2020年1月3日金曜日

【中山金杯2020の有力馬診断(後篇)】~[ギベオン]藤原英厩舎らしからぬ超早期育成が施された昨年4歳世代の“当初快進撃→早々に尻すぼみ”の傾向(4歳馬勝利数=17年16勝→18年22勝→19年5勝)~

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【中山金杯の有力馬診断(後篇)~[ギベオン]藤原英厩舎らしからぬ超早期育成が施された昨年4歳世代の“当初快進撃→早々に尻すぼみ”の傾向(4歳馬勝利数=17年16勝→18年22勝→19年5勝)~】
※印は[★激走候補~△やや有力~▽やや軽視~―無印」を表します
ok;
★ブラックスピネル牡7津村57音無(栗東)
まずは4走前七夕賞後の次走チェック見解を参照↓
『自分の競馬もできず-Hペースにも巻き込まれての致し方無しの敗戦だったブラックスピネルの方を巻き返し候補として取り上げたいです。
2走前新潟大賞典は外有利馬場でのイン逃げ競馬での5着健闘…前走鳴尾記念は開幕週馬場でのスローペース逃げ競馬での2着激走。
調教時計とパフォーマンスが比例する馬で、それの上向きと共に復調歴然という近況…今回こそ特殊な展開で崩れましたが、またハナを切れる組み合わせならば一変できる状況にあるはずです。』

・・・
その次の新潟記念では逃げの手で11人気に反発する4着プチ激走。
前走チャレンジCでは陣営の指示は逃げだったとのコトですが、指示遵守しない&逃げの手は好まないペースメーカー競馬を普段やっている欧州騎手起用で、積極果敢に前に行く姿勢は見せずの先行競馬。それも囲まれるポジショニングだっただけに、馬も気分良く競馬できたとは言えませんでした。
また指示を言い聞かせられる日本人騎手と、調教時計良化のタイミングならば重賞好走可能でしょう。


▽ウインイクシード牡6松岡55鈴木伸(美浦)
2走前の福島記念は、仕上がり途上で早め先頭ソラ遣いながらの4着健闘。
前走のディセンバーSは、上のイレイション・アンノートルとは次元は違いましたが、それでも恵まれる方の競馬での2着善戦。
後者は叩き2戦目だったコトを勘案しても、福島記念の方が評価できる走りをしていました。

これまで全4勝の自身上がり3Fは全て35秒台後半以降で、福島記念は36秒台・ディセンバーSは34秒台だった辺りにパフォーマンスの差異の背景を探れます。

今回は冬の中山芝という条件ですが、良馬場ならばそのウインイクシードの領域よりは一歩手前のスピードも要求される一戦で…善戦は可能でしょうが、ココがドンピシャの狙い所とまでは見ません。


▽ギベオン牡5フォーリ57.5藤原英(栗東)

超HレベルだったNHKマイルC2着実績を思えば、その後に重賞勝利こそあるものの本来ならばもっと飛躍して然るべき…コノ馬もツイートの通り伸び悩み深刻な藤原英厩舎4歳世代馬との見方ができます。
前走チャレンジCでも1人気に推されたのは過大評価で、かつてのG1激走馬という見方よりも現状G3でも足りていない近況で評価すべきと見ています。
その前走は大きな不利あっての敗戦でノーカウント処理が妥当でしょうが、逆に見え見え過ぎる事象だったせいでそう人気落ちしないはずで…ココでも過剰人気軽視すべき馬と見ます(藤原英厩舎ブランドもあっての人気なのでしょうが、現4歳世代については寧ろそれは評価を下げるべき要素になっています)。

~同厩舎所属の昨年4歳世代OP実績馬の戦績経緯~
エポカドーロ(皐月賞1着&ダービー2着をキャリアハイに、3歳秋以降低迷中)
ミスターメロディ(高松宮記念1着をキャリアハイに、4歳秋は低迷中)
ギベオン(NHKマイルC2着をキャリアハイに、4歳以降伸び悩み中)
グレートタイム(JDD3着をキャリアハイに、3歳夏以降低迷中)
レッドサクヤ(オークス4着をキャリアハイに、3歳秋以降休養中)
フィニフティ(クイーンS2着をキャリアハイに、直近準OP連続大敗中)
シグナライズ(デビュー4連続好走からOP特別4着をキャリアハイに、3歳夏以降低迷して放出(転厩))


△クレッシェンドラヴ牡6内田博57林(美浦)
4走前福島民報杯と3走前七夕賞は、共に前半からペースが流れての差し有利決着となったレース。そこで自ら動く競馬をして、地力で連続2着したパフォーマンスは評価できるモノ。

2走前オールカマーでは、最内から完璧な立ち回りをして3着入線したグレイルが邪魔となった分だけ捌き遅れての5着入線。もし両者スムーズならばコチラの方に軍配が上がっていた可能性が高い(実質好走級パフォーマンスだった)。

前走福島記念はハンデにも恵まれましたが順当勝ちの完勝。

ハンデ2キロ増は鍵になりますが、それでも能力(近走パフォーマンス)と適性面(当コース2戦2勝)からは、最も死角が探れない人気馬と見ます。


▽トリオンフセン6三浦58須貝尚(栗東)
能力的にはトップクラスある馬。
ただし、長欠明け初戦の前走チャレンジCは全盛よりは大分見劣りするパフォーマンスだった点で、もし前走同様のパフォーマンスで斤量58なら足りない計算です。
あとは前走逃げた馬がその次走で逃げられないというのは期待値的に低い局面なので。


―ノーブルマーズ牡7ミナリク56宮本(栗東)
前走チャレンジCで鞍上超強化川田騎手起用で撃沈…結果的には高倉騎手騎乗時代よりも走れなかったという結果に。
結果的には馬を動かす派の騎手よりも、馬ナリ騎乗の騎手の方が走れるタイプの馬なのかも…そう考えると強引パワー任せ騎乗しかできないミナリクJ起用というのは…?


▽ブレステイキング牡5Mデムー56堀(美浦)
ズブいディープ産駒で、取りこぼしが多いタイプで、しっかり勝ち切るのは未勝利戦を除いて全て少頭数戦。
前走チャレンジCは鞍上ムーア騎手の気迫で3着に食い込んだ内容で、もしもムーア騎手でなければあの狭いスペースにロスゼロで突っ込ませる騎乗は中々難しかったはずで…その激走後で今回大人気というのもあまり買いたくない感も。


★○○○○○○(←中山金杯の◎候補馬)の馬名は人気ブログランキングへランキングで公開中!
4走前ラジオNIKKEI賞での重賞激走は最内突き、2走前アンドロメダS勝利も外に1頭馬を置く形での追走でした。
集中力の持続に問題がある馬で、前走中日新聞杯でのグルリと1周丸々と大外追走は良くなかったはずで、実際に道中は物見して直線では舌を出してまともに走り切れずの敗戦でした。
今回の小回りコース替わりで、尚且つ内枠を引ければの一変一発候補と見ます。

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