2015年8月3日月曜日

ばんえい競馬雑感

15年4月から6月までの地方競馬の本年度開催の一日あたりの平均売上は全国14の競馬場で水沢以外の13の競馬場が前年比をクリアしており、昨年に続いて軒並み売上の好調を維持している。

以前からこの手の地方競馬の売上好調と云う話が出ると決まってJRAのIPATで馬券を発売出来るようになったのが大きいと判断する人が多いが、私はそれに対してIPATでの馬券を発売していないばんえい競馬はどうなるんだ反論しており、それは以前にここで書いた通り。

ナイター競馬開催が奏功して07年度の一日あたりの平均売上4150万円から本年度の一日あたりの平均売上1億4326万円まで急激な売上増に成功した高知競馬を除けば、やはり地方競馬で唯一IPATでの馬券発売をしていないばんえい競馬の健闘が目に付く。

06年末には売上減による累積赤字の増大から廃止の危機に瀕したばんえい競馬が復活したのは人気漫画の「銀の匙 Silver Spoon」の舞台に取り上げられた事が追い風となり、サラブレッドのレースには無い迫力満点のばん馬のレースを知らなかった人々に周知する機会を作り、新たなファンを獲得した事も挙げられるが、やはり場外の発売網が充実された事やネット売上が好調なナイター開催の日数を増やすなどの施策の成功や近年ようやく景気が回復した事が大きいだろう。

競馬を開催している帯広市としては「ばんえい競馬」は貴重な観光資源だけに、競馬場内に地元で生産された野菜の物販スペースやスイーツが楽しめる飲食スペースなどを設け、観光ツアーで帯広競馬場に訪れる競馬ファン以外の利用者を取り込もうと努力している事も長いスパンで見れば新規ファン獲得に繋がると思える。

ただ、売上が順調に回復して黒字決算が続いているとは云えども帯広市が単独開催を決めた際の存続の条件として市税を投入しないと名言した経緯があるだけに、再び赤字決算が続いた場合は帯広市側が完全撤退するのは間違いないだろう、それだけに現状の売上増に満足する事無く、経費削減やファンサービスの充実による売上増を図り、更なる利益の確保を目指し「世界に一つしかない北海道の文化遺産」であるばんえい競馬を守って欲しいものだ。


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