2015 天皇賞秋(GI) 東京芝2000m良
レース回顧・結果
1:58.4 12.8 - 11.7 - 11.9 - 12.2 - 12.0 - 12.2 - 11.6 - 11.3 - 11.1 - 11.6
60.6-57.8SSS
レース回顧の前に、まず今週のJBCがあるのでブログの都合上どうしても火曜日まではJBC記事含めて記事の更新を優先します、ご了承ください;
ペースはまあある意味予想通り、自分が予想したのとは真逆の超スローになったということで、3秒近い超スローはGIクラスではかなりのドスロー。まあ仕方ないんだがL4から11.6とそれなりには上がっても結局L2最速で11.1を刻んでL1は落とさない。競馬が難しくて仕方ないね、終わってしまえばそういうもんなんだけど。適性を見つめ直すことは重要だけど、結局ここが当たらないと全く活かせないからね。まあそれはともかく、ペースはかなりのスローでL4から上がっていると言ってもペースを考えればこれでも仕掛けは遅いぐらい。外からトップスピードタイプの馬が伸びて来ているように3角で緩く4角でも上がり切らなかったというそういった展開も影響があった。し、やっぱりトータルで見ると外差し馬場の傾向は出ていたのでその辺もあったかなと。
1着ラブリーデイはまずまずのスタートから無理せずにじわっと進めつつ、エイシンの直後からクラレントの直後にとスッとポケットを狙いに行く。ディサイファが下がったところでしっかりとポケットを確保、かなり折り合いで苦労したが道中でようやく折り合う。3~4角でも最内でジッと我慢、前も仕掛けが遅く4角でようやく動くという形の中でラブリーデイ、エイシンヒカリを両にらみから直線。序盤でエイシンの外にしっかりと進路を確保するとそこからぐんと加速して最速地点でエイシン、クラレントの前に出る。L1でそのまましっかりと脚を持続させて外差しの追撃をしっかりと封じ切っての完勝だった。強いというか、やっぱりこういう展開になった時の後半の要素全てが高いレベルにあるというのは大きいね。緩い流れの中から加速していく過程の中でもしっかりと前を向いた瞬間に動けているし、競走馬としての完成度が素晴らしいね。前はここで一瞬脚を使ってラストは甘くなったのが、それが今回もなかったのは流石ではある。まあ4角まで内を通せた分もあるが、極端ではないとしても外の方が馬場は良かったとは思うのでこれは個人的にはやっぱり強い競馬だなと。それにまあ地味なんだけど、エイシンヒカリやアンビシャスを見ても思うけど、結局ポジションが取れて最低限コントロールできて、動くべきところですぐに動けるという能力はもっと評価されていいと思うんだよね。これは時計や上り的には字面では現れにくいところなんだけど、こういうところをしっかりと評価したいね。GCの解説者?みたいなのが恵まれただとか、ショウナンはディープですら差せない展開の中突っ込んだとか言っててイラッとしたけど、そういう競馬ができるのも実力なんだよ。自分としては予想が当たる当たらないも大事だと思うけど、終わった後そういうところをしっかりと受け止めて次につなげる努力をしたい。現実ってのは大概の場合が自分に厳しいもんだからね。受け止めて噛み砕いて消化したい。この馬はやっぱりペースが上がり切らなければ後半の総合力は現役最強ですよ。もちろん展開次第で取りこぼすことはあっても安定的に力を引き出す要素をすべて持っている。素晴らしいですね。
2着ステファノスは五分に出てそこから割と積極的にポジションを取りつつ中団ぐらいにはつけていく。そのまま中団の外で折り合わせながら無理なく。3~4角でも前が動かない中でブレーキして下げるぐらいの競馬、4角で大外から仕掛けられずにワンテンポ待った分後方に下げながら直線。序盤でそこから追い出されるとしっかりと反応して早い段階で伸びて来て、L2ではイスラボニータにキレ負けせずに伸びてくるとL1でイスラを捻じ伏せてラストまでラブリーデイとの差を詰めて2着確保だった。厄介な馬だなというしかない。まあ同時に信じ切れなかったのもあるし、展開も枠もと思いつつそれでもここまでドスローになってしまうとこの馬の良さである後半の切れ味をしっかりと引き出し切れたかなと思うし、ギアチェンジタイプのイスラなんかと比べるとやっぱりTS持続力は上なのかな。3~4角の立ち回りがもうちょっと良ければ或いは、というのは戸崎らしいと言えばらしい。こういう溜めるタイプの馬とは手が合っているんかな。毎日王冠でもうちょっとやれて欲しかったのと、やっぱりエイシンの仕掛けを意識しすぎてコーナーでもペースが上がり切らないとは思わなかったのも響いたかな。香港の内容から追いかけたいなと思っただけに毎日王冠で出鼻を挫かれたのもね。この馬というよりホント戸崎とは相性悪いわ。期待しない時の方がいいな、多分。ストレイトガールもそうだけどホント戸崎はやっぱり期待されないときにレースの流れに沿ってくる騎手ってイメージだけ持っとけばいいような気がするな。馬自体はやっぱりスローだからこそ持ち味のトップスピードを引き出せたと思っているし、白百合Sや香港だって緩い流れからのトップスピード戦で良さを見せたからね。しかしアルテミスSもだが天皇賞も過去傾向通りで毎日王冠より仕掛けが遅れたりするんだよなあ…ホント取捨選択を間違えすぎてダメージがでかいわ。
3着イスラボニータは外枠からまずまずのスタート、外から無理せずにステファノスを行かせて後方外で競馬。道中でヴァンセンヌが掛かって上がって行ったのでそれを見ながらじわっと中団ぐらいまでは押し上げる。3~4角でも外目を立ち回ってイスラより先に動いて前を向いて直線。序盤で追い出されるとこの馬らしく瞬時に反応して一気にトップスピードに乗せてくるが外からステファノスにも喰らいつかれる。L1ではちょっと甘くなってショウナンにも喰らいつかれて3着を何とか確保というところで終わった。まあこのイスラが3着に来たってのがこのレースの象徴というかね、やっぱり緩い流れの中で直線でしっかりと加速していける馬でないと難しいしドスローになった分だけ最速ラップも11.1とこのクラスとしてもかなり速いラップをL2で踏んでる。これに対応できる質がないと難しい。その点でこの馬としては外からしっかりと機動力を活かしてトップスピードに乗せてきた。ステファノスやラブリーデイもそうだけど、結局後半早く反応して動いていける馬の1,2,3着独占という感じで良いと思う。こういった読みにくい展開になると総合力タイプの威力が出るよね。まあ今回初めてスローでも後方で溜める形にはなったんだけど、じゃあ後半それだけ持続させられるかってなると結局ステファノスにも差されちゃっているから、結局は前々で仕掛けを待つ競馬が理想だろう。ラブリーデイの競馬ができていたら結果はもうちょっと違ったと思うけど、それでもラブリーには同型としては完敗じゃないかな。まあ上手く内で間隙を突いて一差しをという感じで、溜めればその分長く脚を使えるって感じではなさそうかな。
4着ショウナンパンドラは五分には出たがポジション争いでどうしても後ろからになり、2角で最後方近い位置まで下げる。道中も最後方から幾らかは押し上げたがドスローの競馬になってしまう。3角ではステファノスの後ろから4角でステファノスが外に行った内を突いて押し上げようとしながら後方で直線。しかし序盤でイスラが邪魔になってワンテンポ仕掛けが遅れる。そこから外々猛然と差を詰めつつも伸びてくるが及ばず4着に終わった。正直今回で一番驚かされたのはこのショウナンパンドラかな。L1で甘くなっていてやっぱりトップスピード戦だとTS持続力はそこまでじゃないんだが、にしてもこれだけの流れの中で後手を踏みながらもキレ負けせずに伸びてきたってのはちょっと驚いた。トップスピード戦でも目途を立ててきた感じはあるね。宝塚は恵まれた感じだったが、今回は力をつけてきているし徐々にパフォーマンスを上げてきた。オールカマーを見てもやっぱりポテンシャル戦でこそだと思うし、これならJC有馬でも展開が向けば勝ち負けできると思う。まあ4角で勝負に行く辺りは池添らしいなという感じだし、あそこでペースが上がると踏んでロスをちょっとでも無くそうとしたけど勢いつけて直線入った中で前が壁、外にワンテンポ遅れて出すっていうのは手順としてはロスがあったかな。
5着アンビシャスは今回は五分に出たがポジション争いで後手を踏んで中団の最内での競馬になる。道中はかなりブレーキするような感じでかなり掛かってしまう。3~4角でも持ってかれ気味も外に誘導しながら上手く外に持ち出して直線。序盤で追い出すとしっかりと伸びてくるが最速地点でイスラやステファノスに並ばれてしまい、L1でも最後までくらいついていたが3着争いでも見劣っての5着までだった。う~ん…運がないというか、毎日王冠よりまさかドスローになるとはというところで、後半勝負でここまでやれたのは評価したいところなんだけど結局後半特化戦では上手く進路を確保したところでトップスピードの質では最上位でもなければTS持続力も最上位ではない。瞬時に反応はできるので外に出してからの伸び始めは速いんだが結局のところトップスピードの質という観点でイスラやステファノスには見劣る。こういうタイプでもペースが上がって脚を使える範囲が広いだけに、やっぱり序盤から流れて居たらなあと思わせる一頭だった。まあ運がない面もあるけど、こればっかりはしかたないかな。最序盤でディサイファの位置を取れていたら面白かったかもしれないけど、まあ馬自身もそこまでゲートが上手い方でもないしね。結局は展開に依存するレベルではある。噛み合わないけど、素材としての魅力はやっぱりあるんだよなあ。ペースが上がった方がいいと思っている馬でこの展開でこれだけやれちゃうんだからなあ。いっそ有馬とかでポテンシャル戦に持ち込んだ方が面白いかもしれんなぁ…ミルコだし。
8着ディサイファはこちら
9着エイシンヒカリはこちら
昇級初戦の前走は、出遅れながらも3着と好走したクライスマイル。さらに、昨年のレパードS(G3)でも2着と好走した実績がありクラスの壁はない。全3勝中2勝をあげている東京へ舞台が変わるのも同馬には大きなプラス。しっかり結果を残すだろう。
式別:三連複
方式:フォーメーション
1頭目:6
2頭目:2.8
3頭目:2.4.5.7.8.11.12
組み合わせ数11点
投資金額各100円
的中配当:7,200円 回収金額:7,200円
競馬情報サイトはいろいろ試してきましたが、、
see more info at 天皇賞(秋)予想編:敗因分析のバイブル~競馬をやって何が悪い。