2018年10月1日月曜日

【シリウスS回顧】オメガパフュームは収穫ある勝ちっぷり/一線級の力示したウェスタールンド

続いてシリウスSを見ていこうか。

■オメガパフューム【器用な競馬で勝利したことは収穫】
ゲートの出がひと息で馬群後方からの競馬。道中は完璧に流れに乗って脚を溜められたし、勝負どころも外を回さずロスなく運んだのがすごく良かった。前が崩れるハイペースが味方したとはいえ、こういう器用な競馬ができたことは先々を見据える上でいい経験になると思うね。休み明けのせいか調教の動きはまだ少し重めに見えたから、ここを叩いて次はさらに状態が上向きそう。

■ウェスタールンド【能力はすでにダート一線級に比肩】
ダート戦とは思えない勢いで突っ込んで来たからビックリしたよ。スタート直後に横の馬にぶつかったせいもあって道中は離れた最後方を追走。勝負どころでもまだ馬群よりかなり後ろにいて、「さすがに厳しいだろうな」と思って見ていたんだけど、脚がバツグンに溜まっていたのか直線は器用に馬群を捌きながらグイグイ勝ち馬に迫った。最後もまだまだ伸びそうな勢いで、いくぶんか脚を余したことは確かだろう。勝負付けが済んだという感じはないし、まだまだ能力の底は見せていない。今後はダートの一線級で活躍してくれるんじゃないかな。

■サンライズソア【展開を考えれば負けて強し】
五分のスタートから気合をつけて先行。ポジションを取れたのはいいものの、外からプレッシャーを掛けていったことでハイペースを助長したかな。芝スタートという点を差し引いても、前半3F34秒7はダート中距離戦にしてはかなり速い。普通なら直線バタバタになってもおかしくないんだけど、最後まであれだけしぶとく粘ったあたり、ある意味で一番強い競馬をしていると思う。悲観する必要はまったくないよ。

UMAJIN.net「競馬サロン~本物に触れ、本物を知る~」


see more info at 元騎手・坂井千明の乗り役流儀~騎手にしかわからないことが、ある。~