2016年1月25日月曜日

シルクロードステークス 2016 出走予定馬:ビッグアーサー、デムーロに替わって今度こそ…となるか?

七騎の会:シルクロードS490_160


2016 1/31(日) シルクロードステークス(GIII) 京都芝内1200m
出走予定馬一覧
シルクロードステークス2016の出走予定馬一覧


 北九州記念、京阪杯と2度の重賞2着もなかなか一気に賞金加算といけなかったビッグアーサー。年末には1400の阪神カップにも参戦したが3着と賞金を積めずにもがいている現状だ。高松宮記念を意識するうえで何としても勝利で賞金加算をと、藤岡康太を降ろしてミルコ・デムーロにバトンタッチ。今度こそ重賞での勝利をもぎ取ることができるか。


 京都1200は実力を出し切るにはかなり展開に左右されるところがあるので、枠と流れ次第のところはある。ただこの馬の秘めた能力を考えると3~4角ある程度外目で競馬してどこまでやれるのかというのもちょっと見てみたいところでもある。京都1200の定石的に3~4角で外を回すのは苦しいが、積極的にポジションを取って2列目外とかでもやれそうな感覚はあるので。


 まずはオパールSの勝ちっぷりから振り返る。京都芝内1200m戦で開幕週でもあり超高速馬場状態だった。ペースバランスは32.9-33.8と京都1200としては異例と言ってもいいほど速く、前半3Fは33秒を切るハイペース。10.6 - 11.2 - 11.1 - 11.5のラップ推移で後半をまとめているがこれはぶっちぎったこの馬のモノ。4番枠から五分に出てそこからじわっと先行争いを差せながら前がやりあった中で上手く内のスペースを確保し好位で進める。そのまま3角では内目を立ち回りつつ4角で外に出してしっかりと2列目外に並びかけて直線。序盤で粘り込むネロを楽に捕えるとL1まで後続を寄せ付けない圧倒的なパフォーマンスでの完勝だった。ここではかなり上手く乗られたのと展開が噛み合ったのもある。最序盤で内の各馬がハイペースを先導したことで内のスペースをもろに確保できたのは京都1200としてはかなり恵まれた要素だった。ただこれまではスローでのTS持続戦の方がいいのかなと思っていたが、このハイペースの中でしっかりと脚を引き出して6秒台に唯一突入してきたのも事実で、基礎スピードを要求されて良さが出てきたと考える方が北九州記念との比較からも妥当なのかなという感じはある。


 京阪杯では盤石の勝利と行きたかっただろうが、完璧には噛み合わなかったこととサトノルパンが想像以上に強かった。京都芝内1200m戦だったがペースバランスは34.0-33.4とややスローの流れ、10.8 - 10.9 - 11.2 - 11.3とコーナーでトップスピードを連続させつつもL1落とさないという京都1200らしい後半勝負になっている。その中で4番枠から五分には出てそこからリカバーし積極的に先行しようとしたがやはりここだとテンも速い馬が多く難しい、Bプランとしてサトノルパンの後ろで3列目のポケットをしっかりと取り切る競馬になった。3角で10秒台に入っている中でここで完璧にロスなく立ち回りつつ、速い段階で仕掛けずにスペースを保ちながら直線。序盤でサトノルパンの手ごたえを見てそのスペースを活かして追い出しながら差を詰めL1でしぶとく伸びてくるも及ばずの2着だった。これだけ見たら届かずに脚を余して何やってんだ、っていうのもわからんでもないが、結果として3角での最速地点で完璧に立ち回ったからこそ引き出せているというのはまずある。3着以下を千切り棄てている内容やサトノルパン含めて通した位置が良かった2頭のワンツーなのはまず間違いない。京都1200の難しいところは内のスペースが確保できなければ基本的に多少の力差はコース取りだけで逆転できてしまうし、この馬の適性は京都1200にはマッチしていると言えどもポジショニングに関しては強気になれる馬ではない。あの形になって脚を余す展開になるのを自分で壊せる馬ではないわけなので、これに関しては正直康太がどうにかできたレベルではなかったと思う。上手く進路を取って追い出すためのスペースも確保しながらサトノの直後をしっかりといいタイミングで捌いてきたんだし、個人的には与えられた条件下でのこの騎乗に不満はない。馬の先行力、ポジショニングの問題だろう。


 阪神Cは距離延長、宮記念を視野にどうしても賞金をという陣営の焦りも感じたが同時に康太にとってのラストチャンスという意味合いも強かったのだろう。阪神芝内1400m戦で稍重馬場、ペースバランスは34.8-34.8と綺麗な平均ペース、11.2 - 11.8 - 11.3 - 11.7 - 11.8と道中緩んでのL3である4角地点が最速。1番枠で五分に出てそこからある程度押していきつつ先行、2列目で進めていく。道中も前にスペースを置きながら加速のイメージを作りつつ4角でも我慢しながら直線。序盤で外に出したいがスペースがなく、途中で間が空いたので追い出してそこから抜け出してくる。しかしL1では伸び切れずに外2頭に完敗の3着だった。L3最速戦だしここでうまく立ち回ってきたと思ったんだが伸びなかった。1400でコントロールされてしまったのが影響したのかなというのと、やはり少し渋って年末でもありタフな馬場の阪神1400というところで持ち味が削がれた印象かなと。


 この馬はオパールSまではよくいる後半型のスプリンターかなと思っていたんだが、オパールSみたいに明らかに流れたところで高い基礎スピードの幅を見せつつ突き抜けてきた。本質的にスプリンターとしての素質が高いと思う。それでいて多少のスローでも後半のトップスピードの質、持続力が非凡なので脚を出し切れる展開でなくてもしっかりと食い込める。総合的に見ても完成されたスプリンターという印象で、オパールSの様に力を出し切れるような競馬になった時の破壊力はGIでも勝ち負けするレベルにあると思う。ただ、それでも北九州記念の様にベルカントが支配して一気に出し抜く競馬になった時に喰らいつく反応はイマイチ、阪神Cのように距離の融通も一定レベルでは見せたが強みがなかったことからも、明確に1200の方がいいのかなと感じる。今回はミルコに替わったことで鞍上強化とみるべきかどうかは正直懐疑的。まずこの馬の場合ゲートそのものが上手い方でもないし、二の足も決していい方ではない。だからハイレベルのポジション争いになった時にそこが非常に大きなウエイトを占める京都1200だと序盤で苦しむ可能性が出てくるのは良い材料ではないと思う。ミルコの良いところは脚を出し切ってほしい馬で出し切れる競馬をすることが多いんだが、京都1200となると前半のポジション取りがかなり重要になるので、そこを考えると下手を打っていない康太とのコンビの方が個人的には良かったと思う。まあ結果が出せていない以上乗り替わりそのものは致し方ないし、ミルコがこういうチャンスをこれまで幾度となくものにしてきていることからも、やはりここはミルコの勝負がかりの騎乗に期待したいところ。全体のペースが流れてくれればと思うが、ネロとローレルベローチェの兼ね合い次第というところかな。特にネロは積極果敢な内田に替わったこともあるし、思った以上にペースが上がる可能性も高い。そうやって全体のペースが上がっての縦長なら多少外枠でも問題ないだろう。いずれにせよ京都1200は展開次第で結果も変わるコースなので、その点も含めて冷静に枠の並びやコメントから判断したいところ。1秒前後のハイペースになるようなら当然だが一枚上のはず。



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