2015 京都2歳ステークス(GIII) 京都芝内2000m良
レース回顧・結果
2:01.3 12.4 - 11.1 - 12.1 - 13.0 - 13.1 - 13.0 - 12.4 - 11.7 - 11.2 - 11.3
61.7-59.6SS
レースの映像を見ていた段階ではそこまで遅くないかなと思っていたんだが、結果的に意外とレベルが高かったかなという感じ。想定ペースに近いスロー(62秒まで、63秒はないなという感覚)ではあったんだが、この流れで仕掛けも遅かったとはいえ後半の2Fでこのラップで前が残るというのは地味だけどレベル的には面白い。ただまあペースは遅すぎるし向こう正面である程度突きに行かんと。動ける騎手がいないからこういうワンパターンな競馬になりがちなんだよなあ。2歳戦はある程度仕方ないし、前半のスローもある程度しょうがないけど道中で動けない騎手が多すぎるわ。
1着ドレッドノータスはまずまずのスタートからしっかりと先行策、番手を確保してリスペクトアースをしっかりとマークするような感じで楽に進めていく。道中13秒台に落としてスローに持ち込む流れにしっかりと合わせて3角。3~4角でもリスペクトアースを見ながら坂の下りでじわっと加速。4角でもまだ持ったままで直線。序盤でリスペクトを目標に追い出されるがここではまだジリっぽい。しかしL1でしぶとく伸びてアドマイヤエイカンらを比較で見てもむしろ差を広げつつしっかりと捕えての勝利だった。今年の武豊は2歳重賞勝ちまくってんなあ…。良い馬が集まってきたというのもあるがきっちりと勝ち切れる競馬ができているのが大きいね。スローの展開に持ち込まれたがいい位置をしっかりと確保してあわてず騒がず。直線2F戦でハービンジャーの仔だしトップスピード戦になっていてどうかなと思ったがL1までしっかりと維持する形でねじ伏せている。レースラップに近い形でL1で捕えているので落としていないかな。ただペース全体はやはり遅いと思うし、大枠で見れば中盤の中弛みがあってコントロールして内が粘り込める馬場の中で上手く展開できたというのもある。2000でスピード勝負になったりトップスピードの質勝負になってどこまでやれるかはまだ微妙。個人的にはこの内容なら距離はもうちょっとあった方がとも思うんだけど、ベルーフの件もあるしペースが上がってスピード勝負でやれるという面が出てくれば。現時点では皐月賞路線を意識するなら基礎スピード面を上げてこないとというところ。
2着リスペクトアースは最内枠から好発、ハナを楽に取り切ってレースを作っていく。2角まではペースを作って、そこからはゆったりとした流れに持ち込む。3~4角でもまだまだ楽な手ごたえ、下りで徐々に仕掛けながら4角出口で仕掛けて直線。コーナーワークで出し抜きを狙うがドレッドノータスに食い下がられる。L1でも2列目以降は寄せ付けなかったがドレッドに交わされて悔しい2着となった。レースセンスというかスタートセンスがあるというのは大きいね。もうちょっと流れるかなとも思ったんだけどリスペクト、ドレッドと隊列を早く決めて外からの追撃が難しくなったという形に持ち込める強さはあるし、そこは確かかな。ただ結局かなり緩いペースに落として後半の良さをという点では新馬とさほど変わらない内容だったし、課題は変わらずペースが上がった時にどうか。まあ流石に入りの3Fが35.5でここで脚を使っているんで新馬から比べると詰めてきた面もある。楽しみも続いたとは思うがやはりペースが上がってどうかはあるね。
3着アドマイヤエイカンは五分のスタートから無理をせずに下げて中団での競馬。最序盤は流れたが道中かなり緩んだ中で中団のまま3角。3角で外からじわっと仕掛けつつ4角で大外から2列目に並びかけて直線。序盤でそこから追われるがジリジリ。L1までジリジリ、むしろ前2頭からは若干離された感じでの3着完敗だった。まあ内容的に前々内内の出し抜きなので苦しい競馬ではあったが少なくともトップスピード面では苦戦したと。L3の段階でもまだ11秒後半ではあったわけで、4角を回したロスはそこまで極端ではなかった。L1甘くなるのは仕方ない面もあるにせよ、直線入りでもうちょっと伸びてほしかったかな。まあかなりスローの中で最低限の競馬はできたとはいえるけど、こういう競馬だとちょっと甘くなるだろうなと。札幌2歳Sの感じならやっぱりもうちょっと厳しい競馬の方がいいだろうね。
4着ジョルジュサンクは五分のスタートから無理をせずに中団での競馬にシフトする。そのまま後方で集団の後ろから進めていく。前目がペースを落ち着けたところで取り付きながら後方の外で3角。3~4角でも外を回してアドマイヤの後ろから直線。序盤で外からジリジリと伸びて来てL1ではアドマイヤとの差を詰めながらの4着。割と健闘したかなという感じで、後半トップスピード戦でアドマイヤよりも対応してきたというのは良かったかなと。どの相手でもそれなりにやれて来ているのはなかなか悩ましい存在ではあるね。ただ今回はこれまでの先行策を切り替えて後半勝負でトップスピード持続力は一定レベル見せてきたと。勝ち身には遅いんだろうがそれでも京都新聞杯辺りで活躍してきそうなイメージはあるかな。距離ももうちょっとあっても良いと思う。
5着ケルフロイデはまずまずのスタートから先行策、リスペクトアースの直後のポケットをしっかりと確保した。
道中もスローに落ち着いた中で3角まではしっかりと前にスペースを置いて動き出すイメージを造りながら3角。3角でじわっと手が動いてそのスペースを使って詰めながら加速、4角で追い出して直線。序盤でここからというところで前に離され気味。進路もないので外に誘導しつつも脚もなくという感じで最後は5着まで下がった。ん~ちょっと物足りない競馬になってしまったなあという感じ。2列目ポケットだしまあ確かに直線での進路はなく前が加速する流れではあったにせよ、最後は脚色でも見劣ってしまった。う~ん、残念な結果に終わったなというのが率直な感想。もうちょっとやれて欲しかった。トップスピード戦ではやはり評価を下げる必要があるかな。前走は良い感じだったんだけど、外から動いてトップスピードに乗せちゃう方がいいのかなあ。キンカメの仔だから器用さもあるかなと思ったんだけど。個人的にはちょっと残念なパフォーマンスに終わってしまった。
6着ロライマは出遅れて後方からの競馬になった。道中中弛みで取り付きつつも最後方列の真ん中で前を向けずに3角。3~4角でも外から追走しながらジョルジュサンクの後ろ、最後方列で直線。序盤でそこからジリッとは伸びて来てL1でも自分の脚は使っている感じでなだれ込みの6着となった。まああそこまで出遅れちゃうと仕方ないかな。緩い段階で動くとかギャンブル打っても良かったけどルメールにそういうことは期待できんしなあ。ペースも遅いとは言っても61秒ペースではあるわけで新馬の66秒台でも追走にちょっと苦労していた感じでもあるし、現時点では総合的な部分で底上げしてこないとなかなか苦しいかな。噛み合ったときには武器があるので距離を延ばせば持ち味は引き出せるようにはなってくるかな。もうちょっと時間が欲しい感じはある。
昇級初戦の前走は、出遅れながらも3着と好走したクライスマイル。さらに、昨年のレパードS(G3)でも2着と好走した実績がありクラスの壁はない。全3勝中2勝をあげている東京へ舞台が変わるのも同馬には大きなプラス。しっかり結果を残すだろう。
式別:三連複
方式:フォーメーション
1頭目:6
2頭目:2.8
3頭目:2.4.5.7.8.11.12
組み合わせ数11点
投資金額各100円
的中配当:7,200円 回収金額:7,200円
競馬情報サイトはいろいろ試してきましたが、、
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