2017年12月11日月曜日

朝日杯フューチュリティステークス 2017 出走予定馬:ダノンスマッシュ、マイルへの延長がカギも、ゆったり入って良さが出た過程…プラスになるかも

日程:2017年12月17日(日)
第69回 朝日杯フューチュリティステークス(GI) 阪神芝外1600m
予想用・出走予定馬一覧
朝日杯フューチュリティステークス2017の予想用・出走予定馬一覧

 ダノンプレミアムに隠れてもう一頭のダノン…もみじステークスで鋭く切れたダノンスマッシュも朝日杯フューチュリティステークスに出走予定だ。1400m路線で結果を出してきてはいるが、緩い流れの中でパフォーマンスを上げてきている。それだけに距離延長でこの末脚を炸裂させたい。相手は手強いが、ダノンはダノンでもダノンスマッシュと持って行けるか?


 結構侮れない存在だと思う。特にここ3走のパフォーマンスの上昇が前半のペースに起因するものであるなら、距離延長で良さが出る可能性は高いんじゃないかなと。血統的には割とスプリント色が強い印象なのでそこがカギだが、個体で見る分には距離はマイルぐらいまでは長くても良い気がする。


新馬戦 2着 18頭3枠6番
新潟芝内1400m良 1:23.0 34.8-36.5 H^2
12.7 - 10.9 - 11.2 - 11.7 - 11.9 - 12.2 - 12.4

 順を追って新馬戦から見ていきたい。新潟芝内1400m戦らしい競馬ではあるが、ラップ推移から入ると完全な前傾ラップ。コーナーの段階でじわっと減速、直線での再加速も問われない基礎スピード特化戦となっているのがこのレースの特徴だろう。


 6番枠から五分のスタート、そこから促しながら先行するのだが行き脚がついてからはコントロールに少し苦労し先頭列で厳しい流れに乗ってしまう形に。3~4角でも先頭列の1頭分外で回して雁行状態で直線。序盤でそこからしぶとく抜け出すのだがL1で甘くなって最後はランスマンに差し切られた。


 最終週ではあったがそこまで時計が掛かっていたわけでもない、厳しい流れで淀みもなく時計が出易いことを考えると時計的には結構平凡だったなという認識。実際勝ったランスマンもその後がイマイチ、3着以下も平凡以下でレースレベルとしては低かったんじゃないかなと。基礎スピード特化の中で出して行ったら掛かったのでコントロールが難しい、前半のハイペースに巻き込まれてパフォーマンスが低かったと考えることもできるが、それは後になってからの判明だろう。


未勝利 1着 13頭3枠3番
阪神芝内1400m良 1:21.9 35.1-35.0 M
12.3 - 11.2 - 11.6 - 11.8 - 11.8 - 11.4 - 11.8

 未勝利戦は阪神の1400m戦で中団外から鋭く伸びて差し切った形。全体のペースは平均で収まっていて、中盤で少し息が入ってのL2最速戦となった。新馬戦よりは余裕はあったと思うが前後半で見てまだある程度基礎スピードも問われている。


 3番枠から五分のスタートを切ってそこから前半は無理をせずに中団に下げていく形で進めていく。そこから3角手前にかけて外目からじわっと押し上げて3角。3~4角でも中団外で進めながら4角では楽な感じで好位列の外から押し上げ2列目で直線。序盤で2列目からスッと伸びて先頭列に並びかけてくる。L1でそのままの脚を維持しての完勝だった。


 このレースでは前半無理をしなかったことと、レースのバランス全体が平均で落ち着いたこともあって自身では36.1-34.4と後傾で入れた。3~4角で外から動く形だがここではレースラップ的には速いラップを踏んでおらず中弛み気味。その中で外から取り付きながらとはいえL1まで長く脚を維持できたという点からも後半勝負で良さが出たとみるべきかな。


もみじS(OP) 1着 8頭5枠5番
京都芝外1400m稍 1:23.4 36.4-34.8 S^2
12.6 - 11.7 - 12.1 - 12.2 - 11.8 - 11.6 - 11.4

 前走のもみじSでは更に後半勝負にシフトした流れになった。稍重でペースは1.6とかなりのスローで落ち着いた形、更に雨の影響もあって本仕掛けが遅れていてL1最速となった。


 5番枠からまずまずのスタートを切ってそこからじわっと先行策、最終的には控えて2列目の外でという競馬になる。道中もペースが上がらず、その流れで前2頭からも少し離れた位置で進めて3角。3~4角でも離れた2列目から1頭分外で動かないまま直線。序盤の段階で4馬身はあった差をスッと伸びて差を詰めて1馬身差、L1できっちりと伸び切っての完勝だった。


 恐らくL1で11.2~11.3として、L2の地点でもそれに近いかそれ以上の脚を使っている可能性がある。3馬身縮めたとして11.1前後とみておけばいいかなと。なので少なくとも2Fで結構切れる脚を使ったなという感覚。この時は稍重とはいえ秋華賞の当日で断続的に降っていたし、JRAも発表を遅らせていた感じ(超私見だけど)なので前のレースとの比較で見ても標準以上に掛かっていた感じ。なのでこの馬場で2Fで11秒前半を2F刻んで余裕があったというのは結構やるなという評価。


2017朝日杯フューチュリティステークスに向けての展望

 ここ3走すべて1400mだが前半ゆったり入れば入るほど後半のトップスピードの質、持続力といった面を高めてきている印象ではある。前走のもみじSは当時の馬場を考えるとラスト2Fは優秀で、この馬個体で見る分には、傾向としてはマイルへの延長がプラスに働く可能性は高い。ただ、1400での平均ペースでパフォーマンスを落としているので、マイルでも平均まで上がった時にどうか?という不安はある。あくまで末脚勝負に持ち込めるかどうかかな。そのうえで高いレベルでトップスピードの質、持続力は底を見せていないのでこれは魅力。血統的にはスプリント色が強そうな配合なので何ともだが、好位~中団ぐらいで無理せず流れに乗って末脚を引き出してくれば、前走のもみじSの感じならば怖い。高速馬場適性にもよるけど、前走の感じなら出し切れば33秒台半ばの脚を使えると思うので。噛み合えば怖い存在だ。枠次第だが連下前後での想定としておく。


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