2018年8月27日月曜日

【新潟2歳S回顧】大物感ではアンブロークン>ケイデンスコールの評価

続いて新潟2歳Sを見ていこう。

■ケイデンスコール【早熟の評価はレース後も変わらない】
スタートは五分に切ったものの無理せず後方から。外の伸びる馬場状態だったから、あそこで下げたのは結果的に正解だったね。勝負どころで外に持ち出して、最後は長くいい脚を使って差し切り勝ち。ただ、直線のフォームを見た感じだと、追い切り診断で書いたように、早熟という評価は変わらない。今日の立ち回りができれば距離延長自体は問題なさそうだけど、クラシックで勝ち負けするにはもう2段は成長する必要があるだろうな。

■アンブロークン【大物感は勝ち馬より上】
追い切り診断で「テンションが心配」と注意書きを入れたけど、悪い予感が的中してしまったね。マイルへの短縮なら問題ないかと思ったものの、今回のテン3Fは中距離並のスローペース。案の定馬群の中で折り合いを欠いてしまった。ただし、あの道中の立ち回りでも終いしっかり伸びたところを見ると、持っている潜在能力は相当なもの。器で言えば勝ち馬より上だと思うし、レース慣れすればかなり強くなるんじゃないかな。

■スティルネス【兄ロードクエストとは別のタイプ】
まずまずのスタートから難なく好位外に付ける理想的な展開。道中はほぼ問題なく流れに乗れていたんだけど、終いは上位2頭に伸び負けてしまった。今回のところは完敗というところだろう。兄のロードクエストも過去にこのレースを勝った馬だけど、あちらと違ってゲートやテンのダッシュは問題ないし、2歳時点でのレースセンスだとこちらが上。立ち回りの器用さを生かして頑張ってほしいね。

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