2015年11月5日木曜日

ファンタジーステークス 2015 出走予定馬:ブランボヌール、ハイペース洋芝1200からの京都外1400という条件は不安も力は最上位

2015 11/7(土) ファンタジーステークス(GIII) 京都芝外1400m
出走予定馬一覧
ファンタジーステークス2015の出走予定馬一覧


 新馬戦でクビ差辛勝から一転、重賞函館2歳Sでは圧倒的なパフォーマンスで突き抜ける競馬を見せたのがブランボヌールだ。重い洋芝から一転、京都の1400m戦ファンタジーステークスに参戦ということで、やはり課題は軽い高速京都ということになる。とはいえ菊花賞当日から超高速馬場ではなくなった感もあり、先週も幾らか時計が掛かっていた。地力の違いでしっかりと課題を克服できるかに注目だ。


 まあやっぱりここでは注目すべき一頭になるだろうと。ディープの仔なわけだし根本的にタフな洋芝でのポテンシャル戦がベストだとは思わないし、この条件でという感はある。まあやって見なきゃわからないのも競馬ではあるが。


 まずは新馬戦から振り返ろう。函館芝1200m戦でペースバランスは34.5-36.0と明確にハイペース、11.6 - 12.0 - 11.9 - 12.1と道中も大きく淀まずにL2最速誤差の範囲で最後まで落とさずの基礎スピード戦とみていいだろう。まずまずのスタートから押して押して先行策もかなり追走に苦労して2列目のポケットに入り込む。3角手前では徐々に減速する中でポケットで追い出しを待たされて直線。序盤で2列目から進路を確保してしっかりと先頭に立つ。L1で差し返しに来たメジェルダに僅差まで持ち込まれたがそれでも最後は抜かせなかった。まあ初戦でスタートしてからの反応はイマイチだったし、スピードに乗ってそこから減速していく流れでは手応え抜群で待たされた。直線で抜け出してふわっとしたのかメジェルダが喰らいついたのかは微妙なところだが、まあひとまずはメジェルダとは互角だなという印象だった。


 前走の函館2歳Sでは前半無理をせずに後半のポテンシャルにシフトしてきた感じ。と言ってもペース自体が34.1-36.5と新馬戦よりもさらにハイ。11.3 - 12.0 - 12.3 - 12.2のラップ推移で後半は明確に遅いラップを刻む消耗戦に近い。まあこの中で一頭だけ突き抜けてレースラップで加速させたのは凄いし一気に上げてきたなという感覚。やや出負け気味泣かなという中で無理をせずに今回は中団で様子を見る。そのまま3角まで中団外で進めていく。3角で外から押し上げながら好位列、そのまま大外を押し上げて4頭分外で先頭列に並びかけて直線。序盤で並ぶ間もなく突き抜けると最後まで隙を見せずの圧勝だった。新馬は多分序盤に急かしたことと3~4角で前が下がってきた中で上手く勢いを付けられず直線で一気にという競馬になったと思うし、それに比べて今回は前半無理をせずに3角でペースが落ちたところでしっかりと大外から押し上げることに成功。勢いをつけて後半の良さを引き出してきたというのはディープっぽい感じはあるかなと思う。





 後は軽い馬場適性…とりわけトップスピード戦に対応できるかどうかだろう。幸い極端な超高速馬場ではなくなっていた先週の状況は良かったと思う。確かにディープ産駒なんだがそれでも函館でのパフォーマンスしかないわけで真逆の馬場だと不安はどうしてもでてくる。函館2歳Sは同日の古馬500万下を時計、ラップともに上回っているししかもあの時期なので個人的にはこのメンバー構成ならやはり素質そのものは最上位の一頭だと思う。アドマイヤリード、メイショウスイヅキは厄介な相手にはなるだろうが。後は正直適性になってくるかなと。ディープ×バクシンオー産駒はそんなにいないが菊花賞を制したキタサンブラックが全兄のブラックタイドになるし、相性自体が決して悪いとは思わない。ただ母はバクシンオー産駒でも洋芝で結果を出していた馬なのでこの辺りがどうかだろう。まあ実績がないしタフな馬場で後半ポテンシャルを引き出す競馬で良さが出たというのも確かなので、京都の1400で切れ味勝負がどうかというのは不安も当然あるだろう。単純なパフォーマンスは最上位になると思うので、後は適性次第というところだ。


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