2015 6/21(日) ユニコーンＳ(GIII) 東京ダ1600ｍ
出走予定・登録馬一覧
２歳時からダート界を引っ張ってきたイーデンホールもこのメンバー相手に存在感を見せたいところ。中山1800ではノンコノユメを撃破した実力馬で、ヒヤシンスＳでもゴールデンバローズには完敗したが２着としっかり実力を見せてきた。休み明けの前走青竜Ｓでは伸び切れなかったが再度この条件、流れればしぶとく伸びてくる末脚は不気味。この馬も侮るなかれ、だ。
前走はこの馬としては不運な面が大きかったとみているが、それでもヒヤシンスＳの内容と今回のメンバー構成を考えると正直強気にはなれないかなと。
青竜Ｓは東京ダ1600ｍ戦でペースバランスが48.9-47.5とスローペースの流れ、12.3 - 12.1 - 11.5 - 11.7 - 12.2と淀みなくスローからＬ３最速でＴＳ持続特化戦。やや出負けで後方からの競馬で進めていく。３～４角でもまだ最後方列に近い位置で馬群の中を突く。直線序盤で出し抜かれる流れで加速に手間取って動けない。そのまま最後まで見せ場なく完敗だった。まあＬ１まで伸びなかったのも不満と言えば不満だが、決定的だったのは加速地点で置かれていたことだろう。馬群に突っ込んだがここで前が出し抜くラップになってしまって反応もできなかった。はっきりと不器用さを認識させるレースになったなというところ。
２走前のヒヤシンスＳでは逆に最後までしぶとく伸びてきている。47.7-49.4と明確にハイペース、12.2 - 12.6 - 12.3 - 12.2 - 12.3のラップ推移で後半まで落としてはいないがこれはゴールデンバローズが刻んだもの。若干の淀みはあるが基本的には基礎スピードが高く問われてのポテンシャル勝負である。ゲートは若干の出負け、後方からの競馬で進めながら、３～４角でも外々を追走しながら後方で直線。序盤で外からジリジリ、Ｌ２でもまだジリジリだが確実に伸びてくる。Ｌ１でもしぶとく伸びて２着争いを制した。厳しい流れでポテンシャル勝負の中で２着争いをしっかり制したというのは一定レベルの評価は必要で、３～４角も極端に緩んでいない中で結構外を回していてそれなりのロスはあった。淀みない展開でのポテンシャル勝負でこそという感はあっただろう。
ただ、それでも現時点でのパフォーマンスから考えるとヒヤシンスＳのバテ差しぐらいでは正直厳しいだろうと思う。ゴールデンバローズには少なくともどういう展開になっても先着できるというイメージがなかなか浮かばない。もちろんゴールデンバローズが中弛みに巻き込まれたりで力を出し切れなければ別だが、正攻法での力比べではヒヤシンスで完敗、緩い流れになったとして前走の内容ではいくらなんでも厳しい。そうなった時にこの馬としては難しい材料が揃ったなと。緩んでのトップスピード戦でも前走であの感じでは恐らく加速に手間取って置かれる。馬群の中に入って行ったにせよ全く動けていなかった。個人的にヒヤシンスＳはマイル戦としてはレベル的に微妙だと思っていて、ゴールデンバローズはもちろん強いとしても２着以下はマイル戦としては評価できない。その中でこの馬はそれなりにスムーズには乗れたし力は出し切れた。ロスがあったとはいえＬ１でゴールデンバローズにも離されているわけで、正直推しにくい。
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