2016年4月6日水曜日

ニュージーランドT 2016 出走予定馬:ダンツプリウス、地味ながら抜群の安定感…総合力の高さは屈指

ホースメン会議:桜花賞490_160

2016 4/9(土) ニュージーランドトロフィー(GII) 中山芝外1600m
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 マイル路線の究極的な地味馬ダンツプリウスだがジュニアカップを制し、アーリントンカップでも2着と順調に賞金を積んでここまできた。どんな展開でもマイル戦なら大きく崩れない安定感は抜群で、既に9戦というキャリアの中にありながら、いまだ一度たりとも1番人気になっていないという地味な存在である。中山マイルでももちろんジュニアCで勝利実績があり、同じ舞台でNHKマイルCへ向けての勇躍となるか。


 まあとにかく地味なんだが、前走アーリントンCでも強い競馬をしての2着だし、ジュニアCなんかはアーバンキッド相手に総合力で勝利をおさめた。こうやまき賞でもハイペースで崩れず、ここでも大きく崩れる要素が見当たらない。極端なドスローなら不安はあるがある程度の流れなら。


 2走前のジュニアCは今回と同じ中山1600mの舞台。ペースバランスは48.1-46.1と2秒とかなりのスローで、ラップ推移は11.9 - 11.7 - 11.4 - 11.3 - 11.7とその分L3からそれなりに速いラップを踏んで仕掛けどころが早かったという感じ。極端なトップスピードは問われていないし、L1もそこまで落ちていないので難しいところだが、TS持続力は高いレベルで要求されているとみるべきだろうと。まあ高速馬場ではあったが。4番枠から好発、そこから無理をせずに逃げ馬を行かせて2列目に下げる形でレースを進めていく。少し掛かり気味ではあるがペースも遅いので許容範囲で、3角で明けていたスペースをショウナンに入られ3列目に交代、4角でも仕掛けを待って最内で立ち回って直線。序盤でそこから追いだされるとスッと反応して2列目に並びかけ、L1までしぶとく伸びたが外から一気にアーバンキッドに詰められる。それでも最後はこれを抜かせずの完勝だった。L1の段階で2馬身半はある差を交わしているわけなので、この馬としては恐らくL1は11秒前半の脚を使ってきている。となれば上りが34.0というところから逆算してもほとんどラップ推移は落としていないとみていいだろう。こうしてみるとこの段階で高いレベルのTS持続力は見せていたのかなと。アーバンキッドも毎日杯でトップスピードの質、持続力をともに高いレベルで見せてきたしそう考えるとこの一戦はハイレベルだったといって差し支えないだろうと。総合力で良さを見せてきた。


 前走のアーリントンCは個人的にはこの馬を見誤ったかなと今の段階では感じている。結局ジュニアCを精査した時にTS持続力を侮ることはできなかった。あの段階ではレインボーライン相手にTS持続力で戦えるとは思っていなかったのだが、結果的には互角に近い形で戦えた。阪神芝外1600m戦で良馬場、ペースバランスは46.7-47.4とややハイ気味の平均ペース。ラップ推移は12.3 - 12.4 - 11.4 - 11.3 - 12.3と中間少し息が入っていて、そこから再加速とL3から速いラップという点ではジュニアCに近い面もあるが、それでも基礎スピードの幅は高いレベルで問われている。12番枠から五分のスタート、ただ先行勢が内枠に揃って雁行状態になったので様子を見ながら好位馬群の後ろぐらいにつけて様子を見る形になる。 3角手前では内も狙えた位置にいたが結局外を選択、4角ではかなりの外を回す羽目になるが手応え抜群、待ちながら2列目に近い位置で直線に入る。序盤で追いだされてここでは外から並びかけてきたレインボーラインと互角以上の脚で抵抗。L1ではその脚を維持して内の各馬は呑み込むがレインボーラインの追撃を振り切れずにかなり際どい競馬にはなったが及ばずの2着だった。まずこのペースでしっかりと追走しながら脚を引き出す余力を持っていたという点では基礎スピードの幅の広さは間違いのないところ。要所での脚色では外から勢いをつけてきたレインボーに見劣らず、見劣ったのはL1でのTS持続力。これも誤差の範囲だが内外一つ違ったことを考えればレインボーに軍配が上がったかなと。基礎スピードが問われても脚を引き出せたがこの馬としては器用に立ち回れる武器があった中で外から勝ちに行く競馬になったというのはちょっと痛かった。そう考えればこの競馬での2着というのは個人的には高く評価しないといけない一戦だったかなと。


 新馬戦こそ伸びあぐねたが、成長を遂げて以降は大きく崩れずここまで来たのは流石。ただ京都2歳Sなんかでは切れずに終わっていて、本質的にはトップスピードの質で勝負するというわけではないと思う。京都の様に下りから加速していく競馬では噛み合っていないし、ペースが上がったこうやまき賞でも11.6 - 12.6 - 12.3 - 11.8 - 12.4と再加速の形になって好位内からするする直線の上り坂で動いている感じからも基本的にはギアチェンジが一番の武器かなと感じる。もっともTS持続力も高いんだが、アーリントンCもジュニアCも11.3~4程度のラップではあったわけで、きんもくせい特別でもスッと反応している。加速は得意だがトップスピードが速いわけではないという感じかなと。基礎スピードの幅は広いわけなので、勝ち負けを考えるならダービー卿のロゴタイプのようにペースもある程度流れさせてそのうえで早めに仕掛けるぐらいのイメージが一番合っているのかなという感じ。もちろんギアチェンジも武器なので、2列目ポケットで我慢しながらスローで各馬が動いたところで内でロスなく通して直線でしぶとく長くTS持続力でというジュニアCの競馬も勝負するうえでは選択肢になりえる。いろんなパターンを作れるのがこの馬の魅力で、それだけで貫けるという武器はなくとも総合的に穴がない。そういうタイプなので後は乗り慣れてきた丸山元気がレースの流れとこの馬のリズムと相談しながらケースバイケースでしっかりと対応できれば。器用な馬なので理想は内枠、それなりに飛ばしそうな馬もいるので展開をある程度予想しながら良い位置を確保できればここでも好勝負だろうとみている。ハイペースも対応可能だが、これまでの内容で比較すればやはりハイにまではならない方が良いだろうと感じる。平均ペースまでで内枠を引いて無理なく前目につけられそうな枠の並びなら期待したい一頭だ。いずれにせよ極端なペースにならないのが望ましい。



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