2015年8月27日木曜日

アフター5スター賞を振り返る

スタートこそ五分に出たが今日は押してもサッパリ前に行けない1番人気のリアライズリンクス、ヤネの左海が途中で諦めて控える競馬に切り替えた時点で波乱含みの印象、レースは好発を決めたルックスザットキルに内からナイキマドリード・ゴーディー・カイロスに外のコアレスピューマが一団となりレースを引っ張り、3角手前でスイッチが入ったのか2番人気のルックスザットキルがハナへ立ち3~4角で後続を4馬身ほど突き放して直線へと向かう、入りの3ハは12秒5-10秒7-11秒3だからルックスザットキルが逃げ切った優駿SPと大差ないラップだけにこのままが逃げ切るかと思いきや、直線に入るとカイロス・コアレスピューマが徐々にルックスザットキルとの差を詰めて、残り200の標識を過ぎた辺りでジョーメテオが脚色が一杯のルックスザットキルを一気に交わして先頭を奪うとゴール前で渋太く食い下がる老雄コアレスピューマの追撃を振り切って優勝した。

勝ったジョーメテオは馬群が途切れた中団より後ろの9番手を外目から追走、3角を過ぎたトコで仕掛けると外を通ってグングンと伸びて先団グループとの差を詰めて4角では2番手集団の外へと付ける事に成功、直線に入っても脚色は衰えず残り200過ぎに先頭に立つと後続の追撃を封じて2着のコアレスピューマに1馬身半差をつけて完勝した。
乗り方が難しいジョーメテオに以前に騎乗した坂井騎手は仕掛けのタイミングが絶妙だった事に加え、先行した面々のほとんどが真ん中より内に居た事で外を通ったと云えども、いつもよりロスが少ないコースを通りスムーズに追い上げる事が出来た事が勝利に繋がった印象で、仕掛けドコが難しいタイプだけに少頭数で直線の短いコースがベターだが、今回のような仕掛けドコを考えてスムーズな競馬さえ出来れば大井コースでも勝利しても不思議ではない能力の持ち主だろう。

2着のコアレスピューマは近走は行きっぷりが悪かったが今回は好発から外の3番手をキープしてスムーズに追走、それでも最近は衰えが顕著な11歳馬だけにどこでタレるかと思っていたが本音、しかし3~4角でルックスザットキルに引き離されながらも、直線ではジワジワと先頭との差を詰めて残り200を過ぎても脚色は衰えず、勝ったジョーメテオには突き放されたが、アルゴリズムに3馬身差をつけて2着を確保したのは最近のレース内容と11歳と云う年齢を考えれば驚嘆するのみ。
1~2番人気の2頭が消えるケースやジョーメテオ・アルゴリズムが馬券圏内に食い込む事は予想出来ても、コアレスピューマが右回り向きなのは百も承知だが、何百回予想しても馬券になるとは想定不可能のビタ一文たりとも買えない馬で、3着で充分だろうが私の本音。

3着のアルゴリズムは馬群のちょうど中団のポジションから追走、4角で外へと持ち出すと直線でジリジリと渋太く伸びて、ゴール寸前に粘るカイロスを何とか交わして3位入線に成功も、1着・2着馬との差は歴然としており完敗に等しいレース内容だったのは否めないだろう。
ただ、一息いれて中間の乗り込み量は豊富だったが坂路ばかりでコースでの攻め馬は1回だけ、事実今回はプラス8Kとやや重めでの出走だった事が影響して反応が鈍く直線でイマイチ弾けなかった印象。
過去の戦歴から暑さに弱いタイプの可能性が高いだけに、涼しくなるこれからがアルゴリズムが本領を発揮する時期と思え、7歳馬と云えども得意のワンターンの短距離戦なら今後も注意が必要。

4着のカイロスは先行する自分本来の積極策の競馬で挑み、早目に2番手のポジションをキープすると3~4角でルックスザットキルに引き離されたが、慌てず騒がず自分のペースを守って追走し直線で逃げるルックスザットキルとの差をジリジリと詰めたが、中々交わすまでは至らず、残り100でようやくルックスザットキルを交わしたが、時既に遅くジョーメテオとコアレスピューマは完全に抜け出してゴールを目指しており、ゴール前でアルゴリズムにも交わされて4着に沈む。
今回、先着を許した馬に2K貰いの斤量55の条件で自分本来の競馬を全うしての4着と云う結果から考えると現状重賞では力不足の印象で、今後重賞で勝ち負けするには更なる成長が必要と思われる。

5着のリアライズリンクスは再三指摘している様にスタートダッシュに課題がある馬だが、今回は一息入れた影響からかいつもにも況して反応が鈍く、控えて味があるタイプとは思えないだけにヤネが途中でハナに行くのを諦めた段階で万事休す、その後は中団のポジションをキープして差す競馬に切り替えたが、現実に直線に入ってもジリジリとしか伸びず、残り100の手前で一瞬だけ切れる脚を使ったが、既に大勢は決しており掲示板の端に載っただけの完敗。

2番人気のルックスザットキルは3角手前でハナへ行き、3~4角で後続を突き放す優駿SPと同様の戦法で逃げ込みを図ったが、直線に入るとアッサリと追いつかれる始末、残り100M地点で後続に次々と交わされて掲示板にも載れない6着に敗れる、おそらく逃げるであろうリアライズリンクスが行かなかった事に戸惑ったのかも知れないし、スイッチ入りやや折り合いを欠いた部分があるにせよ、無茶なペースで逃げた訳ではないだけに正直不満が残る結果なのは間違いない。
まぁ、現段階では勝つか負けるかハッキリした逃げ馬と云う印象で、スピードは一級品でも気性面の成長がないと中央勢相手に勝つどころか南関勢が相手でも今回同様にアッサリ負けるケースがあるだろう。

アクティフは斤量49と云う部分から単勝3番人気に支持されたが、別に斤量が軽いから云って1200Mを1分11台の時計で走れる訳じゃない、優駿SPでルックスザットキルに完敗しただけに古馬相手の重賞では家賃が高く、8着と云う結果は何ら不思議ではない。


結論で書いたがリアライズリンクス・ルックスザットキルの人気2頭は其々不安材料があるだけに絶対的な信頼を置けるかは微妙と云う印象で、それ故にこの2頭が消えたケースを想定した馬券を購入していたのだが、それでも2頭揃ってキレイに吹っ飛ぶたぁビックリしたが本音。
コアレスピューマはレースが終わった今でも何故2着したのか判らないし、上記したように3着にタレてくれれば良かったのだが、直線でのアルゴリズムの脚色を冷静に判断すれば逆立ちしようが2着は無理だっただけに早々に仕方ないと諦めがついた。


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