2016 8/21(日) 札幌記念(GII) 札幌芝2000m
予想用・出走予定馬一覧
【札幌記念2016予想:出走予定馬の中から注目馬は?】
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強烈な末脚を武器に昨年マイル路線で一気に台頭、春秋マイルGI連覇から香港マイル、チャンピオンズマイルと香港GIまで連勝とアジアのマイル王に君臨したモーリスが札幌記念に出走予定だ。2000mという距離は京都新聞杯で2200を走って以来の中距離となり、加えて札幌の洋芝の舞台がどう出るかというところもあり不安材料は大いにある。名手モレイラを背に、課題を克服して秋の選択肢を広げることができるか。
正直に言えば札幌記念の結果如何にかかわらず秋の天皇賞には出てほしいなと思っている。ただこの札幌記念が適性的に噛み合うかどうか、となると個人的にはやや懐疑的。それと遠征明けの安田記念はパフォーマンスそのものも落としているのでそこからしっかりと立て直せたかも焦点。
まずはやはり昨年のマイルCSから振り返っておきたい。かなり強い競馬だったなという認識で、特に中距離路線から転戦してきたイスラボニータやサトノアラジン、結果的にやはり強かったフィエロと近年でもかなりのハイレベル戦だったと思う。その中でペースバランスが47.1-45.7とスローペースからの12.5 - 11.9 - 11.1 - 11.5 - 11.2とTS持続特化戦に近い。L2で少し淀んでいるが前が下がってきているポイントだし、上位勢は恐らく11秒前後を3F要求される形とみていいと思うので質の高さよりも高いレベルで維持できたかが問われたかなと。その中で16番枠とかなり外からまずまずのスタート、無理をせずに、しかし無理のない範囲で下げ過ぎずに中団にじわっと下げていくという形。3~4角でも外々で、L3の4角最速地点でも有力馬と比較して外々を追走する形で我慢しつつ直線。序盤でそこから追いだされてジリッと伸びて先頭列に並びかけてくる。そこからL1までしぶとく伸び切って後続を寄せ付けずの完勝だった。トップスピードに乗ってからの持続力の高さが非凡だなという競馬で、究極的にスパッと切れたかと言われるとそういう感じではなかったかなと。尤も非常に高いレベルでの話だし、サトノアラジンやイスラと言った高いレベルで瞬間的に鋭い脚を使えるタイプが相手だったことを考えても映像の見た目以上に強かったと判断したいところ。マイルでゆったり入った状態からのTS持続力の高さは今更疑うこともないだろう。
この馬の良いところは昨年の安田記念を勝った時でもそうだがマイルの平均ペースにも対応できる基礎スピード面の強みもある。東京マイルで良馬場だが当日雨が残っていた中での1:32.0は優秀。ペースバランスも45.9-46.1と平均、45秒台に突入する中でラップ推移も11.6 - 11.4 - 11.2 - 11.3 - 12.2と淀みなくL4の段階で11.4、ペースも流れた割に仕掛けが非常に早くL1は12.2と消耗している。その中で6番枠からやや出負けしたが二の足でスッと先行、2列目に入って行くぐらいの積極策を取って行く。3~4角で外に出して余裕を持って仕掛けを待ちながら先頭列を射程に捉えて直線。序盤でケイアイエレガントを目標にじわっと仕掛けられるとしぶとく並びかけてL2で先頭に立つ。L1で外から食らいつくクラレントを振り切り、馬群を捌いて伸びてきたヴァンセンヌの強襲を何とか退けての勝利だった。ヴァンセンヌがその後劣化してしまったので評価が難しいところなんだがフィエロが伸びあぐねている中でこのペースで横綱競馬で押し切る強さ、後半のTS持続力の高さだけでなく、前半45秒台のペースに2列目で入って行っても後半を落とさず踏ん張れる。恐らくこの馬自身は入りで46秒前半、終い4Fを45秒台でまとめてきた形になると思う。マイルCSは恐らく終いを44秒台で走破していると思うが、マイルなら前半についていったとしてもこれだけの競馬ができているという点でやはり隙が無い馬だったと思う。
問題は前走、今年の安田記念をどう評価するかというところ。個人的にはかなりかわいそうな状況下ではあったと思うし、レースの内容も決してスムーズではなかったのでそこまで悲観はしなくていいと思う。東京マイルでペースバランスが47.0-46.0とややスローではあるのだが、実際は12.0 - 12.1 - 11.3 - 10.9 - 11.7と中盤中弛みがハッキリしていて、そこからの3F勝負、このラップをロゴタイプが逃げて刻み切っているように緩んで瞬時の反応、ギアチェンジがある程度問われたと。仕掛け自体がちょっと遅かった感覚ではあるかな。ただそれでもL1差し込むだけのチャンスはあった。8番枠でやや出負けしたかなというぐらい、そこからじわっとという感じだったがそれでもガツンとかかってしまって2番手まで上がってしまう。ここで田辺ロゴタイプがしめたとみたかペースをコントロールに掛かって3~4角でかなり落としてくる。そこで番手で終始掛かりながら、折り合いに意識が強く働いて4角でもまだまだ仕掛けを待つような感じ。直線でロゴタイプが内に切り込んで出し抜く感じで先頭に立つ中で、モーリスは追いだされてからの反応がイマイチでイスラに並びかけられそうになる。それでもそこからのTS持続は流石でイスラの追撃は振り切ったが今度はTS持続の強敵フィエロに猛追され、何とかしのいだという2着。まあまずチャンピオンズマイルの検疫明けで東京競馬場での調整になってしまったのははっきり言って辛かったと思う。それに道中終始掛かってしまった。掛かって消耗したというよりは、騎手の心理的に掛かったことで仕掛けの意識、前を突く意識よりも折り合う方にシフトしすぎて結果ロゴタイプに楽をさせ過ぎたのとロゴタイプのタイミングでの仕掛けになってしまったという面も大きい。それでもL1で伸び切れなかった辺り状態面、掛かった影響というのは少なからずあったかなと思う。ロゴがL1であそこまで落としているのであれば流石にもうちょっと食い込んでこないといけない。そういったレベルの馬なので、その点は馬自体の問題もあったかもしれない。複合的に不安要素があったわけなので、その中で2着を死守したという辺りは流石である。
問題は2000m戦がどうか。特に2000でもコーナー2つのU字コースならトップスピード戦にもなりやすいのでこの馬としてもやりやすいだろうが、札幌記念ともなるとポテンシャルが高いレベルで要求されやすくなる。このレースは過去を見ても比較的マイラーよりも中距離~2400までのタイプが強いレースではある。なので純正マイラーではないと思うが、それでもトップスピード戦での実績が強いこの馬としては不安はある。ここでは触れなかったが香港GI2走はいずれもスローからのトップスピード戦になっているわけで、あまりここでは当てにしにくい。ポテンシャル戦となると覚醒前だがスプリングSでは12.1 - 12.1 - 12.1 - 11.7 - 12.2と淀みない中からのL2最速戦で5番枠から中団内内追走、4角では外に出してという競馬でL2最速地点でジリッと伸びてきたがL1でもなだれ込むだけで決して高いパフォーマンスとは言えなかった。流れた京都新聞杯も好位外から勝ちに行く形になって一瞬は良い脚を使ったがL1では甘くなっている。もちろんこれらは覚醒前の3歳時の話。1800でも中山1800で強敵相手に勝ち切ってはいる。ただこの時はスローからの12.0 - 12.1 - 11.6 - 11.2 - 11.9とトップスピード戦であると。参考程度ではあるが、ポテンシャル戦で実績があるわけではないという事実は確かかなと。この辺りは血統的な部分で推測するしかないが、スクリーンヒーロー産駒はゴールドアクターはもちろんだが、グァンチャーレやミュゼエイリアンといったところも含めて基本トップスピード戦の中で結果を出している馬が多い。少なくともスローロンスパで結果を出しているケースはあまりない。ゴールドアクターも条件レベルではやれていたがトップレベルでの戦いではトップスピード戦ばかりになる。なので少なくとも血統的な後押しはないのかなと。母父はカーネギーだが母の産駒の傾向をみていても中距離以上での実績を求めるだけのモノは感じなかった。なので普通に考えればやはり札幌2000でポテンシャル戦になればリスクは小さくないだろうと。ただ今のマイル路線はハイレベルであり、単純な地力は今回のメンバー構成なら最上位のはず。あとはそこに期待というところだろう。洋芝の2000m、ポテンシャル戦になる可能性はそこそこ高い、立て直せたかどうか、かつ目標は随分先。不安材料が多いのは前走同様変わらないが、ここを力でねじ伏せてくるのが本物のスターホースだ。今年もこの馬の勢いを見せつけられるかに注目したい。
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