気がつけばもう12月になり、2015年もあとわずかだ。
やはり年が押し迫ってくると気になるのはNARグランプリ年度代表馬の行方で、11月の段階でダートGを勝ったのは7月の盛岡・マーキュリーCを勝ったユーロビートとエーデルワイス賞・北海道2歳優駿を勝ったタイニーダンサーの2頭だけだが、タイニーダンサーの方は中央入りを目指してすでに登録を抹消されており受賞資格がない。
そうなると残るのはユーロビートだがマーキュリーCでの勝利以外は南関ローカルの大井記念・東京記念で其々2着したが未勝利と云う状況で、年間を通して活躍している事が年度代表馬の定義とすればユーロビートが年度代表馬として相応しいかに関しては甚だ疑問が残る。
それだけに先日の浦和記念でのハッピースプリントの勝利には一安心、ダートGで残るのは今月の16日に行われる全日本2歳優駿と29日の東京大賞典の2レースだけだが、現状の地方所属馬の能力から東京大賞典を勝つのは不可能に近く、実質的に全日本2歳優駿の1レースだけと考えるべきだが、仮に全日本2歳優駿で地方所属馬が勝利しても1年を通して活躍している事が年度代表馬の定義だとすればどんなに早くとも4月終わりにデビューした2歳馬より1~12月のレースを使っているハッピースプリントの方が年度代表馬に相応しいだろう。
しかし、昨年に続き年末になりようやく年度代表馬に当確の馬が出てくるのは現状の地方所属馬の駒不足を物語っており、それでいながら11年のNARグランプリよりJRA賞と同じく2~4歳以上は牡馬・牝馬別に最優秀馬を選出する形に変更されている事に関して疑問を感じる。
正直な話、持ち駒が豊富な中央競馬と駒不足の地方競馬が同じように牡馬・牝馬別に最優秀馬を選出するなど笑止の沙汰、最優秀馬の理由を無理矢理捻り出して牡馬・牝馬別に選出するのは最優秀馬の評価を却って下がりかねないだけに、そろそろJRA賞の猿真似を止めて2~4歳以上最優秀馬は以前の牡馬・牝馬の中から1頭を選出する形に戻すのが正しいのではないだろうか?
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