2018年7月2日月曜日

【ラジオNIKKEI賞回顧】キレない代わりに力で抑え込んだメイショウテッコン/フィエールマンは秋の飛躍に期待

続いてラジオNIKKEI賞を見ていこうか。

■メイショウテッコン【瞬発力はなくともレースぶりはほぼ完ぺき】
序盤は多少イレ込むところがあったけれど、好位インをキープして脚を溜められたのが良かったね。中盤にはなんとか落ち着いてくれたし、勝負どころで外に切り替えた時の手応えなんかバツグンだもの。手応えの割に終いはスパッとキレなかったけど、力で抑え込むような形で押し切った。ここは毎年メンバーが揃わないレースだからレベルは何とも言えないけど、少なくとも悪い競馬ではなかったと思うよ。

■フィエールマン【秋以降の活躍に期待が持てる】
シンプルに"負けて強し"の競馬だった。序盤はゲートを出たなりで中団待機。勝負どころでイェッツトにガードされて進出が遅れたのが痛かったけど、終いの伸びは誰が見てもわかる通り圧巻。それに、行った行ったの前残りだったことも考えると、よけにこの馬の強烈な末脚が際立つよね。ハンデ戦だしメンバーレベルも微妙だけれど、高い能力の片鱗は見せている。秋の活躍を期待してもいいんじゃないかな。

■キボウノダイチ【ペースは速いが展開の恩恵大きい】
スタートから追っつけてハナを奪う立ち回り。前半3F34秒2はかなり速いペースだけど、開幕週でインのいい馬場だったし、中盤のプレッシャーもなくマイペースで運べたのが何より良かった。最後脚が止まってしまったあたりを見ると、上位2頭には完敗というところかな。

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