2019年5月30日木曜日

【安田記念2019の有力馬診断(後篇)】~[モズアスコット]プッツン血統フランケル産駒タイマー発動で復活は??(ex,ソウルスターリング・ミスエルテ・シグナライズ…)~

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【安田記念の有力馬診断(後篇)~[モズアスコット]プッツン血統フランケル産駒タイマー発動で復活は??(ex,ソウルスターリング・ミスエルテ・シグナライズ…)~】
※印は[★激走候補~△やや有力~▽やや軽視~―無印」を表します
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★インディチャンプ牡4福永58音無(栗東)
昇級初戦だった2走前東京新聞杯では、単純に力が違ったというパフォーマンス。
着差こそ2着以下とは小差ですが、その高速時計でも他上位馬とは違って直線での余裕しゃくしゃくの手応えで、そこから楽に抜け出すと後は勝利を確信した鞍上が緩めての入線。本来ならば後ろから脚を使った2着馬3着馬がゴール直後の脚色は勝って然るべきところでしたが、それについても最後詰められたはずのインディチャンプの方が脚色優勢だった点からもどこまで行ってもインディチャンプが余力大で抜かせなかったはずと言えます(2着以下のその後戦績がさほどだとしても、それらとは格が一枚上なのがコチラだというコトです)。

前走マイラーズCでは『ただし、この家系の馬はアウィルアウェイ然り前向き過ぎる面もあって、前哨戦スローペースで下手を打たなければ…まあ福永騎手ならば大丈夫と思いますが』と書きましたが、結果的にはその超スローペースでの折り合い問題が全てでの敗戦を喫してしまいました。

「トキオリアリティーのきょうだいの前走距離変更別成績」
◆前走平地距離別集計
前走平地距離  着別度数             勝率  連対率 複勝率 単回値 複回値
今回延長       5-  6-  3- 41/ 55    9.1%  20.0%  25.5%     25     52
同距離         9-  4-  7- 37/ 57   15.8%  22.8%  35.1%    134     89
今回短縮      15-  2-  5- 30/ 52   28.8%  32.7%  42.3%    726    186
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上記は当家系の距離ローテ別の戦績ですが、距離短縮もモチロンそれと同効果あるペースアップ戦の方が能力発揮し易いという面もあります。
前走マイラーズCからのペースアップ必至の安田記念はその好機ですし、また仕上がり面でも確実にワンランク上が見込めますので…巻き返しの目は大いに有り得るはずです。


▽アエロリット牝5戸崎56菊沢(美浦)
まずは昨年安田記念時の有力馬診断を参照↓
『左回り大箱コース替わりというプラス要素はありましたが、それ以上にこれまで全戦騎乗横山典Jの手綱が離れるというマイナス要素と、それに加えて馬の持ち味を引き出せない戸崎Jの手綱というマイナス要素があり…騎手のさじ加減一つで激走まであったと見ていますが、出た結果としては4着止まりという残念なモノに。
まあ、戸崎Jじゃなくても暴走馬にテン乗りでは誰でも慎重な騎乗になるのは仕方無いですが、あんなスローペースを2番手からという正攻法競馬では…それが難なくできる馬ではありませんので折り合い面で怪しい所は見せつつでしたし、そしてそんな位置取りから数多のキレ自慢馬を抑えての最先着が本当に想像できたのでしょうか???』

・・・
昨春シーズンはVMではSペース先行で4着止まり、安田記念では相手強化にもかかわらずMHペース先行で2着激走…コレがコノ馬の本質です。
昨秋シーズンでも後続を待たずのモレイラ流騎乗の毎日王冠では逃げ切り完勝で、逃げ競馬に不慣れな(昨秋来日時も逃げたのはこの時のみ)ムーア騎乗のマイルCSでは良さを引き出せずの完敗。

もう一つのポイントは輸送云々で、それは以下のツイートの通り

前走VMは流石に上記とは別要因の海外遠征帰り初戦もあっての5着止まりでしたが、叩き2戦目となるココは改めて上記の一致性を問いたいです。

となると、直近走で馬鹿逃げ凡走後(コントロール重視の騎乗も強いられる)+乗り替わり戸崎騎手+昨年程は自ずとはペースが流れそうにないメンバー構成で、決して状況は良いとは言えない点でどうか。


△フィアーノロマーノ牡5北村友58高野(栗東)
前走ダービー卿CTはマルターズアポジーにエイシンティンクルが絡んで行く前に厳しい流れ…それにまともに付いて行きながらも他の展開有利差し勢を封じるパフォーマンスは秀逸です。
ただし、ダービー卿CTや秋の同舞台条件重賞京成杯AHというレースは、割かし鮮やかな勝ち馬が誕生するのですが、それのそれ以降の戦績は意外な程に振るわないという傾向があります。フィアーノロマーノにしてもこれまで東京不振という馬だけに、どこまで融通性ある能力を秘めているかはやや疑問も残る点で全幅の能力信頼とまでは?

―ケイアイノーテック牡4幸58平田(栗東)
まずは2走前根岸S有力馬診断を参照↓
『コノ馬はNHKマイルCのレース振りみたく助走距離が欲しいタイプの差し馬で、前走阪神カップでも初距離千四を忙しそうにして全く届かずのレース振りでした。それを見る限りでは距離千四適性には疑問アリです。

それよりもダートがあるのか否かが全ての局面でしょうが・・・母ケイアイガーベラがダート馬だったからとダ適性期待票が多い様ですが…実際には母ダ出身著名馬のディープ産駒はアゼリ仔やドバイマジェスティ仔など大勢居ながらも、現状はダ短距離出世馬は皆無という事実の方が重いでしょう。
ケイアイガーベラが国内で知名度あるダート馬だったせいでのニワカ過剰人気には飛びつきたくない。』

・・・
2走前根岸Sはダート適性と初砂被り競馬の分での大敗でノーカウント相当。
3走前阪神カップは距離不足千四と展開不利バイアス不利での6着止まり。
4走前走前マイルCSではキレ負けと追走力不足での敗戦。
どうも近走を見る限りでは生粋マイラーとしてのスピード能力には疑問アリで、その頂点レースである安田記念では厳しい。


―サクラアンプルール牡8横山典58金成(美浦)
まずは前走日経賞時の◎見解を参照↓
『コノ馬については毎度書いています様に、主に短い直線コース・小回りコースでこそ生きる一瞬の脚が身上という馬…ぬるま湯レースで一瞬の脚を使ってこそ本領発揮という馬です。
OP昇級後では実際に小回りコース且つ後傾度強ラップ戦[1-2-1-1]で、それ以外[0-1-0-7]となっています。
前々走有馬記念は近年よりも大幅に持続力が問われるレースとなり、それはつまりコノ馬の適性とは大きくズレるレースに…それで得意小回りコースでも前傾ラップ戦となった分で脚が続かずの掲示板外止まりとなった形でした。

昨秋の果敢G1連続挑戦は共に実らずの結果とはなりましたが、それでも秋天でも有馬でも運悪く向かない方のレースとなった中でもキチンと一瞬脚は見せられていますので…あとはレースの流れが自身適性にさえ噛み合いさえすれば、いつでも巻き返し可能性の期待は当然懸けられてきます。

それは小回りコース・スローペース想定・内目枠順・名人騎手に乗り替わりのココならばと言えるでしょうし、脚部不安抱えて坂路&プール調教だった昨年とは雲泥の充実調教過程で挑める本年も十分に期待して良さそうです。』
・・・
その前走日経賞は予想通りに内回り・内枠・スローペースという条件好転コンボでパフォーマンスを上げて3着に食い込んだという結果に。ただしそれでも3着止まりだった辺りは多少加齢による劣化は否めません。
上記条件が揃えばまだまだ好走級が狙える馬とは見ていますが、コースも距離もペースも領域から飛び出る今回安田記念では流石に・・・。

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3歳時にはG1総なめ…初古馬相手では衝撃のレコード走…初海外でも快勝。
まず能力的な面については言わずもがなですし、また前走海外遠征でも距離二四よりも距離千八に活路を見出された通り、本来の適距離も中距離だと目されている馬です。
Hペースで流れて本質的なマイル適性が問われた時に、それと逆の競馬を指向してきたコノ馬の取りこぼしは有り得てきますが、本年のメンバー構成戦と今開催の差し脚生きる東京芝状態ならば格の違いをこのマイル戦場でも見せ付けてくれる可能性の方が高いです。

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