2015 12/19(土) ターコイズステークス(重賞) 中山芝外1600m
出走予定馬一覧
今年のヴィクトリアマイルではあわや波乱の主役も、というほどの番手からの抜け出しを見せつけたのがケイアイエレガント。もともと牝馬重賞の常連で強敵相手に戦ってきた実力馬…穴党を何度も喜ばせてきたこの馬も遂に今回が引退レースを迎えることとなる。ラストランをこの馬の色に染めて華麗に終幕と行きたい。
最後となると感慨深いなあという一頭。相性自体は良かったと思うんだが、やっぱり心残りは京都牝馬Sとヴィクトリアマイルで悩んで本命まで推し切れなかったところかな。最後も頑張ってもらいたい。
まずはヴィクトリアマイルから振り返るべきかなと。東京芝1600m戦で超高速馬場状態。ペースバランスは45.5-46.4とミナレットが単騎で1秒程度のハイなのだが、目視にはなるがケイアイエレガントの位置では大体46.5-45.4ぐらいといったところで番手以降は実質スローペースだったと。7番枠からまずまずのスタート、積極的に出していって番手を確保する。そのままミナレットがハイペース気味に刻んでいくのでこれにはついていかずに自分のペースを作る。3~4角でもミナレットが落とさない中で単騎の2番手のまま最内を立ち回って直線。序盤で一頭だけ伸びて来てミナレットとの差を一気に縮める。L1で捕えて抜け出したところにストレイトガールが好位列からグンと伸びて来て最後は捕えきられたがそれでも勝ったか、と思わせる内容だった。この馬は前々から高いレベルでのトップスピード持続力を持っているというのが武器。結果的にストレイトガールが相当な強敵だったことは確かだし、4着以下に沈んだヌーヴォレコルトやショウナンパンドラといったところを相手に最後まで差を詰められていない。高い基礎スピードの幅も併せ持っていた。ここでは流れていたようで上手くコントロールしつつ、そこからのTS持続戦で前々から早めに動いて押し切ったという形で見るのが分かりやすいかなと。11.2 - 11.4 - 11.2 - 11.6 - 12.2というラップ推移でもわかるようにミナレットすら3~4角で全く緩めていないわけで、後続は当然早く動く必要があった。脚をしっかりと出し切ってL1で差し込まれたのがストレイトガールだけだったというのは評価せざるを得ないだろう。
一方でトップスピード戦の方がいい馬でポテンシャル戦になるとちょっと甘くなる。2走前の府中牝馬Sは稍重の馬場の影響もあったし苦しい展開だった。ペースバランスが47.3-47.1と平均ペースで11.9 - 12.0 - 11.5 - 11.6 - 12.0とL3最速のポテンシャル勝負。トップスピードを入れる余裕を持てなかった。1番枠からまずまずのスタート、そこから押して押してハナを取り切る。そこからペースを上げ過ぎずにしっかりとコントロール、3~4角でも楽な手ごたえで1馬身差リードを保った状態で直線。序盤で2列目を出し抜いてきたがL2出ちょっと手ごたえが怪しくなり、それでも先頭で踏ん張る。L1でもうひと踏ん張りができずに呑み込まれてしまった。まあ府中の前開催A,Bコース時は外差し馬場だったのは間違いないし展開も含めてかなり厳しい競馬になったと思うのでさほど気にはしなくていいだろう。
ただ、前走に関しては非常に不満がある。マイルチャンピオンシップでは47.1-45.7とスローからの12.5 - 11.9 - 11.1 - 11.5 - 11.2とL3最速戦もL1まで高いレベルで落ちないトップスピードの質が要求される競馬にもなった。2番枠から好発、ポンと出て押して押して先行争いに加わる形でレッツゴードンキの直後の2列目ポケット。3~4角でもロスなく立ち回って直線を向いたがここで一気に置かれてしまう。そのまま動けずに惨敗を喫した。個人的にはこの負け方は非常に不満で、ギアチェンジをある程度持っている馬のはずだし、もちろんトップスピードの持続力もヴィクトリアマイルや節分Sからもかなり高いレベルにあった。少なくとも直線の入りで下がってしまうような展開ではなかったはず。パトロールを見ても特にスムーズさを欠くようなこともなかった。個人的にはこの一戦はもうちょっとやれないと困る展開だったので、ここでここまで崩れてしまったというのは状態面に不安があるかなと。直線序盤でしっかり喰らいついてL1で甘くなったという分なら相手も強かったしそこまで悲観しなくていいが、L2の段階で動けなかったのは大きな不安である。GIとはいえかなり緩い流れだったことを考えると後半の良さ、トップスピードに乗ってからの持続力を持ち味としているこの馬としては…というところ。
引退レースとのことなのでもちろん頑張ってほしいし、スローでもTS持続力が活きてくればある程度の流れでも要所でスッと動けるギアチェンジも武器にはなる馬。全体的な総合力をバランスよく持っている馬なので、今の中山マイルなら恐らく適性的には問題ないと思う。もちろん昔の傾向的に45-47とかゴリゴリのハイペースになってしまった場合は問題だが、恐らく全体的にもコントロールする意識の方が強いだろう。ある程度のペースを前目内目でしっかりと我慢しながら競馬をして要所で動いていくイメージが持てればこのメンバー構成でも好勝負だとは思う。ただ、やはり前走のマイルチャンピオンシップを好意的に捉えるのは難しいし、度外視することはできない。春の出来が良かっただけに、あのイメージを引っ張ってしまうとちょっと不安はあるかなと。少なくとも今回は自信をもっては推せない。安田記念の内容的にも45.9-46.1の平均ペースでのスピード勝負でやれているわけだし、極端な展開にならなければ好勝負すべき馬なんだが、直前追い切りで状態をしっかりと判断したい。引退レースならばしっかりと立て直してこの馬の競馬をしてもらいたいかな。
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