2015年10月4日日曜日

日曜の夜に雑感を徒然なるままに

90年代にCXで放映された人気番組「料理の鉄人」の審査員として試食の際の「おいしゅうございます」と云うコメントで人気を博した食生活ジャーナリストの岸朝子さんが先月末に他界した。
岸さんと云えば70年代に競馬評論家として活躍、「AB-XY方式」と云う馬券攻略法を考案し、完璧な予想を求める余り競馬ブックを退社して自ら競馬予想会社を立ち上げた故・宮城昌康氏の実姉で、宮城昌康氏は琉球王国の末裔として知られており、岸さんが宮城氏の姉と知った時は「おいしゅうございます」と云うコメントは付け焼き刃ではなく育ちの良さから来たモノだと納得した事を思い出す。

ヤクルトスワローズが優勝。
先週の日曜にヤクルトのマジック3が点灯したが、残りが5試合しか無いだけにマジック点灯と云えども安心は出来ず、今週はヤクルトが取りこぼし続け、2位の巨人が連勝し今日の直接対決でヤクルトが負けて巨人が優勝するなんて最悪のシナリオまで考えていただけに一安心。
ヤクルトファンの私でも今年優勝すると思っていなかったが本音、確かに昨年のオフシーズンに大引と成瀬の2名をヤクルトとしては珍しくFAで補強したが、大引は別としてロッテ時代から「一発病」のイメージが強い成瀬が狭い神宮が本拠地のヤクルトで活躍するかは微妙な印象で、先発の駒不足に悩むヤクルト投手陣の救世主に成れるかは疑問で、案の定成瀬は期待を裏切り現在もファーム暮らしが続く。
また、昨年好調だった打線の方も本塁打王だったバレンティンを欠き、昨年活躍した雄平も長いスランプに陥った事を考えればいくらヤクルトファンでもリーグ優勝を想像するのが難しいのは当然の話だろう。
しかし、ベテランの石川雅規の健闘と先発の駒不足を補って余りある中継ぎ陣の充実に加えて終盤に館山昌平が復活、また打線の方も山田哲人が大きく成長、2番川端・3番山田・4番畠山がバレンティン不在を感じさせないほど上手く機能した事が優勝へと繋がった印象。
それに加えて捕手の中村悠平が一人立ちしたのも大きく、V9時代の巨人・森昌彦、常勝時代の西武・伊東勤、野村ヤクルト時代の古田敦也などリーグ制覇のチームには必ず名捕手の存在があり、今年のセ・リーグでシーズンを通してマスクを被っていたのは中村悠平だけ、今年の大混戦だったセ・リーグでヤクルトが最後に抜け出すのに成功したのはチームの要となる捕手を固定出来た事が大きいはず。

まぁ、それだけに先週はヤクルトの野球中継から目を離す事が出来ず、月曜はテレビで大井競馬中継を観ながら巨人・阪神戦とヤクルト・広島戦を観るなど大忙し、火曜も大井の競馬中継とマジック1となったヤクルトと広島の試合を交互で観るなど全く競馬に集中出来ず。
しかし、野球中継で一喜一憂して競馬に集中出来なかった月・火は不思議と馬券が好調、ヤクルトの試合が無かった事で競馬に集中出来た水・木がボロ負けしたのだから我ながら情けないの一言だねぇ・・・

本日は中山でスプリンターズSが行われた。
まぁ、以前から書いているように短距離レースは味気なく個人的に好きではない、そのスタンスはGⅠだろうと同じで、今年のスプリンターズSはイマイチ各馬の能力比較が難しい上、今回の中山の馬場傾向が週毎に違うだけでなく、土曜と日曜でも微妙に異なる印象があり、正直手が出ないが本音、ならば土曜の阪神で行われるシリウスSの方に全力投球しようと考えてダノンリバティ・ナムラビクターの馬単の表裏で勝負したが、ナムラビクターがスタートで後手を踏み万事休す、前走でダートを使い勝利しているがここで通用するか疑問と軽視したアウォーディーがアタマに乗っかり2着・3着と云う結果で馬券はハズレ、結果的に先週の競馬は妹のアムールブリエに深手を負わされ、兄のアウォーディーに止めを刺されると云う仇討ち芝居の敵役になった気分。

本日のスプリンターズSは前売りではウリウリとベルカントが人気だったが、ウリウリは前2走こそ1200Mで1着・2着と結果を残しているが本来は1400~1600向きのタイプと云うイメージがあるし、ベルカントは前走の北九州記念の勝ちっぷりから以前の行くだけの単調な逃げ馬のイメージから脱却して一皮剥けた印象があるが、果たして坂のある中山で前走同様のパフォーマンスが可能かは疑問、だからと云って他にこれだ!と云う魅力的な馬が居る訳でもなくシリウスSがハズれなくともケンする予定で、レースは戦前に逃げ宣言をしたハクサンムーン・アクティブミノルの2頭がガリガリ競るかと思いきや、アクティブミノルがアッサリと引いてしまい思いの外レースは流れず、元々カリカリした気性のベルカントはカカッてしまい自滅、中団待機のストレイトガールが直線で一旦包まれるもヤネが巧く進路を確保して差し切り勝ち、同じく中団待機から直線で脚を伸ばした11番人気のサクラゴスペルが2着を確保と特に買いたいと思っていない2頭の決着になりケンして正解だった。
しかし、レースが流れなかったと云えどもまさかGⅠレースが10レースの1000万条件の勝浦特別より遅い勝ち時計になるとはねぇ・・・


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