2015年12月29日火曜日

第9回東京シンデレラマイル①

今年で9年目と歴史が浅い重賞で、1昨年まではA1が57K、A2が55K、A3が54K、B級が53Kで中央・南関の重賞勝ちの馬は斤量が1K増と云う条件だったが、13年よりA1が56K、A2が55K、A3が54K、B級が53Kで、統一Gと中央重賞勝ちが有る馬は2K増、南関重賞勝ちの馬は1K増と云う条件になったが、本年度から3歳の斤量は昨年までの2K減から1K減へと変更された。

斤量を含め過去8年の連対馬の傾向から今年の有力馬を探したい。

07年
1着ベルモントノーヴァ 3番人気 57K
前走10/31 大井・TCKディスタフ4着
大井・センロク成績【2・1・0・4】
過去の重賞連対実績
06年トゥインクルレディー賞2着
07年トゥインクルレディー賞1着

2着トキノミスオース 2番人気 53K
前走11/7 川崎・ロジータ記念1着
大井・センロク成績【0・0・0・0】
過去の重賞連対実績
07年ロジータ記念1着

1番人気パフィオペディラム 11着 57K
前走12/5 船橋・クイーン賞4着
大井・センロク成績【3・2・0・0】
過去の重賞連対実績
07年トゥインクルレディー賞2着
07年TCKディスタフ1着

08年
1着ミスジョーカー 6番人気 52K
前走12/10 船橋・クイーン賞7着
大井・センロク成績【1・1・1・1】
過去の重賞連対実績
08年トゥインクルレディー賞2着

2着パノラマビューティ 1番人気 52K
前走11/27 浦和・A3下特別1着
大井・センロク成績【0・0・0・0】
過去の重賞連対実績
無しだが、2走前のTCKディスタフで3着

09年
1着パノラマビューティ 4番人気 55K
前走12/9 船橋・クイーン賞3着
大井・センロク成績【0・1・0・0】
過去の重賞連対実績
08年東京シンデレラマイル2着

2着ラインジュエル 6番人気 53K
前走 12/9 船橋・クイーン賞10着
大井・センロク成績【0・1・0・3】
過去の重賞連対実績
09年TCKディスタフ2着

1番人気 コスモプリズム4着 53K
前走12/3 大井・B1二組特別2着
大井・センロク成績【0・1・0・0】
過去の重賞連対実績
無しも2走前のロジータ記念3着

10年
1着ザッハーマイン 1番人気 58K
前走12/8 船橋・クイーン賞2着
大井・センロク成績【0・0・0・0】
過去の重賞連対実績
10年TCKディスタフ1着
10年クイーン賞2着

2着プリマビスティー 2番人気 54K
前走11/17 川崎・ロジータ記念3着
大井・センロク成績【1・0・0・0】
過去の重賞連対実績(南関のみ)
09年東京2歳優駿牝馬1着

11年
1着テイエムヨカドー 12番人気 57K
前走12/7 船橋・クイーン賞8着
大井・センロク成績【0・0・0・1】
過去の重賞連対実績(南関のみ)
09年クイーン賞2着
10年しらさぎ賞2着

2着ハルサンサン 3番人気 54K
前走12/4 中山・芝1600万特別10着
大井・センロク成績【0・0・0・0】
過去の重賞連対実績
11年ロジータ記念2着

1番人気 マニエリスム3着 56K
前走12/1 大井・準重賞1着
大井・センロク成績【0・0・0・0】
過去の重賞連対実績
11年
東京プリンセス賞1着

12年
1着ミヤサンキューティ 10番人気 56K
前走7/25 川崎・準重賞6着
大井・センロク成績【0・0・0・0】
過去の重賞連対実績
11年優駿SP1着

2着サクラサクラサクラ 2番人気 54K
前走11/5 川崎・JBCレディスクラシック3着
大井・センロク成績【2・2・0・1】
過去の重賞連対実績
11年門別・赤レンガ記念2着
11年門別・ノースクイーンC2着
11年水沢・ビューチフル・ドリーマーC1着

1番人気 ライトレジーナ8着 54K
前走11/29 大井・A3二組・B1二組特別2着
大井・センロク成績【4・2・2・2】
過去の重賞連対実績
無し

13年
1着ビタースウィート 4番人気 55K
前走11/28 大井・A2以下選抜特別2着
大井・センロク成績【2・0・0・0】
過去の重賞連対実績
無し

2着レッドクラウディア 2番人気 58K
前走11/24 京都・OP特別15着
大井・センロク成績【0・0・0・0】
過去の重賞連対実績
12年クイーン賞1着 13年マリーンC2着

1番人気キモンレッド 4着 56K
前走11/4 金沢・JBCレディスクラシック3着
大井・センロク成績【0・0・0・0】
過去の重賞連対実績
無しも前走のJBCレディスクラシック3着


14年
1着ノットオーソリティ 2番人気 55K
前走11/5 川崎・ロジータ記念1着
大井・センロク成績【0・0・0・1】
過去の重賞連対実績
13年栄冠賞1着 13年フローラルC1着 14年ユングフラウ賞1着
14年東京プリンセス賞2着 14年ロジータ記念1着


2着ケンブリッジナイス 9番人気 54K
前走11/27 笠松・笠松GP6着
大井・センロク成績【0・1・0・0】
過去の重賞連対実績
12年ローレル賞2着 12年東京2歳優牝2着
13年ロジータ記念2着

1番人気マルカンパンサー 4着 54K
前走11/27 大井・A2・B1一組選抜特別3着
大井・センロク成績【0・0・0・0】
過去の重賞連対実績
無し


①過去8年と回数が少ない上、上記したように斤量などの条件がコロコロと変わるだけに一概に平均化するのが難しいが、過去8年の1番人気の成績は【1・1・1・5】で信頼に足りるかは微妙な印象。

②上記した様にA1クラスの重賞ウイナーは斤量を背負わされるレースで、過去のシンデレラマイルで斤量58の馬は【1・1・2・6】、斤量57の馬は【2・0・0・9】と云う結果、58を背負って勝利した10年のザッハーマイン、57を背負って勝利した11年のテイエムヨカドーに58を背負って13年に2着したレッドクラウディアの3頭に共通するのは過去に船橋のクイーン賞で連対した実績が有る事で、57を背負って07年に1着したベルモントノーヴァは同年のオトコ馬が相手のサンタアニタTでコンマ3秒差4着の実績が有り、斤量を背負わされている馬は中央勢相手の重賞で連対するか、シンデレラマイルと同じ大井1600のオトコ馬相手の重賞で小差の競馬が出来るだけの実力が無いと厳しいと判断すべき。

③過去の実績は必要だが現状重賞で通用する能力を維持しているかが問題で、過去8年の連対馬16頭で近5走の間に南関牝馬重賞で3着以内の実績があった馬が13頭、残る3頭の中で近5走の間に南関のオトコ馬相手の準重賞で勝ち鞍を挙げていたのが1頭と近5走の間に他地区のオトコ馬相手の重賞で2着していたのが1頭、唯一の例外が13年1着のビタースウィートだけで南関転入後2戦2勝と土付かずの勢いを活かしての勝利だけに近5走の間に南関の牝馬限定の重賞で3着以内の実績が無い場合、オトコ馬相手の重賞・準重賞で連対実績があるか南関転入後連勝をしているなど重賞の実績不足を補う成績が無いと厳しい。

④今年より斤量1Kへと変更された3歳馬だが斤量2K減だった頃の13~14年の3歳馬の成績は【1・0・0・6】と昨年1着のノットオーソリティ以外は全て掲示板にも載れない惨敗で、これで過去8年のシンデレラMに出走した3歳馬の成績は【1・3・1・18】と云うモノで斤量減の恩恵がありながらも苦戦している印象で、過去シンデレラMで連対した3歳の4頭は何れもロジータ記念を使い1~3着と複勝圏内に入っていた。

上記の③の条件をクリアする馬はブルーチッパー・ケンブリッジナイス・ララベル・ティーズアライズ・スターローズ ・ロゾヴァドリナの7頭が残るが、残った中の3歳馬4頭で④の条件をクリアするのはララベルだけで他の3頭は評価を割り引く必要があり、今回のデータに該当するブルーチッパー・ケンブリッジナイス・ララベルの3頭の中で最も注目すべきは今年の桜花賞・ロジータ記念を勝利したララベルで、来期を占う意味でも初の古馬相手の重賞で通用するかに興味がある。


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