小倉大賞典の回顧だね。
カレンブラックヒルは、ハナを切るようなスタートの出し方だったけど、メイショウナルトを先に行かせて２番手から。平均ペースで流れた分、道中で無理をするところもなかったし、リズム良く運べていたよね。３コーナーで早々と先頭に立ったとはいえ、馬場が渋っていた分、溜めるだけ溜めても使える脚は限られてくるから、強気なぐらいの乗り方でちょうど良かったんだろう。それにしても、５８キロのトップハンデを背負って早め早めの競馬で押し切ったあたり、着差以上に強い競馬だったと思うよ。以前と違って変にムキになるようなところもないから、今はこれぐらい距離があった方が競馬もしやすいんじゃないかな。本当に良かった頃の素軽い走りは薄れたけど、今は力強さが出てきているし、今回にしても道悪を苦にする様子も全くなかったからね。一昨年のフェブラリーＳではサッパリだったけど（１５着）、今ならダートもこなせるかもしれないよ。
コスモソーンパークは、カレンブラックヒルとは対照的に、ジックリ構えて後方からの競馬。向正面半ばから早め早めに動いたんだけど、馬群がバラけた分、うまい具合に前が開いてくれたし、スムーズに上がって行けたのが良かったんじゃないかな。それに、とにかく道悪が得意な馬だから、雨で渋った馬場も味方したね。最近は安定味も出てきたし、また馬場が渋れば重賞でもチャンスがあるかもしれないね。
ダコールは、いつもジックリ行く馬とはいえ、今回は苦手な道悪で余計に行きっぷりが悪かった分、前半の位置取りが悪くなったね。直線では比較的馬場のいい外へ出していたけど、いかんせん後ろ過ぎ。前に行った馬がそのまま押し切る今回の展開だと、ここまで詰めるのが精一杯だったよ。あくまでも展開次第。とてもじゃないけどアテにはできないよ。
キャトルフィーユはテンから行きっぷりがイマイチだった上に、３コーナーでもアラアラの手応え。トビが大きいだけに、ノメるような馬場は合わないんだろう。そのままバッタリ止まるのかと思ったら、最後はしぶとく盛り返して来ている。これが引退レースだったみたいだし、乾いた馬場で走らせたかったね。
ラングレーもテンから行きっぷりがイマイチだったし、４コーナーではもうアラアラ。この馬も馬場を気にして、スタートから集中して走れなかったかもしれないね。まともならこんなに負ける馬ではないと思うから、良馬場で改めて狙ってみるのも面白いんじゃないかな。
レッドレイヴンは、見せ場を作ったのはキャトルフィーユと一緒に上がって行った３～４コーナーだけ。終いはサッパリ伸びなかったし、道悪が響いたにしても物足りない競馬だったなぁ。
ヒットザターゲットは後ろからジックリ行っていたんだけど、３コーナーでフルキチ（古川吉騎手）がゴーサインを出しても全く反応できなかったし、終いもサッパリ。道悪が響いたとはいえ、あまりにもだらしないね。
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