2015年9月16日水曜日

セントライト記念 2015 出走予定馬:キタサンブラック、ダービー撃沈の雪辱を晴らすべく、強気にレースを支配したい

2015 9/21(祝) セントライト記念(GII) 中山芝外2200m
出走予定・登録馬一覧
セントライト記念2015出走予定馬


 スプリングSでは2歳王者ダノンプラチナVS新星リアルスティールという構図の中でまんまと番手から抜け出して波乱の勝利となったキタサンブラック。北島三郎が誇る有力馬も皐月賞では3着、ダービーでは果敢の先行策が裏目に出ての惨敗と苦杯を舐めた。巻き返して最後の菊の舞台は是が非でも譲れない。ドゥラメンテが離脱したクラシック戦線、確たる主役不在の中で巻き返せるかどうかに注目だ。


 意外にもポテンシャル戦の実績がない。ほぼ未知数と言って良いので今回のレース、メンバー構成の中で最も取捨選択に困る一頭といえる。


 まずはこの馬が台頭することになったスプリングSから振り返る。中山芝内1800m戦でペースバランスは49.8-46.5と空前の超スローというレベルである。12.8 - 12.0 - 11.8 - 11.2 - 11.5と仕掛けのタイミングも遅く2段階加速という見方でも良いし実質的にはL3で11.8と遅いので2F戦とみても良い。要所でスッと動けるかどうか、ギアチェンジが問われる競馬になったといえる。最内枠でまずまずのスタート、そこから押していきながらハナを切るかというぐらいの感じでひとまず先頭列。外のタケデンタイガーを行かせてこちらは離れた番手で実質的に超スローに持ち込む。3角ではタケデンに並びかけつつもまだ仕掛けない。ダノンメジャーが並びかけてきたところでもまだ持ったままで出口で仕掛けて直線。序盤で一気に引き離して出し抜きにかかる。L1でちょっと甘くなったところにトップスピードにようやく乗せて突っ込んできたリアルスティールの猛追を受けるがこれを退けた。まあリアルスティールがあのいちから1.5Fの競馬をしたので残れたという形だが、ひとまずこの馬としては緩いペースから4角で徐々に仕掛けつつもダノンメジャーの押上げを待って直線序盤で一気に出し抜いた。最速地点での動きという点でも瞬時のギアチェンジが素晴らしいなと。ただ恐らくリアルスティールはあの位置からの差し込みなのでL1最速で10秒台のラップを自身では刻んできていると。トップスピードの質での勝負では見劣っていたのであくまで前目でスッとギアを切り替えて脚を出し切れたというのが勝因だろう。





 皐月賞でも強い競馬で3着と結果を残した。ペースバランスは59.2-59.0と平均ペースだが、12.2 - 12.2 - 12.1 - 11.7 - 11.4 - 11.6と平均ペースからの3F勝負にはなっているので有力馬たちは基礎スピードの幅の広さを見せたという感じ。五分に出てそこからしっかりと楽に先行、ハナを切るのかというような競馬の中でクラリティスカイが外から行ったので行かせて番手。ペースは序盤そこそこ速く流れたが中盤で息を入れつつ番手で進める。3~4角でも番手外でクラリティを目標にしながら追い出しを待って直線。ただ序盤で早めに動いてきたリアルスティールのエンジンの掛かりが違い一気に前に出られる。そこから追い出してL1も喰らいつこうとするが離されて完敗の内容だった。ある程度厳しい流れだったこともあり、速いラップへとアクセルを踏み込もうとしてそこまでの余力はなかったかなという感じを受けた。ペースが上がったことでそれなりに脚を引き出したという点で基礎スピードの幅はある程度見せたがこれが上限かな、という印象だった。


 ダービーでは距離が延びることで前半をもっとゆったり入れるだろうと。それによってこの馬の持ち味である後半のギアチェンジ面、そこから長くトップスピードを維持してくるという競馬ができると期待して本命を打ったが展開はそう甘くなかった。ペースバランスは58.8-59.4と距離が延びたが皐月以上に厳しいペースバランスとなった。12.5 - 12.4 - 12.4 - 11.9 - 11.0 - 11.7のラップ推移で中盤こそ緩んでいて息が入ったので前半無理せず中盤ニュートラルに押し上げてフラットに進めた馬にとってはそこまで厳しくもなかっただろうが、この馬は前半からハナを奪うつもりで進めてノリとかちあってしまった。そこからはご存知の通り直線早々に失速して結果が出なかった。北村宏司にしてはかなりギャンブル色の強い競馬が裏目に出てしまったが、オーバーペースが敗因だとみて良い。もちろん距離とみることも可能だが、流石に2400で皐月以上に厳しい58.8-59.4のペースバランスでしかも道中で緩めて後続に無理せず詰めさせる余力を与えては難しい。





 長くなるので軽く触れるがこの馬のベストはやっぱり500万下勝ちかなあと。東京芝2000でハイペースバランスだが大逃げ馬、実質的には62.0-59.5ぐらいのイメージで良いと思うしそこで番手から3~4角早めに動いて直線の早い段階で差を詰めて一気に抜け出している。レースラップが大逃げ馬の刻んだもので全く当てにできないが、恐らく3~4角で結構早いラップを刻んでいるだろうと。番手から早めに仕掛けながらもサトノラーゼンをそこまで決定的に詰めさせなかったのは3~4角内外の差はあるにせよ高いレベルであったと思うし、器用さは持っているもののこの馬自身はジワリと仕掛けてトップスピードを長く引き出す、しかもそれを前々でというのが持ち味なんだろうと。


 ひとまずサトノラーゼンとの比較で勝負づけをダービーだけで考えるのは可哀想で、府中の2000、スローからのTS持続戦で高いパフォーマンスを見せているうえに、皐月賞では59-59の平均ペースに対応、この馬自身もほぼフラットのラップで走り切っているという点で見ても基礎スピードの幅自体はここでは最上位。スプリングSの内容からも瞬時のギアチェンジは優秀だがエンジンがかかってからのトップスピードの質そのものはリアルスティールには明らかに見劣っている。総合力は高いのだがこれと言って抜きん出た武器は持っていない。それだけに今回はそれをどううまく使ってくるかに尽きるだろうと。ペースが上がりにくいメンバー構成だと思うし、序盤の主導権は恐らく握りやすい。サトノラーゼンは岩田なので北村同様内ポケットの前々を狙ってくる騎手。この辺りを意識しつつサトノよりも前で番手~2列目ポケットを確保できればいうことはない。ただブライトエンブレムの仕掛けが恐らくこのレースは計算すべき材料になり、前々でポジションを取ってブライトの目標になって動かれてから抵抗して後続にスペースを与えることになるとサトノラーゼン辺りに上手くロスなく運ばれるという状況にもつながるのでこの辺りをどう意識していくかというところだろう。ダービーではオーバーペースにはなったが、このメンバーでこの距離なら基礎スピード面では優位に立てるし特にサトノラーゼンとの比較でもここは武器になる全体のペースをある程度引き上げてしまった方が今回は競馬がしやすいのかなという感じはある。ダービーでの惨敗から立て直し、距離不安も解消はされていないなかでこの馬の持ち味である総合力の高さをどこまで引き出すことができるかにかかっている。極端なスローではなく縦長になるように上手く持ち込みペースも淀みなく進めて一足という皐月賞的な競馬ができれば。人馬の真価が問われる一戦になるのは間違いない。



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