それでは先週の回顧を始めよう。まずはCBC賞から。
■アレスバローズ【GI並のハイペースを味方につけた勝利】
五分のスタートから馬なりで中団待機策を選択。道中問題なく流れに乗れていたし、GI並のハイペースにもつれ込んで前が潰れてくれたのが何より良かった。終いいい脚で伸びているとはいえ、展開の恩恵を最大限に受けた印象が強い。メンバーのレベルもそう高くないし、まさに真夏のハンデ重賞という感じだね。
■ナガラフラワー【勝ち馬がいい先導役になった】
こちらもほぼスタートはイーブンに切って、勝ったアレスバローズを前に見ながら運ぶ形。終始リズムよく運べた上、進路取りに関してはそれこそアレスがいい先導役になってくれた。力で馬券になったと言うよりは、何もかもがハマった上での好走という感じ。今後の重賞で期待できるかといわれると、まだ何とも言えないかな…。
■セカンドテーブル【先行勢で唯一馬券圏内を確保】
一番強い競馬をしたのはこの馬だろう。スタートはそれほど速くなかったけど、二の脚を利かせて好位外目を確保。ハイペースの中でも気分良く追走できたし、逃げ馬を交わしてからもうひと伸びする見せ場たっぷりの内容だった。ゴール前はさすがに息切れしたものの、流れを考えれば負けて強しといっていいんじゃないかな。
アサクサゲンキは枠が悪すぎた。仮に前に行ったとすればとすれば脚を使わされることになっただろうし、溜めたら溜めたで4角で置かれて、直線を向いたころには位置取りが絶望的。どう頑張っても勝ち負けできないレースだったね。そんな中でも最後は素晴らしい末脚を見せて4着まで来たのだから、悲観する内容ではまったくないよ。似たような位置取りだったダイメイフジだけど、これは体調面の問題かな。最終追いの内容が今ひとつだったことを考えると、人気を裏切ったのもある意味納得。状態を戻してくれば普通に挽回可能だろう。
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