続いて土曜の京王杯2歳Sを見ていこう。
タワーオブロンドンは、相当な勝ちっぷりだったね。道中は中団のインあたりで運んで、直線でもスムーズに外に出す絶好の形。上手く運べたのはもちろん良かったけど、それにしても最後の伸び方は図抜けていた。追い切り診断では「ダートでも良さそう」と書いたけれど、その評価自体は変わらない。ただ、あの走法と馬格で終い33秒2の脚を繰り出すんだから、ちょっと普通の基準では測れないところもある。距離が持つかと言われると怪しいけれど、その点を差し引いても将来有望な大器だと思うな。
カシアスは、好位中ほどに構えたものの、スローの流れが合わず掛かり気味。終いはそこそこの脚を使っているとはいえ、やはり距離が1ハロン長かった印象は否めないな。ただ、長距離輸送で馬体を大きく減らした影響もあっただろうし、まだ能力の底が見えたとは考えづらい。状態を立て直せばもっとやれていいよ。
アサクサゲンキは、これもカシアスと同じで距離適性が出た感じ。豊(武豊騎手)が番手で折り合わせたとはいえ、短距離重賞を制した馬が東京の長い直線をこなすのはかなり厳しい。3着でも十分頑張っている方だと思うよ。
そういえば、今年からホープフルSがGIに昇格するけれど、2歳時に重賞を乱立するのは個人的には感心しない。現状でも多すぎるくらいで、さらにGIを増やすのは決していいことではないと思う。いつも言っていることだけど、2歳なんて競走馬としてはまだ子供の段階。賞金目当ての無理使いや長距離遠征を助長してしまうと、将来の活躍馬を潰してしまう恐れもある。重賞は年末に1~2個くらいあれば十分で、あとはオープンに戻すのがいいんじゃないかな。どうせ実質的にはほとんど1勝馬ばかりで、この時期の重賞を勝ったといって、それほどハクがつくわけでもないしね。
see more info at 元騎手・坂井千明の乗り役流儀~騎手にしかわからないことが、ある。~