2018年9月30日日曜日

【スプリンターズS回顧】ファインニードルは文句なしに現スプリント界最強馬

それではさっそくスプリンターズSを振り返ろうか。

■ファインニードル【文句なしの現スプリント界最強馬】
素晴らしい勝ちっぷりだったね。五分のスタートから出たなりに中団待機。道中の運びはほとんど問題なくて、勝負どころの加速にほんの少しもたつきながらも、直線では一頭違う脚色で力強く伸び切った。ここ2走の内容が示すとおり、完全に本格化したということだろう。脚質的に一か八かというタイプでもないし、ポジション取りにも苦労しない優等生。文句なしに現スプリント路線の最強馬じゃないかな。

■ラブカンプー【規格外のタフネスに脱帽】
この馬の走りには脱帽したよ。バツグンのスタートから促して先行する形。一瞬ハナへ行くかと思ったけど、和田(和田竜二騎手)はすごく落ち着いていて、ワンスインナムーンが内から主張したところでスッと控えて離れた番手をキープ。あそこで脚を温存したことが、直線最後のひと伸びにつながったように思う。それにしても、夏のスプリント重賞を3戦して、そのままGIで好走してしまうとはね。相当なレベルでタフな馬ということなんだろうなぁ。

■ラインスピリット【前が詰まる不利さえなければ連対もあった】
まずまずのスタートから行き脚もついて先団インに収まる立ち回り。ハイペースの中でも問題なく流れに乗れていて、バツグンの手応えを残したまま直線へ向いたんだけど、前の3頭がカベになって一瞬ブレーキを踏む不利が痛かった。最後はもうひと伸びして前に迫っているように、まともなら勝ち負けまでできていたかもしれないな。

ナックビーナスはがっぷり四つの競馬で挑んだけど、先行して好走した2頭より1、2列外を回った分最後は伸び負けた感じ。ワンスインナムーンも3番人気は驚いたけど、前半3Fで32秒9の流れであそこまで粘ればよくやっている方だろう。

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