最後に目黒記念をチェックしようか。
■ウインテンダネス【ポジションと展開、馬場が完ペキにハマった】
テンから50mほどおっつけて好位インをキープ。絶好位で折り合いもついて、ロスなく運べたのが最大の好走要因だろう。追い切りの動きから、いかにも距離延長がハマりそうなタイプだったし、ゆったりした流れやイン有利の馬場、54キロの軽いハンデなどすべてがうまくいった上での勝利。目黒記念自体、例年そうレベルの高いレースじゃないけど、この馬にしてもGIIを勝ったからといって、GIで勝ち負けする印象はないかな。
■ノーブルマーズ【長距離では常にしぶとい脚を使う】
こちらも勝ち馬とおなじく、序盤から積極的にポジションを取りに行って逃げ馬のすぐ後ろにつける立ち回り。もともと2400m以上でのしぶとい末脚に持ち味のある馬だし、人気は全然なかったけど軽ハンデならこれぐらいやれて不思議はないかな。とにかく同日のダービー含めて、前に行った馬が順番に馬券になる馬場だったね。
■パフォーマプロミス【仕掛けをワンテンポ早めるべきだったか】
上位2頭と同じくこの馬も先行して、前々で折り合いをつける競馬。道中の立ち回りは悪くないように見えたけど、2頭より1列外を回した分が響いたのか、最後の最後で伸びを欠いたかな。また、直線はギリギリまで追い出しを待っているように見えたけど、どちらかといえばいい脚を長く使うタイプだし、周りが動いたタイミングで一緒にスパートしたほうが持ち味が生きたかもしれないね。
追い切りではいい状態に見えたフェイムゲームだけど、日曜の馬場であの後方の位置取りからではやはりキツい。あと、スパートのタイミングでモタついたのは、59キロのハンデが原因かもしれないな。チェスナットコートもポジション的に苦しかったよね。この路線は相変わらず混戦模様。スター候補の誕生を待ちたいところだけど、なかなかそういう馬も出てこないな…。
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