2018年7月30日月曜日

【アイビスSD回顧】ダイメイプリンセスは千直の申し子/今後に期待のラブカンプー

続いてアイビスサマーダッシュを見ていこう。

■ダイメイプリンセス【千直の申し子とでも呼ぶべき馬】
さすが新潟芝1000m全勝のコース巧者という快勝だった。スタートは少し遅れたものの楽に先団までポジションを挽回しているし、道中進路を探して右往左往しながらも、まったく苦労する素振りがなくて、終始余裕しゃくしゃく。最後は空いた内側に進路を切り替えて、追い出してからの伸びも文句なし。他の馬とは2枚も3枚も実力が違うという勝ち方だったと思う。仮に新潟千直のGIがあったとしても、いい勝負になるんじゃないかと思えるような馬だよね。

■ラブカンプー【典型的な一本調子のスプリンター】
五分のスタートから一気にハナへ。51キロの恩恵はあったと思うけど、スピードを生かして前々で運べたし、ゴールまでしぶとく伸びて粘り込みに成功。調教からもいかに一本調子タイプのスプリンターで、道中息を入れる競馬よりはひと息で走れるこの舞台が合っているんだろう。勝ち馬には完敗とはいえ、まだ3歳でこれからどんどん成長するはず。今後の伸びシロに期待したいところかな。

■ナインテイルズ【オープン戦なら十分勝ち負け】
まずまずのスタートから楽な感じで先団をキープ。調教では追い出されてバランスを崩すような場面があったんだけど、レース中はそんなことおくびにも出さなかった。終始気分良くレース運びできたし、残り400mも上位2頭に必死に食らいついて3着を確保したあたり、悪くない競馬だったと思う。重賞でどうかはともかく、オープンなら十分勝ち負けできる馬だろう。

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