2015 3/14(土) 中日新聞杯(GIII) 中京芝2000ｍ
出走予定・登録馬一覧
アドマイヤフライト 56.0 アンコイルド 56.0 キングズオブザサン 55.0 ゲシュタルト 54.0 コスモオオゾラ 55.0 サングレアル 53.0 サンレイレーザー 56.0 ダノンジェラート 55.0 ディサイファ 57.0 デウスウルト 55.0 ネオブラックダイヤ 54.0 パッションダンス 56.0 ヒットザターゲット 57.5 フレージャパン 53.0 マイネルミラノ 55.0 ミトラ 57.5 メイショウカンパク 56.0 ユールシンギング 57.0
福島記念勝利であっと驚かせ、前走のアメリカジョッキークラブＣでも２着と実力の再証明を果たしたのがミトラ。もともとマイル路線を走っていた馬がここ２走は中距離で激変。昨年は１年以上の長期休養明けをはさんでも衰えを知らず重賞初制覇を果たした老兵が、更なる飛躍をこの舞台で占うことになる。中京2000ｍ戦をどう立ち回ってくるか。
ここ２走は明らかに中距離で良さが出たといえる。特に福島記念、ＡＪＣＣともにＬ２最速戦ではっきりしていたというのがポイントになる。福島記念では近年のエクイターフ福島で超高速に近い状態、ペースは59.4-58.7とややスロー気味の平均ペース。12.2 - 11.8 - 11.7 - 11.2 - 11.8のラップ推移でＬ２最速は近年の秋の福島記念らしい競馬。このペースを楽に先行しながら２列目ポケットで脚を溜める。３角で最内からじわっと進出、４角で一つ外に出して逃げるメイショウナルトを目標に直線序盤できっちり捕える。Ｌ１でフラアンジェリコもそれなりに伸びてきたが完封した。この内容から言えることは中距離での総合力勝負で高いパフォーマンスを見せたということ。ここからもこれまでのマイル戦は本質的にはやや距離不足だったかなと。超高速馬場とはいえややスロー気味の流れでコントロールできていたし、そこからの動き出しでしっかりと競馬ができていたわけで、単調な競馬ではなかった。息を入れての緩急に対応できていて更に上の距離でもと思わせた内容だった。
ＡＪＣＣではその証明をしてくれた。ペースそのものは63.0-58.7と超スローの部類だが、11.9 - 12.1 - 12.0 - 11.4 - 11.2 - 12.0と先行集団が中盤からペースを引き上げて、更にそこからの２段階加速戦。後半のラップはＬ２最速戦ではっきりしている。この流れでも楽に番手、２角過ぎでは流石に少しハミをかんでいた感じだったが63秒では仕方ない。そこからのペースアップで一端３番手に下がりつつ３角。３角では２列目外からじわっと追走しながらのうちに最内からクリールカイザーに出し抜かれ仕掛ける。２列目以降は引き離したがクリールカイザーにＬ２でも出し抜かれ、Ｌ１ではジリッと詰めたが大勢決していた。ただここでもポジショニングの良さ、そして何より超スローで何とかコントロールでき、そこからの２段階加速戦でしっかりと対応して動いてきた。クリールは田辺がかなりうまく乗ったし、そのスペースを本来つける立場にいながらも、蓋をしたというところで油断していたところを突かれてしまった感じ。内容的には差はそんなになかったと思うし通ったところ、仕掛けのタイミングの差だといってもいい。言えるのは中距離で基礎スピードがかなりの武器になってきたうえで、そこからのペースアップ戦でも反応できるという点。まさに機動力の高さが中距離で活きていたといっていい。
ただし、今回は中京2000ｍ戦である。危惧すべきはスローロンスパ戦。特に中京2000は坂スタート戦でペースも上がりにくい傾向。しかも序盤がスローになると３角の下り坂からロンスパになる可能性も十分にあるコースで、その点を上手く踏まえて進めて行かないとなかなか難しい。ただでさえ中京は馬場が軽ければＴＳ持続力タイプ、重ければポテンシャルタイプの外差しが利きやすいコースなので、下り坂でこの馬の持ち味である要所の反応が削がれるリスクはある。前述のとおり坂スタートでペースが上がりにくいというのも基礎スピードが高いこの馬としては武器を一つ封じられることになる。ＡＪＣＣのようにかなり早い段階で前がペースを引き上げるような展開ならともかく、中京2000だとなかなか難しいだろう。それと、もう一点、やはり馬場が気になる。中京は開幕週での馬場が非常に読みにくく、特に軽いときと重いときの差が非常に激しい。中京改修初年度なんかはズブズブの馬場になっていたし、ここ２年は徐々に軽くなってきている傾向にあるので、どの程度影響してくるかだろう。福島記念、ＡＪＣＣの時は馬場も軽かったし、どちらもエクイターフだった。中京の馬場は読めないのだが、普通に傾向通り考えれば高速馬場はまずない。その点はやや不安材料になる。基礎スピードやポジショニング、そしてそこから仕掛けの遅い流れでスッと出し抜く競馬に持ち込んでいることからも、中京の３～４角の下りをどういうポジションで迎えることができるかが勝敗に大きくかかわってくるだろう。今回はハンデも57.5kgとトップハンデ。ここでもやれれば本物だが、今回は少し狙い的には難しい面も多い。
牝馬の凱旋門賞馬アーバンシーを母に持ち、半兄は現欧州最強種牡馬ガリレオ。超名血シーザスターズの血を受け継ぎ、底知れぬ可能性に溢れている。
デビューからここまで6戦では複勝率100％の堅実派。『派手さはないが崩れない』。その姿は、善戦を繰り返しながら最終的には凱旋門賞を制し、世界のトップを勝ち取ったアーバンシーを彷彿とさせる。
「能力は相当なもの。亡くなった平井豊光会長が、シーザスターズの子だからと買ってくれた馬。しっかりと育てたい」デビュー勝ち後、西園師が残した言葉は、実に印象的だった。
世界有数の血筋と、栄進堂ファミリーの大いなる野望。意欲の東上戦となる今回は、その"背負うものの違い"を魅せつける。
式別：三連複
方式：フォーメーション
1頭目:12
2頭目:2.6
3頭目:2.5.6.7.8.9.10
組み合わせ数11点
投資金額各100円
的中配当：3,590円 回収金額：3,590円
競馬情報サイトはいろいろ試してきましたが、、
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