を詰め過ぎずにスペースを確保できていたし、そこから要所でしっかりと反応してL2最速地点にかけて置かれなかった。この世代のこの路線としては後半の総合力で高いレベルのものは見せてきたと思う。ただマイルでやれたのは結局仕掛けのタイミングが遅かったことが大きい気がする。
●桜花賞(GI) 9着 17頭2枠4番
阪神芝外1600m稍 1:35.3(+0.8) 46.5-48.0 H^2
12.7 - 10.9 - 11.1 - 11.8 - 11.8 - 11.5 - 11.9 - 12.8
桜花賞では完敗を喫した。稍重で時計も掛かっていたが、ペースが1.5とかなりのハイに肉薄するレベル。L3最速で仕掛けどころが早かったというのもポイントだ。
4番枠から五分には出たかなという程度、そこから折り合いを意識して進めて掛かりながら好位列の中目に入っていく。3~4角でも好位の中目で進めつつ仕掛けを待ちながら直線。序盤でそこから進路をレーヌミノルの後ろに持って行くが伸びない。L1まで良いところなくジリジリと伸びずばてずの完敗だった。
内容的には前半厳しい流れの中に好位で入って行って脚が甘くなったという感はある。マイルは長いのか、それともタフな馬場が合わなかったのか?というところで少し考えるところはあるかな。ただL3最速で仕掛けが早かったことで出し切る形になっているのもこの馬にとってはあまり良くなかったかもしれない。厳しい流れでもそれで仕掛けが遅くなれば、というのはあったが阪神JFもそうでレース全体の仕掛けがちょっと早かった、というのもあるだろう。マイルに関してはバランスを上手く取って進められればこなせる範囲と思っているが、恐らく前提として高速馬場が欲しいタイプだろう。
●2017スワンステークスに向けての展望
後半勝負でもやれるし総合力は高いと思っているが、前走が余りにも鮮やかだったし基本的には基礎スピードを問われた方が良いと思う。デイリー杯でもやれたがL1は少し甘くなったしボンセルヴィーソ比較だと単純なトップスピードの持続力はこのクラスでは通用しないと思う。ただ、函館スプリントSでも見せていたし、フィリーズレビューぐらい流れても手ごたえがあったように基礎スピードとの合わせ技で良さが出ているのは確かだろう。それに高速馬場適性が高いのもあると思う。阪神JF、桜花賞は距離だけでなくその辺りが響いたかもしれない。いずれにせよ言えるのは基礎スピードを発揮してパフォーマンスを大幅に上げてきていると思うので、少なくとも1400までならある程度流れた方が良い。平均よりもハイ~かなりのハイぐらいで良さが出そうな感じなのでそこまでペースが上がりにくい京都1400で勝ち切るところまでとなると展開の恩恵は必要かも。ただ良い意味で未知数な面が多い馬なので、ここでどういう競馬を見せてくれるかは非常に興味はある。ここで仮に平均程度でコントロールされる中でも末脚でドンキやセイウンコウセイ相手に優位に立てるとスプリント路線でも最強となり得る馬だと感じるかな。また流れた中で不利なくカラクレナイとの比較でどこまでやれるかも興味深い。まだ52kgと恵まれた状況なので、内枠引いてスッとポジションを取れれば多少のスローまでなら崩れる心配はあまりないかなあ。
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