2016年1月1日金曜日

京都金杯 2016 出走予定馬:エキストラエンド、有馬記念ジョッキーを背に、得意の京都で久々の勝利となるか

チェックメイト:京都金杯468-60


2016 1/5(火) 京都金杯(GIII) 京都芝外1600m
出走予定馬一覧
京都金杯2016出走予定馬一覧


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 一昨年の京都金杯を制し、マイル重賞路線で上位争いに入ってきていたのがエキストラエンド。一時期スランプに入っていたが徐々に安定感を取り戻し、前走の京成杯オータムハンデでは2着に入り込み大波乱の片棒を担いだ。そこからの休み明けでここを迎えることになるが、相手関係は例年に比べると不安材料の多い実績馬も多く幾らか楽なところもある。適性に不安のないこの舞台で久々の勝利となるか。


 まあトーセンスターダムのところでも書いてきたが、今回のメンバー構成は色々と危ういところが多いしレースレベル的にも微妙なので多少不安があってもというところはある。鞍上に有馬記念ジョッキーの吉田隼人ということもあって個人的には注目したいし、噛み合えば勝ち切るだけの武器は当然持っている。


 まずは前走の京成杯オータムハンデを振り返っておきたい。中山芝外1600m戦でペースバランスは47.0-46.3とややスロー気味の平均ペース、11.6 - 11.7 - 11.5 - 11.3 - 11.8のラップ推移である程度淀みなく進みつつL2が最速戦という内容。中山1600にしてはペースが上がり切らず後半の総合力を問われた。8番枠から五分に出て積極的に推して押して先行策に出た。道中も前のスペースを積極的に詰めて行きながら2列目で進めて3~4角でも2列目の1頭分外を回しながら2列目のまま直線。最序盤の最速地点ではジリッとしか伸びないがL1でしぶとく伸びて内から抜け出す。最後は外差しのフラアンジェリコに差し切られて2着に敗れたが存在感を見せる内容だった。これまでスタートがそんなにいいイメージではなかったが、枠もあったし積極策も功を奏して2列目につけることができた。もちろん前半の4Fが47秒とそこまで速くなかったことも大きいし、L2最速戦とはいえ、コーナーの段階でそれなりに速いラップを踏んでいた、L1の急坂で前も落としたというのはある。上手く噛み合ったが前半のスローの段階でしっかりとポジションを取れれば通用したと。ただレースレベル的に高かったとは言い難いので諸手を上げての評価というのは難しいのもある。


 京都1600で直近だとマイラーズC。ペースバランスは47.7-44.9と超ドスロー、12.4 - 11.7 - 11.1 - 10.8 - 11.3と極端なトップスピード戦になっている。このレースでは10番枠からまずまずのスタート、積極的に先行争いをしていくがそれでも好位までという感じになった。3~4角でも3列目で我慢しながら直線を向く。序盤で追い出されるがやはりどうしてもキレ負けしてしまう。それでもL1で徐々に伸びだすと、ジリジリと差を詰めながらなだれ込んでの4着という競馬だった。ここでの相手はトップスピード特化型のレッドアリオンやサンライズメジャー、それに厳しい流れで良さが出る実力馬のフィエロやフルーキーといったところ。ここはドスローだったがその流れの中では結構やれていた。これもポジションの加減もあったし、まあこの段階では3列目に付けられたのは大きいが結局はこのトップスピード戦で3列目からではキレ負けするしTS持続力だけでは詰めきれないという感じ。


 一昨年の京都金杯がこの馬にとってはやはり理想的な展開ではあると思う。46.6-45.9とある程度は流れてスロー気味だが平均ペースの範囲内。ラップ推移も11.9 - 11.5 - 11.3 - 11.4 - 11.7と早めの仕掛けでL3最速、極端なトップスピード戦ではない。2番枠で出負けして後方からの競馬、そのままある程度流れた割に団子の中で後方最内を確保。3~4角で流れが速くなったところでロスなく立ち回って中団で直線、そこからの減速戦でしっかりと伸びて来て先頭列に並びかけ、L1で突き抜けての完勝だった。ここからもだが基本的にはトップスピードに乗ってからの持続力が売りなのと、ある程度のペースにも対応できる基礎スピードの幅を持っているというところ。実際昨年のマイルCSでも45.3-46.2ハイペースの中で上手く立ち回って直線で進路を取り切れずに後手を踏みつつもL1までジリッと伸びて来ている。


 基本的には脚を出し切った方がいいタイプなのは間違いないし、トーセンスターダムとの比較で考えてマイルなら基礎スピードの幅はこちらの方が上だろうと感じるので、平均ペース以上の流れになればこちらの方を上位に取りたいかなと。スローになったとしてもマイラーズC以上にしっかりと先行しきれれば京都外マイルなら3角からの下りもあるし基本的にはそこでスイッチが入りやすい。その点も含めて2~3列目で立ち回れればこのメンバー構成ならトップスピード戦になったとしても対応できるはず。まあ厄介そうな馬は多いんだけど、強烈に切れるタイプもマーティンボロはちょっと厄介だがマイル適性に前走が不満、他はそんなにいない(ウリウリが連闘で出てくるかぐらいか)。平均ペースで46.5-46.5辺りで上手くコントロールして一脚を使ってくるような基礎スピードを活かした総合力タイプもウインプリメーラ、オメガヴェンデッタが厄介だけど重賞で好走しているようなレベルの馬はいない。総合的に見るとやはり前に行くのであればスローでも互角に戦えると。重い印を打つかどうかは枠順や並びを見ないと何ともだが、まあこの条件でこのメンバー構成ならというところはある。まあ逆に言えばそれぐらい消極的な所から入っているのでこの馬やトーセンスターダムが噛み合わずに圏外にというケースもあるし基本的に信用しきるのは怖い。穴馬券で入りたいなあと思いつつも、戦前で全体像がちょっと掴みにくいのもあるかな。結構難しいレースになりそう。この馬もそういった前提の中では適性・地力のバランスで見て最上位の一頭という認識かな。


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