セントライト記念2015予想用、過去10年のラップデータ
新潟開催だった昨年を除く過去9年のラップデータを分析します。
まずペースだが、近年は両極端になっている感じで2013-2012は明確にスロー、しかし2011-2010は明確にハイということで比較的展開に関しては波が激しいのは間違いない。ただ、過去は明らかな超高速馬場ということもあって騎手も意識的に飛ばしていく感じがあったので、近年のソフトな馬場を意識しているという感じから考えるのであればやはり序盤はある程度コントロールされる形になる可能性はこれまでよりも考えておきたい。実際開幕週の紫苑Sも雨の影響があって探り探りとはいえスローで仕掛けの遅い流れになった。エアレーション作業の影響が強くなってきている近年、中山の傾向自体が替わってきている感があるので過去のデータを鵜呑みにするのは危険である。
仕掛けどころに関してだがこれがまた一定しない。一貫ペースならL5最速とかも平気であるし、ハイペースで前が飛ばした結果L1最速戦になることもある。まあこれは実質的にはL1最速とは言えないような競馬ではあるが、基本的にはL5-2までどの地点で最速になっても驚けないというのがこのレースの難しいところである。ただ一つ言えるのはハイペースで前が沈んだフェイトフルウォーを含め前がばてて下がってきたケースを除けば基本的に中盤以降のラップの淀みは小さいレースである。馬場の重さ次第だが、ひとまず11秒前後の速いラップ、トップスピードの質を要求されることはまずないとみて良い。長くポテンシャルを維持できるかどうかがカギとなるだろう。
超高速馬場だったころを除けば基本的には59-60で前半1000は推移しやすい。今年は先週の馬場が読みにくかったのでそこを騎手がどう判断するか。月曜開催で2日間馬場を判断する猶予があることも考えながら騎手の動向に注意したい。 先週の感じならやはり仕掛けどころは遅れそうでそれでも京成杯AHなんかはバテ差しが利いていた。この辺りを騎手が意識するのであれば仕掛けは遅らせる意識が働きそうな感じはある。高速馬場状態でイメージしていたスピード勝負、ポテンシャル勝負というような感じのイメージからは少しずらしてもいいかもしれず、ある程度器用さが要求される可能性も考えておく必要はある。いずれにせよ今開催の中山はいつもの秋とは違うかな。先週も土曜は時計がそれなりに掛かっていて、雨の影響もあるから日曜はもう一段階回復すると思ったがしなかった。徐々に高速化していくのが近年の傾向だが、今週で一気に高速化はまずないだろう。基礎スピード面がその分さほど重要ではなくなってきているのでより長距離色の強い馬でも対応できるという感じはあるのでそこは注意したい。
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