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【アルゼンチン共和国杯の有力馬診断(前篇)~[アルバート]休み明け初戦不振(来日初週不振)でも叩き良化型(週を重ねる毎に適応して成績向上)のシュタルケ騎手~】
※印は[★激走候補~△やや有力~▽やや軽視~―無印」を表します
〇アルバート 牡6 シュタル 美北 堀
まずは前走オールカマー時の有力馬診断見解を参照↓
『長距離路線では一線級馬に違いないが、距離二二まで短い距離ならば大した馬ではない可能性が高い。
前々走ダイヤモンドS勝利時にしても4走前ステイヤーズS勝利時にしても超長距離を自ずとゆったりと競馬するのが身に付いており、その上で少し距離が短くなった3走前有馬記念を見て貰えれば分かると思うが[10-12-15-16]の通過順の通り後半のスピードアップに対応できない不器用な取り口になっている。
これ見せられてしまうと、今となっては本物の長距離戦以外では手を出し辛い。』
・・・
その前走オールカマーは直接的には4コーナーで致命的な不利を受けたのが敗因…ただし、元はと言えば距離2200で極端内枠で上記の通りの追走力不足故の不器用な取り口しか選択肢が無かったというのが根本になるだろう。
今回は距離延長2500と、東京コース替わりと、連週雨開催後の荒れ馬場と条件好転が多数…コノ馬にとっては一転して理想的な舞台条件となりそう。
秋天診断では“中山芝限定神騎手”シュタルケJと書いたが、その通り京都&東京での騎乗で[0-0-1-9]と振るわなかったが、叩き良化型(週を重ねる毎に適応して成績を上げる)騎手なので東京コースでも来日2週目5日目なら…。
※シュタルケJの来日週目別の好走数(1週目→2週目…)
前回来日時「1→3→7(※3日間開催なので2日間開催換算で4.7)→5→5→5…」
前々回来日時「1→5→2→3→2(※実質1日騎乗なので換算4)→4→5…」
それ以前に遡っても尻上りに好走数を伸ばしてくる傾向あって、特に来日初週は不振なので1週目騎乗振りを見て駄目外国人のレッテルを張るのは禁物。
―カレンミロティック セン9 池添 栗東 平田
一昨年秋シーズンは始動戦京都大賞典好走→秋天&JC惨敗だったが、後者の敗因の一つとして[元来から言われていた環境の変化への弱さ=輸送競馬での弱さ]も響いていた説も有力と見ている。
昨秋3走前オールカマーはその関東輸送競馬で、前々走メルボルンCはその比ではない長距離海外遠征競馬で、共に凡走パターンのシチュエーションだった。4走前宝塚記念も不得手とする雨馬場であったし、これら前シーズンは敗因のオンパレードで情状酌量できる戦績。
なので、古豪でも若い馬と対等に争えるステイヤー条件ならばまだ見限りたくはないが、復帰戦前走オールカマーでも今回アル共の中間でも全く調教で動けていないのが…復活・復調はもう少し時間が掛かりそうで…。
▽セダブリランテス 牡3 戸崎 美北 手塚
ラジオNIKKEI賞1着馬。
そのラジオNIKKEI賞は少々難があると言わざるを得ない3歳夏ハンデ重賞で、コノ馬の場合には当時2戦2勝の最小限実績ローテで(実力の割に)有利なハンデに収まった出走ができたのも見逃せぬ勝因の一つだろう(その逆が同じく2勝馬ながらも無駄に戦績重ねていたせいで酷量57背負わされたサトノクロニクル)。
それでもレース振りを見る限りでは小回り千八条件では鈍くてどうかなと思うシーンもありつつも能力で勝ち切ったパフォーマンスは無下にはできないが、それはあくまでもそれは3歳世代内での話…現3歳牡馬世代は例年以上に古馬の壁というのを意識すべき(というのは、ここ何週にも渡って話してきているので詳細は割愛しますが)。
―タッチングスピーチ 牝5 ○○ 栗東 石坂
現時点ではエリ女除外対象でコチラに歩を進めるコトになりそう。
新馬戦を除いた好走歴は全て距離2000以上で、それも馬場が渋った方が良いという鈍足ディープ牝駒…それは古馬になるに連れて顕著になっており、結局はOP戦線で間に合ったのは下り坂京都且つ渋化馬場の2戦だけ。
荒療治とも言える洋芝北海道2600起用した前走丹頂Sでも7着というのは完全に終わった馬と見るべきだろうし、相変わらず揉まれ弱い挙動(精神的欠点)を見せていたのも更に頭数増える一戦になって困るだろうなと。
―マイネルサージュ 牡5 柴田大 美北 鹿戸雄
条件戦を6連続好走=2連勝で突破して鳴り物入りでOP戦線殴り込みも期待外れの連続という経緯。
初戦万葉Sは長丁場で掛かった度外視負けで、3戦目メトロポリタンSも同様に掛かりHペ先行チグハグの度外視負けで、前走オールカマーは致命的不利受けた度外視負け。
それに対してまともに競馬した2戦目日経賞&4戦目目黒記念はG2でバイアス不利の競馬して約1秒差なら悪いとまでは言えない結果で、まあまともに折り合い難出さずに走れば前々走丹頂S4着くらいの実力はあると言えそう。
でも、丹頂Sは自身上がり37秒台で追い込んできたというモノで、中央場所の良馬場でG2戦では足り得る根拠は一つも見出せない。
―サラトガスピリット 牡5 内田博 栗東 友道
重賞OPレース以外ではほぼ凡走歴無く相手ナリ戦績でOPクラス昇級を果たした。
そんな素質としては当クラスでも通用しても良いはずの馬だが、反応が遅い面とソラを使う面があって乗り難しさあって…4走前3走前の連続好走も武豊Jの連続騎乗で着順を上げて勝ち切ったというモノで、昇級後はそれまで経験乏しい多頭数戦になって何もかも勝手が違う様なで何もできずの連続凡走。
ここもフルゲート近くまで頭数が揃う見込みで、鞍上も武豊Jではなく不調内田博Jで…一変は厳しそうだ。
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前々走OP特別凡走については完全に騎手が敗因…コノ馬は相当乗り難しい馬なのだが、それにテン乗り且つ不良外国人T騎手の起用だったので戦前から予想できてコトではありましたが、その予想から一ミリも狂わない零点騎乗でした。
そこから一流騎手に乗り替わった前走の一変は必然でした。
その前走が弱メン相手の好走なので評価急上昇とはならない模様ですが、それにしてもソラを使う悪癖があった分での辛勝なのでやはり能力的には着差云々よりも何枚か上だったと見るべきです。
今回もテン乗りの外国人騎手起用ですが、前々走が“下ランク”の騎手だとすれば今回は“中の上ランク”なので…あんな自滅騎乗は無いはずなので普通に上位好走はできるはず。
ただし、前々走についても騎手が100%悪いというよりは果たして厩舎陣営から馬の癖などキチンと事前に伝えられていたのか怪しい所があった(もしかしたら厩舎陣営から弱点等(苦手戦法)を言い渡されていたにも関わらず、T騎手なので無視して苦手戦法を選択という墓穴を掘った可能性も否定できないのですが)…その騎手と厩舎陣営の完璧な意思疎通が無い限り勝ち切るまでは少し難題だが。。
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