2015年9月24日木曜日

神戸新聞杯 2015 出走予定馬:マッサビエル、末脚切れる…というよりも手応え以上にばてないという馬

2015 9/27(日) 神戸新聞杯(GII) 阪神芝外2400m
出走予定・登録馬一覧
神戸新聞杯2015の出走予定馬

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 デビュー以来いまだ連対を外すことなくこの舞台まで駆け上がってきたのがマッサビエル。府中の2戦で順当に勝ち上がってきた馬で、特に前走の芦ノ湖特別では古馬を相手に楽々と突き抜けてきたその素材の魅力は言うまでもないだろう。一強リアルスティールを前に各馬が何とか付け入るスキを狙う中、この馬もそこに混じって虎視眈々と王座奪取を窺う。ドゥラメンテ不在の3歳路線、勢力図を覆す新星たりえるか。


 まあ、御覧の通りでドスローしか経験がない。この辺りは走ってみないと分からないという面が多いのだが、それでも芦ノ湖特別は侮れない一戦だったといえる。


 まずはその前に新緑賞から振り返る。例年このレースは極端な3F勝負になりやすいレースではあって、例外的に昨年はハギノハイブリッドが結構厳しい流れで突き抜けているが。東京2300は1角までの距離が短いのでペースが上がりにくく極端なスローになりやすい。今年も同様で奇数距離で計算が正確には出せないが、そんなのを考慮に入れなくても13.1 - 12.4 - 12.2 - 11.3 - 11.4 - 11.4というラップを見ればわかりやすくかなりのスローだったといえるだろう。出負けして後方列からの競馬、道中はドスローでゆったり、3~4角でも最内でポジションをキープ、我慢しながら後方で直線。序盤で外に誘導されるがここでの反応は鈍く戸崎が必死に追う。そこからL2で徐々に前との差は詰めるがまだジリジリ。L1でばてずに前を楽々と捕えて突き抜けた。2段階加速とはいえ12.2から1秒の加速というところでギアチェンジに脆さを見せたなというのはある。ただ、TS持続力の高さは言うまでもなくて、L1でもまだ先頭まで2馬身ぐらいはあった中でそこから11.4で抜け出せている。11秒を切るような切れ味は見せていないと思うが、11秒前後を3F続けてきたような伸び方だったなと。


 そして前走の芦ノ湖特別である。東京芝2400m戦と地味に距離は延長。雨が終始パラパラ降っていて稍重で開催最終盤と時計も掛かっていた。ペースバランスでは65.1-59.1と6秒のドスローは新馬並みのバランスだが、12.6 - 11.8 - 11.6 - 11.3 - 11.4 - 12.0と仕掛けが早くなって後半の時計が絶対的に速くなったのもある。その中でやはり出負けして後方からの競馬だがドスローなのでコントロールしながらでも差を詰めて中団ぐらいにつけることになる。道中もドスローでコントロールしながら中団の外で3角。3角下りから前が一気に11秒台に入れてペースを引き上げる。そのまま4角でも徐々に加速する中で好位の外から仕掛けて動いていくも差を詰められずに3列目で直線。最速地点の最序盤ではやはりジリジリなのだがそこからL2で先頭に立つと、L1まで手応え以上にしぶとく突き抜けての完勝だった。ジェラルドには若干詰められたが3~4角で完璧に内で立ち回れた分のL1バテ差しだったジェラルドと違ってこちらは3~4角で外を回す羽目になってそれでも最後までいい脚を維持したという点で決定的に違うパフォーマンスだったといえる。少なくとも後半勝負でトップスピードに乗ってからの持続力は非常に高いレベルにあるなと言える。


 一方で課題も当然ある。唯一勝ち切れなかった水仙賞が良い例だろう。中山芝外2200m戦でペースバランスは64.6-60.0とドスローは同じ。13.0 - 13.0 - 12.5 - 11.8 - 11.2 - 11.5というラップ推移で緩い段階からだが仕掛けも遅いという形でL3-2で11.8-11.2と中山にしては結構ギアチェンジが問われる競馬になっている。外枠でゲートもイマイチ、後方から徐々に好位に取り付きながらの競馬にはなる。道中も少し掛かるぐらいの行きっぷりなのはペースからは仕方ない。3~4角で好位の外から押し上げていきながら手が動いているのだが反応が鈍い。そのまま4角の最速地点でも2列目で喰らいつくが直線入りで一旦離される。L1ではまたジリジリと伸び始めたが及ばずの2着だった。外を回して前を向いて最速地点に入っている流れでも直線序盤で勝ち馬フォワードカフェに出し抜かれてしまっているようにトップスピードの質は平凡である。この辺りがこの馬にとってどう響くかだろう。





 個人的には阪神芝外2400はトップスピードの質はそこまで決定的な違いにはならず、重要なのはTS持続力になるとみているのでひとまず条件そのものは良いはずである。4角の下りがあるので府中ではどうしても加速までに手間取っていたがこれは阪神外なら幾らか解消できるし水仙賞でも中山の上り坂でグンと来ていたことから下って勢いをつけて上り坂でというのはいかにもマッチしそうなところだ。しかしネックはやはりトップスピードの質と基礎スピード面。阪神2400は基本的には仕掛けが早くなりやすいレースなのでそこは確実に良い傾向なのだが、仮に仕掛けが遅い流れになるとL2最速10秒台も普通に見えてくるレースなので、そこに対応できるという感触はない。仕掛けが遅くトップスピードの質勝負になるとちょっと厳しいなというのが一点。そして何より64秒程度のペースまでしか経験できていないというのはスロー気味になりやすいとはいえ61秒のペースはこなしてもらわないといけない神戸新聞杯ではもちろんリスクにはなる。この辺りをクリアしてこれるかどうかだが、トップスピードの持続力に関してだけ言えば有力馬を相手に回しても互角以上に戦えるかなとみている。昨年のような展開でトーホウジャッカルのような競馬ができれば最後まで食い込んでくるTS持続力でリアルスティールを呑み込む可能性も出てくるだろうと。仕掛けが早くなる展開に賭けるのであればリアルの後ろをぴったりとつけてTS持続力勝負で持ち味を引き出し切りたい。基礎スピードの幅に関しては未知数なのでここで勝負に出るという手もあるが、ポジションを取りに行って後半にトップスピードに入り切れずに持ち味のTS持続が活きてこないという不安があるし、何よりゲートが拙いわけなのでここは展開待ち、リアルが後ろまで下がってくれればリアルを意識しつつの競馬が良いのかなと。上がりの字面だけで見れば新緑賞はかなりキレるイメージかもしれないが、どう見てもキレないので不器用な馬でもポジションをそこまで問われず脚を出し切れる展開になりやすい神戸新聞杯向きだろうと。基礎スピード面での不安という点ではキロハナも同じだが、距離不安もなくTS持続力の方が優先度が高いレースなので、キロハナかマッサビエルかの2択なら自分はマッサビエルを選択したいかな。成長度と素材の力でリアルスティールを脅かせるかに注目したい一頭だ。


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