2016 1/31(日) 根岸ステークス(GIII) 東京ダ1400m
出走予定馬一覧
本格的にフェブラリーステークスに向けての前哨戦が行われる中、有力馬がステップとして挑む中で1着馬にのみに与えられる優先出走権を賭け準OP上りのモーニンが全てを賭ける。ここを落とせば本番への参戦は難しい、そんな中で武蔵野ステークス3着の屈辱を、新コンビとなる戸崎とともに勝利をもって雪ぎたい。強敵相手だがどちらにせよここで勝ち切れなければ本番はない。
1400m自体は基礎スピードの質が高い馬なので問題ないと思うんだが、やっぱりダートスタートになるのがどうかなと。スピードでペースを引き上げて後続に脚を使わせつつ自身は一脚を使ってくるというタイプではあったので、特にダートスタートの消耗戦でもやれているタガノトネールやプロトコルとの比較で見た時に前走から優位性を作れるかとなると微妙かなと。ただ、タフなダート適性は秘めていると思うので、この辺りがどう噛み合うか。
まずは圧倒した秋嶺Sから振り返りたい。東京ダ1600mの良馬場でペースバランスが45.7-50.0と4秒以上の超ハイ、11.9 - 12.7 - 12.6 - 12.1 - 12.6と完全な消耗戦にはなっておらずコーナーで減速しつつも直線半ばの上り坂でもう一度加速するという競馬になっている。その中で9番枠から五分のスタート、そこから芝スタートでしっかりとスピードに乗せてこのハイペースの番手につける。そのまま先頭列は雁行状態になる中で出していった分少し掛かってしまってなかなかコントロールできず、3角手前でようやく下げることになる。3~4角では前もコントロールしてペースを流石に落ち着けてきて、その中で少し離れた2列目外から4角で徐々に取り付いて直線。序盤で2列目からじわっと追い出すとジリッと反応、L2の再加速地点でしっかりと先頭に立つ。L1では後続もほぼ寄せ付けず、唯一くらいついたプロトコルも問題なく完封した。この一戦は基礎スピード戦としてはかなり高いレベルにあると思うが、完全にペースを上げ切ったことが大きいのは確か。それでいて一脚を使ってきたのがやはりこの馬の武器で基礎スピードの幅が広いというところだろう。このラップ推移で36秒の壁を切ってきたし、十分評価できる内容だった。ただ、プロトコルとの比較で見ても芝スタートでのポジションの差というのもあった。
前走の武蔵野Sも同じ東京マイル戦で強い競馬をしたがそれでもタガノトネールに完敗、もちろんノンコノユメにも完敗している。ペースバランスは46.1-48.6と流石に秋嶺Sほどではないがそれでも稍重馬場でもありかなり速いペースで、11.7 - 12.1 - 12.1 - 11.9 - 12.5と大きくは淀まないもののL2で再加速の展開にはなっている。5番枠からここでもやや出負け気味な感じ、それでもそこから二の足でしっかりとスピードに乗って盛り返して離れた好位列に入り込む。3~4角でもそこからしっかりと食い下がって2列目の外に押し上げて直線。序盤で追い出されるがなかなかタガノトネールが手ごわくL2の坂の地点でもジリジリとしか伸びない。L1で甘くなったところに外からノンコノユメに差され、最後はニシケンモノノフにも食い下がられて際どく3着死守という競馬だった。秋嶺Sの時よりもパフォーマンスを落としたのは単純に同タイプで基礎スピードの高いタガノトネールの方が強かったという認識の方がいいかもしれない。まだモーニン自体完成前ではあると思うし、逆転の余地は大いに残すがそれでも前半からおっつけてこのペースの中で勝負に行きながら直線入りでの脚色という点で見ても全てにおいて総合力で見劣ってしまった。現段階での力を考えるとやはりちょっと見劣ったと考えた方がいいだろう。ただ、ここでは稍重でかなり時計が出ていたのもある。単純に質の高い基礎スピードが問われる競馬が合わないという可能性もあるかなと。
個人的にはやはり新涼特別を振り返りたい。色々な意味でこの一戦でこの馬の評価を固めることができたし、このタフなダートでスピードで押し切る競馬ができたのはここでは希望を見出せるところもある。阪神ダ1400m戦なので当然だが芝スタート、ペースバランスも34.7-36.9と2秒以上とかなりのハイ。ただここでも11.6 - 12.1 - 12.6 - 12.0 - 12.3とペースをコントロールして2F戦に持ち込めている。12番枠から五分のスタートでそこから芝でスピードに乗せつつ楽に先行争いに加わって最終的には番手。ペースもある程度引き上げたことで後続に脚を使わせつつ3角で少し息を入れる流れに合わせてブレーキ。4角でも番手外でコントロールしながら馬なりで直線。序盤で後ろをチラッと確認しながらじわっと加速し、L1でついてきたダイリュウキセキを楽に完封した。最後は寄せ付けなかったし3着以下はぶっちぎっている。この時の阪神がかなり時計が掛かっていた状態で、同週のエニフSでも1:23.4を超ハイペースでやっと出してきたというぐらい。それを楽にコントロールしてL1を12.3でまとめてきたというのはなかなか印象的だったし、タフなダート適性を見せてくれたのは確か。
基本的には基礎スピードの幅を活かしたいタイプだと思うし、もちろんこれまでも後半勝負だけで勝ち切ってきた馬でもあるんだが、500万下勝ちの時を見てもそうなんだが本質的には本当にいい脚は一瞬だけという感じ。それをいかにうまく使うかとなるとやはり前々でレースを作り、基礎スピードの幅を活かしてペースを引き上げながら前目で仕掛けを待つ。これが基本線だろうと。ただそうなると同タイプのタガノトネールには武蔵野Sで敗れているわけでもあり、基本的にはそれ以上の評価はしにくいところから入る。昨年のタガノトネールはかなり強い競馬をしてきていたので、他のメンバーと見渡せば互角にやれる可能性はもちろんある。リスクとしてやはりダートスタートでスピードに乗せることができるかどうか。芝スタートでもゲート自体は上手くなく二の足でスピードに乗せていた形。ダートスタートで内枠からだと出負けしてリカバーしきれない内に前に入られるというリスクは大きくなる。使える脚が長くない、全体の距離を上手く使って後半タイプを崩してしまいたいと思うし、最序盤の運び方が全てになると言っても良いぐらいだと思う。個人的には外目の枠が必要だろうと。パワー型だしダートスタートが嵌る可能性もあるとは思うんだが、この辺はどう転ぶかはちょっと読み切れない。現時点では◎がずらりと並ぶ状況は正直違和感があって、少なくとも武蔵野Sの内容からはタガノトネール以上の評価はまだできないし、現時点ではあくまで連下候補以上の評価はしづらいと思っている。他にも面白い馬が多数いる中、成長する可能性はもちろん高いが馬券的には狙いづらい。いずれにせよ外目の枠が欲しいところで、できればタガノトネールと位置取りの差のない状態で進めたいところ。不気味な馬が揃ったここでどういう競馬ができるか。勝ち切るのは正直難しいと思っているが、勝てばフェブラリーSが楽しみになるだけに競馬ファンとしては期待している。
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