次は、大阪杯だね。
アンビシャスは、ペースが落ち着いたうえに、外枠で前に壁を作れなかったぶん、テンからハミを噛んで掛かり気味。1~2コーナーあたりでは持って行かれちゃうかと思ったんだけど、ノリ(横山典騎手)は馬と喧嘩にならないような抑え方をしていたね。2番手で1頭になってからは折り合って、道中で我慢できたのが良かったよ。スローの2番手で流れに乗れたうえで、追って一瞬の脚を使えるとなれば、逃げたキタサンブラックはもちろんのこと、後ろで競馬をしていた馬達もさすがに敵わない。ノリが本当にうまく乗っていたと思うよ。折り合い面で進境が見えたのは収穫だし、ここに来てだいぶ力も付けている感じ。この後は宝塚記念に向かうか、秋まで休ませて天皇賞(秋)を狙うローテのどちらかになるみたいだけど、いずれにしてもこれからが楽しみだね。
キタサンブラックは、うまくペースを落として逃げていた反面、ヨーイドンの瞬発力勝負になったのは痛かったかな。でも、ペースを上げたら上げたでアンビシャスの折り合い面が楽になって、向こうはもっと競馬がしやすくなっていたかもしれないからなぁ。それなら道中はスローペースに落として、3~4コーナーあたりでペースを上げた方が良かったかも。勝負所で後ろにいる相手に脚を使わせておけば、そのまま押し切れていたかもしれないね。まぁ、あくまでも、これは結果論だから…(苦笑)。スローペースに落として(武)豊がうまく乗っていたことに代わりはないし、58キロ(アンビシャスは56キロ)を背負ってよく走っている。元々それほど切れる脚を使えない馬が、33秒台で上がれれば上等でしょう。次の天皇賞でも自分の競馬ができればチャンスはあるはず。周りも同じ58キロを背負うわけで、今回より斤量面で有利になるからね。
中団から運んだショウナンパンドラには、今回のペースは遅過ぎた。でも、このペースでも変に掛かることはなかったし、追っての反応も上々。休み明けとすれば最高の競馬ができていたんじゃないかな。次はヴィクトリアマイルに向かうみたいだけど、折り合い面を考えればマイルの方が競馬はしやすいはず。それほど上手とはいえないゲートさえクリアすれば、面白いんじゃないかな。マイルは過去に2回使っただけ。去年のヴィクトリアマイルは8着に終わったとはいえ、力を付けた今なら大丈夫だと思うよ。
ペースがペースだけに、ラブリーデイも位置取りがちょっと後ろ過ぎた感じ。それに、インにいたぶん、3~4コーナーで包まれて動くに動けなかったのも痛かったよね。まぁ、そう簡単に進路を譲ってくれる乗り役なんていないわけで、こればかりはさすがに仕方のないこと。勝負所で後手を踏むにしても、もう少しピリッとした脚を使えれば違うんだろうけど…。鋭い決め手のある馬ではない馬で、宝塚記念、天皇賞(秋)を勝っているとはいえ、ワンパンチ足りない感も否めないなぁ。
イスラボニータは、ペースがペースだけに道中で掛かっていたぶん、(蛯名)正義がゴーサインを出してもモタモタしていたね。まぁ、行きたがる面が出てきたのは、ひと叩きで馬が良くなっていた証拠だろう。調教でも柔らかみが出て、首を使えるようになっていたから。これで体全体を使ってノビノビと走る本来のフォームが戻れば、もっと動けるようになるんじゃないかな。
ヌーヴォレコルトは、3~4番手で流れに乗れていたのに、追ってからがサッパリ。この馬らしさが全然見られなかったなぁ。最終追いでかなり速い時計を出していたから、牝馬にはキツい調教だったのかも。動き自体は良かったとはいえ、目に見えない疲れでもあったのかもしれないね。
レッドレイヴンは、スタートで後手を踏んだ時点で厳しかったけど、この馬も追ってからがだらしなかったよ。調教の動きは文句なしだったのに、競馬に行くとその良さがまったく出せないから…。もっと走れていい馬だと思うんだけどね。
タッチングスピーチは、中団よりも後ろから。ペースからすると位置取りが後ろ過ぎた感じはあるけど、終いもサッパリ伸びなかったね。調教では力強い動きをしていた反面、重苦しい感じがあったから、その辺が影響しているのかも。それに、硬さもある馬だけに、その辺も直した方がいいんじゃないかな。最終追いは坂路で速い時計を出すにせよ、普段は長めをゆったりと乗って馬体をほぐすことに重点を置く…とかね。僕が調教師なら、そういう調教をするけどな。
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