2016年1月25日月曜日

的確にペース判断をした太宰の好騎乗が光った

続いて、東海S。

アスカノロマンは、ハナを切ったモンドクラッセがペースを落とした1~2コーナーから、太宰が馬の気分に逆らわずに走らせている。道中も折り合いを欠く馬がいたほどの超スローペースだっただけに、無理に抑え込まないで大正解。番手にはあまりこだわらず、リズム良く走らせることを重視したんだろう。的確にペース判断ができていたし、太宰がうまく乗っていたんじゃないかな。乗り役の好騎乗、展開が味方したところはあるけど、追われるとトビが大きくなって、最後までしっかりしているのはいいところ。今はデキも良さそうだし、この手のタイプは一度勢いに乗ると好調が続くもの。もっと相手が強くなってもチャンスがあるかもしれないね。

モンドクラッセは、積極的にハナを切って自分の競馬に持ち込んでいたし、うまくペースも落としていたんだけど、追ってからの脚はアスカノロマンが上だった。あの馬を負かすのなら、どこかで相手を離してリードを作った方が良かったかも。まぁ、アスカにピッタリとマークされたように、太宰にうまく乗られたということでしょう。ただ、この馬もペースを落としてうまい競馬ができていただけに、押し切れなかったあたりはちょっと物足りない。これ以上相手が強くなるようだと、そう甘くはないかもしれないなぁ。

ロワジャルダンは、4~5番手からで、この馬とすれば前目の位置取り。でも、ペースがペースだけに、早め早めの競馬をした判断は良かったと思うよ。ただ、直線で追われてモタモタしていたぶん、仕掛けのタイミングはもう少し早い方が良かったかも。3コーナーあたりから動いた方が良かった気はするけど、(横山)和生は急遽の乗り替わり(騎乗予定の浜中騎手は1Rで負傷)でテン乗りだっただけに、こればかりは仕方がないのかもしれないね。ただ、モタモタしていたあたりはやっぱり物足りないし、もう少し器用さが欲しいところ。前回のチャンピオンズCでも4着だったように、GIで戦っていくには、もっと力を付ける必要があるんじゃないかな。

ダブルスターは、3番手のインでロスなく運べていたし、超スローペースで楽に追走できていたのに、追ってからがだらしなかったね。走りのバランスが悪くなって、伸びる雰囲気ガが全然なかったからなぁ。まぁ、最近の成績からすれば、この馬なりに頑張っている方でしょう。

グランドシチーは、いつものようにジックリ構えて後ろから。ペースが向かなかったうえに、勝負所で外を回るロスもあっただけに、5着なら頑張っている方だろう。調教の動きもサッパリだったから、余計に立派だと思うよ。一昨年、去年のこのレースで2着に来ているように、中京コースは合うのかも。左回りが得意なんだろうね。

ローマンレジェンドも位置取りが後ろでペースが向かなかったとはいえ、この馬とすれば物足りない競馬だったね。調教で追ってから全く伸びなかったあたり、プラス6キロの数字以上に重目残りだったのかも。ただ、本当に良かった頃の動きが少しも見られなかったように、馬体重云々以前の問題かもしれないから…。立ち直るには時間が掛かるかもしれないよ。

インカンテーションは、スタートがイマイチで後ろから。このペースで後手を踏んだのは痛いけど、最後はバタバタになっていたぐらい。まともならここまで負けることはないはずだし、休み明けで息が出来ていなかったんでしょう。このひと叩きでどこまで良くなってくるか…だね。



see more info at 元騎手・坂井千明の乗り役流儀~騎手にしかわからないことが、ある。~